「ジージのうそつき!」


「ジージ、なにしてんの?」
「ああ、おはなしつくっているんだよ」
「こまっているみたいね。ジージにはむりなんじゃない?」
「そうはっきりいうなよ、でもやっぱりむりみたいだ」
「きょうはいやにすなおじゃん」
「かんたんにできるとおもってたんだけど、むずかしいね」


「そうそう、ジージ、よるのごはんたべおわってテレビみていたら、
 いつのまにかねむって、イスからおっこちたんだって?」
「おお、よくしってるなぁ、どうしてだ?」
「ふふ、かぜのたより」
「おでこをいやというほど、ゆかにぶつけてね」
「そんなまぬけするのは、ジージだけよ」
「じぶんでおどろいてちゃぁ、せわないよね」


「まぬけなおはなしして」
「ふふ、そうかい? きょうはこまったおはなししようかね」
「うん!」
「ママのおはなしでいいかい?」
「うん!」


「ママがびょういんへいって、ベッドによこになったんだって。
 そして、おわりといわれて、ベッドをおりるとビッコをひいている」
ママが「せんせい、あしもおかしいです」というと、
「ハイヒールとスリッパをかたほうずつはいていますよ」
とせんせいにいわれたのね。
ママは「なおりますか?」ときくと、
せんせいは「ぬげばなおりますよ」といったんだって。
ママはいわれたとおりにぬいだんだけど、
しかし、あいかわらずビッコをひいている。
せんせいに、
「スリッパぬいだって、おなじようなもんですよ」
といわれて、あわててハイヒールをぬいだら、
「あ、せんせいなおりました。さすがめいじんせんせいですね」
とママがいったんだってさ。


「えっ! それほんと~?」
「あはは、うそっ!」
「もぉ、ママ、ジージみたいにまぬけじゃないもん」