83-2009 問題3 NSAIDs が阻害するアラキドン酸カスケードの主な酵素はなにか | 皮膚科専門医試験勉強されている方、皮膚病、皮膚に関心のある方のためのブログ!!!

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83-2009 問題3
NSAIDs が阻害するアラキドン酸カスケードの主な酵素はなにか。略語は不可






















NSAIDs が阻害するアラキドン酸カスケードの主な酵素はなにか。略語は不可




シクロオキシゲナーゼ(COX、cyclooxygenase)




アラキドン酸カスケードとは、細胞膜を構成するリン脂質由来のアラキドン酸を原料としてプロスタグランジン(Prostaglandin,PG)類やトロンボキサン(Thromboxane,TX)類などの脂質メディエーターを作る代謝経路である。

 遊離アラキドン酸は、アラキドン酸カスケードと呼ばれる代謝経路でシクロオキシゲナーゼ(COX、cyclooxygenase)により代謝され、PGG2を経て、発痛物質であるPGE2などが合成される。また、LT(ロイコトリエン)合成系で、炎症促進作用(気管支平滑筋や血管透過性亢進作用など)があるLTが合成される。


アラキドン酸代謝物

プロスタグランジン類
トロンボキサン類
ロイコトリエン類


アラキドン酸カスケードを阻害する医薬品

シクロオキシゲナーゼ阻害薬

非ステロイド系抗炎症薬(Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs,NSAIDs)
COX-2(シクロオキシゲナーゼA2)の阻害により抗炎症作用を示す。
アスピリン、ジクロフェナク、インドメタシン、フェンブフェン、エトドラク、イブプロフェン、ロキソプロフェン、ナプロキセン、ピロキシカム、メロキシカム等

副腎皮質ホルモン
ホスホリパーゼA2阻害により抗炎症作用を示す。
デキサメタゾン、プレドニゾロン等


リポキシゲナーゼ阻害薬
プランルカスト等


参考
http://hobab.fc2web.com/sub2-arakidonnsannkasuke-do.htm$健康/病気/生老病死-アラキドン酸カスケード