「惑星状星雲の魅力」-1(美しい惑星状星雲)


「バタフライ星雲」「らせん状星雲」「キャッツアイ星雲」など、
肉眼では見えない夜空の彼方に、本当に美しく謎に包まれた星雲がたくさんあります。
こうした天体をハッブル望遠鏡が高性能にとらえています。
その美しさは息をのむほどです。先に星雲についていくつか写真を載せましたが、
今回は「惑星状星雲」とは何かを探っていきます。


「惑星状星雲」はこれまでに3000個ほど見つかっています。
「バタフライ星雲」というのがありますが、これはさそり座にある双極性の惑星状星雲です。
蝶の羽のような形をしているので、バタフライ星雲と呼ばれています。
地球から3800光年のところにあり、羽に見える部分は2光年も広がっていて、
太陽と地球との距離の10万倍くらいあります。


「キャッツアイ星雲」はほんとに美しい星雲で、りゅう座にある惑星状星雲です。
地球の望遠鏡では暗くてぼんやりしか見えませんが、
ハッブル望遠鏡は同心円状の輪までとらえています。


「惑星状星雲」のネーミングの誕生は、この「キャッツアイ星雲」にありました。
「惑星状星雲」と名付けたのは、18世紀の天文学者ウイリアム・ハーシェルです。
ハーシェルは土星の外側を回る天王星を発見した人です。
また数々の天文学上の重要な発見をしています。
彼は日ごと、自宅の6メートルもある巨大な望遠鏡で天体を観測していました。