東日本大震災の被災地で、ダニの一種ツツガムシによる感染症「ツツガムシ病」がこれまで発生していなかった地域でも多発する恐れがあるとして、国立感染症研究所は5日までに、注意を呼び掛けた。



ツツガムシ病


農作業や土木作業、レジャーなどの際、リケッチアという病原体を持つツツガムシに刺された後、5~14日たって発症する。発熱、発疹が主な症状で、適切な治療をしなければ重症化することもあるという。4類感染症として報告対象になっており、地域によって春先や秋に発生のピークがある。


ツツガムシ

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Luc Viatour

ツツガムシ(恙虫)とは、ダニ目ツツガムシ科のダニの総称。ツツガムシ科に属するダニ類は日本では約100種が報告されている。成虫は赤色、幼虫はオレンジ色をしている。幼虫は野鼠の耳に寄生していることが多い。幼虫は脊椎動物寄生性で孵化後、生涯に一度だけ哺乳類などの皮膚に吸着して組織液、皮膚組織の崩壊物などを吸収する。十分摂食して脱落、脱皮した後の第一若虫、第二若虫および成虫には脊椎動物への寄生性はなく、昆虫の卵などを食べる。




同研究所は「東北地域の春のツツガムシ病シーズンが始まったことを意味し、臨床現場では注意が必要」と指摘。また、土砂災害によって有毒ツツガムシが生息していた土が流され、これまで患者が発生していなかった地域で発生する可能性があるとしている。




感染防止対策

山林・土木作業の際にはツツガムシが吸着しないよう肌の露出を避けた服装をし、虫よけ剤を使用。作業後は着ていた服をすぐ洗濯するか屋外で天日干しすることなどを心掛けてほしいとしている。