ジャミラ | Azoth Online

ジャミラ

■お客様は全て良識ある方とは限りません。

■一概に「迷惑な客」といっても、種類は様々です。
 簡単に思いつく所ですと、客席で大声で電話したり、客席で
 性行為に至ったり(単複関わらず)、客席を激しく汚して帰ったり・・・
 そんな困ったお客様が時々お見えになりますが、
 先日来店した恐怖のお客様のエピソードです。

■早朝4時頃。
 通路を挟んで二つにフロアが分かれているという変わった作りの
 当店ですが、この時間になると、そもそもの「労働者」が足りません。
 そこで、サブフロア的存在のフロントが手薄になります。
 そんな時、一人のお客様がご来店されました。
 来店といっても、おもむろにサブフロアの客席に座って
 ジッとしています。

■という変なお客様がいるんですけど、と新人の女の子に訴えられ、
 現場に急行。するとどうでしょう。



 ジャミラ。
 



■ウルトラマンに出てきたジャミラ、という怪獣はご存知でしょうか。
 画像は大人の事情で使いませんが、上着を頭から被って顔面だけ
 出しているような状態です。
 別に何をするというわけでもなく、ただひたすらじっとしています。
 ただ一点、目の前の何かを見つめて。
 
■正直これはやばい、と思ったので、時間帯責任者と話をして
 彼と一緒に席まで。彼が「すいませんが、」とジャミラに話しかけると、
 おもむろにすっくと席を立ち上がり、早歩きで通路まで出て行きました。
 みのけがよだつ、という言葉はまさにこのときの為にあるのだなあと
 訳のわからない納得をしながら彼の行く先を見ました。

■するとどうでしょう。今度は、ビルのフロアガイドに向かって
 「キェ―――――ッ」
 と奇声を発しながら体当たりをかましています。
 これはいよいよやばい、と思いましたので、警備員を呼ぶことにしました。

■警備員が現場に着くやいなや、その男はいきなり素に戻って
 歌舞伎町の闇の中へと消えていきました。

■警備員の話によると、ときおりビルに現れては不可解な行動をして
 帰っていく謎の男性らしいです。私はてっきり、アレの中毒者だと
 思ってました。

■過去に様々な警察沙汰などがありましたが、
 こんなに寒かったのは初めてでした。もういやだ。