「リンゴの話し」-3(葉取らずGAPの作成)
 
規格を細かく分けて保証していった結果、だんだん見栄えよりも味の良さが定着し、
色のよいものよりも昨今では糖度の高いリンゴに、より値段がつくようになり、
まったく色のつかないあめ色のリンゴでも高価で取引されるようになったといいます。
現在は全量が葉取らず栽培となり、出荷値段も3分の1アップしたそうです。
出荷は、中間業者と小売店への出荷が8割で、中央市場への出荷は全くなく、
増員と増量に力を入れているようですが、思うようにいかないのが現状のようです。
 
最近は葉取らずリンゴがブームとなり、見栄えの悪い着色不足果を、
葉取らずと銘打って出荷する農家も多いようです。
そのため偽装表示の防止のため葉取らずGAPを作成したようです。
GAPとは、確証制度のチェック項目で、かかるコストが価格に反映されない項目もあって、
省けるものは徹底して省き、摘葉をしないことのほかに、施肥や農薬の記録、
糖度の保証などの計25項目にし、地域性にあったGAPができたようです。
 
(おわり)