こんにちは、azrockです。
前回は雪の結晶をブログしましたが、今回はデンドライト(忍石)についてです。
Wikipediaには『古生物学の研究において、デンドライトはよく化石と間違われる偽化石の一種である』と記載されており、生物由来ではなく無機物の結晶成長由来とされています。
実験的に作成した無機物の結晶成長由来のデンドライトは、
枝分かれが結晶方位に従って対称的に成長している。
一方、所謂デンドライトには、
対称性が全く感じられない。
インド産デンドライトのルース
植物が日光を求めて空に向かって枝を広げているように見える。
水晶中のデンドライトは二次元的な模様を描く。このルースでは裏と表で異なる樹状模様が成長している。
微生物鉱物学者は、結晶中にできる僅かな隙間に微生物が形成したコロニーと認識している。
水晶内に見える虹は僅かな隙間で光が干渉している証拠で、数百~数千nmの隙間はよくできるらしい。
水晶の隙間のように限定された空間では成長に必要な養分が不十分で栄養を求めて枝分かれしていく。
黒いMnデンドライトの先に茶色いFeデンドライトが花のように見える。
通常無機物の結晶成長で組成が全く違う元素になることはない。
まず微生物がMnを摂食しつくし、次にFeを食料とする別の微生物がコロニーから顔を出す。
黒と茶のコロニーが二回繰り返し登場している。
一度摂食されつくしたMnが何らかの要因で再度水晶の隙間に染み込み、二回黒いデンドライトが成長する様子が見える。
今はデンドライトは無機の結晶成長由来とする地学者の意見が強いが、微生物学と地学の学際的な研究が進んでいて微生物コロニー由来とされる時期もすぐ来ると思う。