「白神山地を守る」-4(体験的に学ぶ白神学習)

地元観光ツアーの窓口となる白神公社は、さまざまな目的に合わせたツアーの観光客を、
受け入れています。
中でも独特のプランを行うマタギ舎のツアーは、地域の人も一目置く存在です。

「経験と文化というものは マタギ舎さん唯一のもので
 私たちが真似しようとしてもできるものではなく
 私たちにとってもマタギ舎さんの方から協力いただいて よりお客様に広げるように
 一緒になって観光業を盛り上げていきたいと思っています」

地元の西目屋中学校では、毎年一年生が実際に白神山地を歩き、
自然の素晴らしさや自然と共存するには何が必要かを体験的に学ぶ白神学習があります。
学校はマタギ舎の工藤さんに講師をお願いしています。
子供たちにとってマタギさんと一緒に森に入る貴重な機会です。

「知っている限りは教えます 知らないことはウソは言えません
 むかしからマタギとインデアンはウソつかないといいますから」

工藤さんの知っていることをたくさん教えてもらいましょう。
早速森の番人サルがお出迎え。子供たちも大興奮です。

「おいで~ リンゴを食べにきちゃぁだめだよ~」

サルに見送られておよそ3時間のブナの森の散策がスタートしました。
年間およそ500人しか通らないブナの道を進みます。
地元の人もめったに森の奥へ入ることはありません。
まず工藤さんから森の見方を教わりました。

「地衣類の生え方で方向が分かるんだよ ブナの幹に地衣類が生えている方が東
 生えていない方向が西側なんだよ」

工藤さんから教わったことを一生懸命生徒たちはメモを取っています。
そして山は一年中食べ物を与えてくれることを学びます。
生きることは食べること、命をいただくということです。
山への感謝の気持ちを忘れてはいけませんと解かれます。

「キノコは丁寧にナイフで取ります 手で取ると来年のものまで壊れてしまいます
 ナメコなども丁寧にナイフで取ります そうすれば ほら 必ず一部が残ります
 これがまた来年生えてくるんです」

今日は山の恵みをいっぱいいただきました。