「日本の恐竜」-5(無から始まった北谷の発掘)
 
北谷の発掘を手助けするのが学生たちです。
炎天下学生たちは、柴田さんのもと、地道に執念深く化石を探し続けます。
学生たちは柴田さんをこんな風に…。
「すごくたよれる兄貴分といいますかね」
「石を割っていて違ったらとても残念なんですが 柴田さんは優しく違うよって
 言ってくれます あはははは」
 
しかし、掘れども掘れども化石が出ないときもあります。
その時柴田さんが必ず言う言葉があります。
「出ないことも成果です そこで出なくても成果なんだと言っています
 みんなのテンションが落ちるんですけど でもそこで出ないことも重要なことなんです」
 
”出ないのも成果” ダメと分かったことも成果だと思えば次へ進めます。
そんな柴田さんを現場リーダーに選んだ人がいます。
福井県立大学恐竜学研究所の東さんです。26年前北谷の発掘を最初に行った人です。
東さんが発掘を始めたころ、まだ日本には恐竜の専門家などいない時代でした。
 
「とにかく何もない時代で 例えば恐竜の図書 文献 本とか雑誌
 そういうものが周りに何もなかった時代でしたから」
 
しかし開始早々成果を生みました。
第1次2次の調査では、イグアノドン類などの新種の化石が発見されました。
「新しい仲間のイグアノドンになるわけですね」
この成果が町おこしにもつながり、福井県は積極的に発掘をサポート。
そして10年ほど前、現場リーダーが柴田さんに引き継がれました。