休日。
何だかこの数日心が忙しない。いけないいけない。
今日は彼の花を仕入れる日。
朝から洗濯を行い、銀行へ赴き、いざ花屋へ。
前回はススキを入れようと思いつつ次回に回した。これがいけなかったのか、本日はススキが店頭には並んでいなかった。
残念と思いつつ、パープルファウンテングラスという種類を取り入れた花束を作る。
彼が怒った時の膨張した尻尾のよう。
勿論、彼がそんなに怒ることなど無かった。
記憶にあるのは、現在の家に来たばかりの頃にリビングの扉が閉まってしまい、そこに彼の爪が引きずられ激痛を訴えながら近寄るものが敵に見えてしまったあの瞬間だけだった。
助け出した後も30分ほど興奮していただろうか。あの事件すら懐かしい。
一気に冷え込んできたこの数日。
外には金木犀の香り。
歩いていると香ってくるあの短い季節だけの楽しみ。
温かい色味で花束を作ったら、何故だかハロウィンのような色合いになった。
秋だ。
彼の生まれた秋だ。
忙しないこの数日の、気持ちを整える為に彼と歩く。
毎日立ち上がらせてくれるのは、見守ってくれるのは、支え続けてくれるのは彼。
明日また心がかき乱されないように、彼と話しながら過ごす休日だ。
パープルファウンテングラスの花言葉は「自然に生きる」
この数日の調子狂いの疲労にストンときた。


