京都新聞より


遺伝子工学を身近に感じようと、京都工芸繊維大(京都市左京区)の学生が大腸菌を発光させてインクを作り「バイオアート」に取り組んでいる。5日に米国ボストンで開幕する世界大会「国際遺伝子改変マシンコンテスト」(iGEM)で成果を発表する。


■遺伝子組み込みインクに

 大会参加を決めた8月から、応用生物学課程と造形工学課程の学生11人が「チームKIT-Kyoto」として研究を進めた。「芸術部門がある工繊大らしさを打ちだそう」と、大腸菌にクラゲの遺伝子を組み込んで紫外線を当てると発光する蛍光タンパク質をつくらせ、培養液をインクにすることにした。


 過酸化水素の量を調整することで本来の緑色だけでなく赤や青色も作り出し、紅葉や浮世絵といった日本を連想させる絵を描いた。指導した山口政光教授(分子遺伝学)は「学生が力を発揮してオリジナル性が高い内容になった」と評価する。


 6年目のiGEMは世界各国の大学から130チーム、うち国内からは工繊大や京都大など9チームが出場する。マサチューセッツ工科大を会場に、成果を発表する。事前に研究内容をホームページに掲載し、工繊大へのアクセス順位は全体で6位、国内1位と注目度は高い。


 チームリーダーの2年生竹内文彦さん(22)は「実験がうまくいかないこともあったが、楽しくやれた。アートを通じて遺伝子工学に親しみを持ってもらえれば」と話している。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101104-00000018-kyt-l26.view-000