http://www.afpbb.com/fashion/feature/311


イントロダクション


ELLEの編集長として、華やかな世界で人生を謳歌していたジャン=ドミニク・ボビーは、ある日突然病に倒れる。息子とのドライブ中に脳梗塞に襲われたのだ。生死の境をさまよったのち意識を回復した彼は、何かがおかしいことに気づく。医者や看護婦が話しかけてくるのに、自分の言葉が伝わらない。医者は彼が「ロックト・インシンドローム(閉じ込め症候群)」であることを告げる。意識や思考ははっきりしているのに、彼の身体は全く動かなくなっていた。唯一、左眼だけを除いて。

恋人や子供たちがすぐそばにいるのに、愛をささやくことも、抱きしめることもできない。絶望に打ちひしがれるジャン=ドミニクに、言語療法士アンリエットが、瞬きで言葉を紡ぎ、コミュニケーションをとる方法を教えてくれる。死を望んでいた彼は、やがて自分を憐れむことをやめ、生きることへの愛を綴り始める。たとえ身体は潜水服を着たように重く動かなくても、意識は蝶のように軽やかに、想像と記憶の世界を自由に羽ばたくのだ。編集者クロードの手を借り、20万回以上の瞬きで書き上げた本には、過ぎ去りし恋人、大切な友、家族への溢れんばかりの想いが詰まっていた。

ジャン=ドミニック ボービー, 河野 万里子
潜水服は蝶の夢を見る
ELLE JAPON (エル・ジャポン) 2007年 12月号 [雑誌]

日本でも事故でこの病気になられた方の夫人により、闘病・介護記が書かれています


鈴木 公子
おしゃべり目玉の貫太郎