こんにちは、azrocksです。

 

前回ブログは「天然水素はかんらん石から」でしたが、

今回はかんらん石が二酸化炭素を減らして温暖化対策してくれるという内容です。

 

 

かんらん石(ペリドット)は宝石に一種で、化学式は[(Mg1.5Fe0.5)SiO4]。

実際にはマグネシウムと鉄の割合はまちまちで、明るい色のペリドットはマグネシウムリッチ、

暗い色のペリドットは鉄リッチ、と言われています。

 

 

このかんらん石を海岸に撒いて、二酸化炭素を減らす活動をしているのがProject Vestaです。

 

 

VestaのHPによると、

通常は数百万年かけてかんらん石が風化しながら二酸化炭素を吸収しますが、

かんらん石の砂を海岸に撒いて風化を促進させることで数十年で二酸化炭素を吸収できるようになります。

 

 

かんらん石が二酸化炭素を吸収する反応式もHPに載っていました。

①二酸化炭素は水と反応し、炭酸という酸になります。

②かんらん石が炭酸と反応し、重炭酸マグネシウムとケイ酸になります。

その結果、二酸化炭素が消費されます。

 

 

ちなみに天然のかんらん石の砂でできている海岸が、ハワイのマハナ・ビーチ。

グリーン・サンド・ビーチとも呼ばれ、人気の観光スポットになっています。

一度は行ってみたいスポットです。

 

 

VestaのHPによると、かんらん石の砂を海岸に撒いたときの生態系への影響を調査している段階で、

ハワイのマハナ・ビーチとそれ以外のかんらん石を含まない海岸の生態系の差を調べているようです。

 

 

見ての通り、かんらん石(ペリドット)は地球の82.3%を占めるくらい豊富です。尽きることがありません。

 

 

かんらん石は、前回紹介した天然水素と今回紹介した二酸化炭素吸収の一人二役で環境対策してくれるスーパー鉱物なのです。将来工業的に使われることで、身近にもペリドットや蛇紋岩が増えてくるかもしれませんね。