<イプシロン>打ち上げ延期 カウントダウン終了も点火せず
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130827-00000047-mai-sctch
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新型固体燃料ロケット「イプシロン」は27日午後1時45分、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる予定だったが、カウントダウンを終了したものの、点火せず、打ち上げは延期した。何らかの不具合を生じたとみられ、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が原因を調べている。
JAXAによると、イプシロンは、06年に運用を終えた固体燃料ロケット「M5」の後継機。全長はM5より約7メートル短い24・4メートルで、重さも3分の2程度の91トン。3段式ロケットで、1段目には液体燃料ロケット「H2A」の補助ブースターの技術を使い、2、3段目にはM5ロケットを改良するなど、これまで確立した技術を継承し開発コストを抑えた。
機体に搭載した人工知能がロケット自身を点検するセルフチェック機能を初めて備えたことで打ち上げ準備を簡略化した。発射台に据え付けてから約1カ月半かかっていた準備期間を約1週間に短縮し、打ち上げ時にはパソコン2台で対応する「モバイル管制」を導入した。