今朝、ランスは目を覚ますことはありませんでした。


撫でても、しっぽを振ることなく


じっと、動きませんでした。


毛づやも変ることなく、サラサラしていて、


名前を呼べば、起き出すんじゃないか


と思うくらい、昨日と変らない姿でした。



まともに歩けなくなってから、


この日は、もうすぐにやってくるんじゃないかと


ある程度覚悟はしていましたが、


目の前で、横たわっているランスを見て、


ついに来てしまったんだと、実感しました。



13年前に、初めて家にやって来た日から


今日まで、


俺が辛い時も、そばにいてくれたのは


ランスだけでした。


何度も、心が折れそうな時があったけど、


乗り越えてこれたのは、


ランスがいたからだと思っています。



俺が生きている理由の、半分ぐらいは


ランスのためだと言ったって、嘘ではない。


心に、ポッカリと大きな穴が開いた感じです。


一日のうちで、ランスに餌をやったり、散歩したり、遊んだりした時間が


無くなってしまった。


その時間に、何をすればいいのか、


そわそわと落ち着かずに、手持ち無沙汰な感じです。



振り返れば、あの時は、ああしてやればよかった


ああしてやれば、もっと一緒にいられたんじゃないか、


目を閉じると、よぎるのは、


後悔することばかりです。



涙は、すぐには流れてこなかったです。


もしかしたら、動き出すんじゃないかと、ありえないことを願ったから、


目の前の事実を受け入れられなかったから。


抱き上げて、家の中に寝かしてから


時間をあけ、2度目にランスを見たときに、


涙が、こぼれ落ちた。



ランスの頭をなで、


体をさすってみても、


何も変りません。


抱き寄せて、耳を当ててみても


何も聞こえてきませんでした。



御休み、ランス。