漫画喫茶で読む漫画
■漫画喫茶にフラリと立ち寄った時、
あなたならどんな漫画を読もうと思いますか?
■返却棚に返される本、巻数順に並んでいない本を見る限り、
その人気の傾向は大体読み取れます。
■ひとつにはまず「連載中」の漫画です。
現在も雑誌で連載しているものは、高い頻度で読まれます。
特に週刊少年飛躍とか、週刊少年雑誌とか、週刊少年日曜日とかです。
青年向けのものであれば、大漫画魂とか、若い飛躍とか、若い雑誌です。
何を言ってるのかピンとこない人は、実際に最寄の漫画喫茶や本屋さんに
足を運んでみましょう。
■第二に、「昔読んだ面白い漫画」です。
龍の玉とか、左手は添えるだけとか、石崎くんやりすぎとかです。
この手の漫画は面白いのですが、概してベストセラーであり、長寿作でした
ので巻数がやたらとあります。部屋に収まりきらないとか、部屋の美観を
著しく損なう、とのことで部屋に置くのをためらう人も少なくないでしょう。
そのため、愛蔵版が人気を博する理由のひとつではないでしょうか。
■第三に、「買うまでも無い漫画」です。
これについてはさすがに言及しにくいのですが、あの漫画最後どうなったか
読んでないや、 ちょっと忘れちゃったから読んでみるか、読みたいけど1冊
1000円近く出すのもなあ、というようなお客様が多いようです。
■最後に、「読みたいけど買えない漫画」です。
これは一体どういうことでしょうか。するどい方はもうお気づきでしょうが、
いわゆる
「エロ」
「萌え」
と言われる要素が絡む漫画です。ラッパー気取りのいかつい兄ちゃんが
ロリロリな漫画や乳ボーンな漫画をレジに持っていくのは、
中学生がコンビニでエロ本買うのに30分うろうろするくらい勇気のいる事
でしょう。 しかしながら、自らのアイデンティティを崩壊させてまで購入
することは為しえるものでしょうか。しかし、どうしても読みたい、
というジレンマに襲われ、奈落の底に墜ちて行く彼ら彼女らを救う
蜘蛛の糸を差し伸べる―――
漫画喫茶なのです。
■言いすぎでしょうか。