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耳をすませて

ブログネタをヒントに、いろんな記憶の引き出しを開いていきたいなと思っています。

雪は好き? ブログネタ:雪は好き? 参加中
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雪は好きです。

私は、子供のときは、
北陸の福井という、当時は雪国で育ちました。

当時は雪国というのは、
現在では、気候が変わってきたようで、
北陸でも、冬になっても、
雪は、ほとんど降らなくなってしまいました。

でも、私が、まだ福井に住んでいた頃は、
毎年、冬になると、雪が20センチくらいは、
普通の道路に積もっていたのです。


そんな頃、私は中学生にもなると、
ひとりの部屋をもらうようになって、
コッソリと、夜更かしをするようになりました。

夜更かしといっても、当時の福井の町は、
いくら住宅街といっても、
10時も過ぎれば、ほとんどの家の灯りが消え、
ろくに街灯もなかったので、
明かりといえば、月明かりくらいでした。

と、同時に、音もなくなって、
シーンと、町全体が眠りにつき、静まりかえります。

そんな冬のある時、
ソーッと部屋のカーテンを開けると、
そこには、一面、真っ白な雪の絨毯が見えるのです。

そこには、人の気配も、動物の気配もなく、
雪の絨毯は、いっさいの汚れを知らずに、
ただ、真っ白なまま、月明かりに照らされて、
真っ暗なはずの闇を、照らしているのです。

そこに、また、ただひたすらに、
大粒のぼたん雪が、シンシンと降り続けています。

いつも見ている風景とは、
まったく違った世界を、真っ白な雪は作りだしていました。

そんな別世界を、私は毎晩、
ソッと部屋のカーテンから、覗いていました。

でも、朝になって目覚めてから、外を見ると、
夜中に見たのとは、とても同じとは思えない、
茶色く濁った雪しかありません。

少しでも、あの美しかった雪が
人や車に踏みつけられると、
いつもの風景に戻ってしまうのです。

そんなギャップを、毎日、見ていると、
もしかしたら、この地球は、
人がいなければ、とても美しい世界なのかも、
なんて、そんな思いが出てきていました。

そういえば、その当時、よく読んでいた
SFのコミックにも、そんなテーマが
多かったような気もします。

いまは、そんな頃を反省してか、
エコなど、もっと地球を愛そうという声が
大きくなってきているような気もします。

それでも、人が踏みつけても
真っ白なままの雪なんて、
存在するはずもないのですが、
地球のどこかに、真っ白な雪のままで
存在し続けられる場所が、もっと増えてくれば、
地球は、もっともっと、美しい世界へと
変容できるのかも、なんて、
そんなことを考えたりしています。