「サンタクローズ」(Ⅲ)


パパもママもおばあさんまでも、ウンウンとうなずいています。
サラちゃんは、おじいさんの、よそうがいのてんかいにきょとんとしています。
「サンタさんをしんじるかしんじないかはじゆうだね。このおじいちゃんもみたことがない。
 でもね、おじいちゃんは、いるとしんじているんだよ。
 パパがサンタさんにかわって、プレゼントをおいてるおうちには、サンタさんはこないね。
 だってかさなっちゃうだろ。パパがかわいそうだからね。
 サンタさんをしんじる子には、サンタさんがちゃんとととけてくれるんだよ」


おばあさんがはなしはじめました。
「クリスマスはがいこくのおはなしだけど、日本にもこれとにたお話がありますよ。
 まほちゃんをしってるでしょ? おみやまいりをしたのね。
 まほちゃんがげんきにすくすくそだちますようにって、神さまにおいのりしたの。
 パパもママも、そしておじいちゃまもおばあちゃまも、神さまをしんじているからこそ、
 おねがいしたのね。七五三もそうなのですよ」

「うん、そのとおりだよ」おじいさんがいいました。
「しんじることって、とてもとうといことなんだよ。がいこくのひとたちが日本にきて、
 心からすばらしいとほめているよ。きちんとして神さまにおいのりする。
 神さまをしんじているからだね。でもね、日本人がこんなにすばらしい心をもちながら、
 日本がすきになれないという人がおおいんだ。がいこくじんはふしぎにおもうんだって。
 ざんねんだけど、おじいちゃんもそのひとりでね。
 いま日本がすきになろうとべんきょうしているんだよ」


「ふ~ん」とサラちゃんとヒロトくんがいいました。
「神さまをしんじ、人をしんじることで、自分をしんじるちからがでてくる。
 『きっとできる』そういうくじけない心がでてくるんだね。
 ノーベル賞をもらった人たちも、じぶんをしんじ、人のためになるとしんじて、
 くじけそうになるじぶんをはげまして、どりょくしたんだろうね。
 おじいちゃんの神さまは、キリストさまでもおしゃかさまでもなく、しぜんが神さまだよ。
 地球にはたくさんの生きものがいる。それも神さまだ。
 おじいちゃんはサンタさんをみていないからほんとはわからない。
 でもサンタクロースはきっといるとしんじているよ」


(おしまい)