目に見えない磁気の力、磁力を電子を利用して観測できる新しいタイプの電子顕微鏡を開発し、ノーベル物理学賞の候補とされていた日立製作所フェローの外村彰さんが、2日、埼玉県内の病院で亡くなった。

70歳だった。



外村さんは東京都の出身で、昭和40年に東京大学理学部を卒業したあと日立製作所に入社し、一貫して電子顕微鏡の開発に取り組んだ。




□ ホログラフィー電子顕微鏡


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昭和53年、極めて短い波長を持つ電子の性質を利用した「ホログラフィー電子顕微鏡」と呼ばれる新しいタイプの電子顕微鏡を世界で初めて開発した。


この顕微鏡は電子が磁力によって影響を受ける様子を捉えることで、その場所に働いている磁力を目に見える形で観測できるもので、電子顕微鏡の可能性を大きく飛躍させた。


これによって、超電導の研究や磁気による記録媒体の開発などを目に見える形で行うことができ、この分野で欠かせない技術となっている。


さらにこの技術を応用して、真偽を巡って30年近くも論争が続いていた「アハラノフ=ボーム効果」と呼ばれる量子力学の理論を証明し、物理学の発展にも貢献した。



アハラノフ=ボーム効果(「AB効果」とも言う。)は、電子が電場、磁場が存在しない空間でも電磁ポテンシャルの影響を受ける現象である。電磁ポテンシャルはスカラー、ベクトルどちらでも成り立つ。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120502/t10014849751000.html




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