「サンタクローズ」(Ⅰ)
サラちゃんとヒロトくんは、きょうだいです。
なかよしですが、すぐけんかをします。またまたいいあらそっています。
おねえちゃんのサラちゃんは、サンタクロースは「いない」というのに、
おとうとのヒロトくんは「いる」といって、ふたりともゆずらないのです。
「クリスマスには、サンタクロースがちゃんとふたりにプレゼントをとどけてくれるよ~」と、
ヒロトくんはいっています。
「あれはパパがくれるのよ」サラちゃんもがんばります。
「ちがうよ、あれはサンタさんが、ソリにのってととけてくれるのっ!」
「ふふ、そんなことしんじるの? ミオちゃんもコハルちゃんも、ねているあいだに、
パパがこっそりプレゼントをくれるっていってるよ」
「ちがうよ! サンタさんだよ!」
「ヒロト! それしんじるの? ふるいな~」
「ぼく、おねえちゃんよりあたらしいよ~だ。ふるくてもあたらしくても、
プレゼントはサンタさん!」
「パパにきいてもほんとのこといわない。あしたおじいちゃんがくるから、
きいてみようか? パパだってきっというから」
ゆうごはんのときも、ふたりはゆずるけはいがありません。
パパもママもニコニコわらっているだけでした。
