「むかしの農業」-1(むかしのコメ作り)-1
岩手県金ヶ崎のむかしの農業を再現した映像がありました。
最近、自然農法に関心がありますので、むかしの農業と自然農法との違いを知るために、
これを追ってみることにします。
金ヶ崎の祖先の人々は、ここでコメ作りを始めとする農業をし、
汗を流して豊かな暮らしを求めてきました。雪山を越えてくる風が冷たいので、
金ヶ崎の春は遅く、水の温むのを待って人々は待ちかねたように、
コメ作りの支度にかかります。
苗代づくりは、通し苗代といって毎年同じ田んぼを苗代にしていました。
他の作物を作るとそれだけ田がやせるからでした。
苗じるしを立てます。棒を立てるのですが、これを立てることによって、
苗代を災害から守るとされ、また種をまくときの目じるし、
苗の育ち方の目じるしにもしました。
イネは暖かくないと成長しません。
水温が温むのを見定めて、風のない日にタネをまきます。
苗八分といわれるほどよい実りには、苗づくりが大切だったので、丈夫なタネを選び、
まくことに一生懸命でした。
農家は馬を飼い、敷きワラや敷き草を踏ませて堆肥を作りました。
コメ作りには、土地を肥やすことが大事とされ、それには馬屋の堆肥が最上とされました。
田起こしは、コメ作りでは最も骨の折れる仕事でした。起こした土を重ねてウネにし、
よく乾燥させるのがよいとされていました。明治の中ごろから馬耕が推奨され、
機具も扱いやすく改良され、追々と馬耕が盛んになっていきました。
馬耕だと能率もよく、しかも深く耕すことができました。
田植えが近くなると田んぼに水を入れて代かきをします。
代かきというのは、苗が植えやすいように土を細かく砕く作業のことで、
何回も土を砕き、最後には表面を平らにして仕上げました。
