「遺伝子のオン・オフと仮想の扉」


ガン患者が、末期がんを宣告され「なにくそ」と反発した結果として、

ガンを克服されたのかもしれない。
それは今まで眠っていた遺伝情報を目覚めさせたと考えられる。
精神的ショックやそれに対する反発心は、体に変化を生じさせることはありそうである。
「痛いの痛いの飛んでけ~」このおまじないも、

痛い子供に電源スイッチが入ったと考えられないか。
ひとつのストレスを善しとするか悪しきとみるかでオン・オフが決まる。
それは眠っている遺伝情報を目覚めさせるか否かで、本人の気持ち次第であるのかもしれない。
人のDNAのうち、実際にタンパク質をつくるために働いているのは3%に過ぎず、
のこりの97%は眠っているのだという。脳の遺伝子も3%しか働いていないとすれば、
実にもったいない話だし、潜在的に存在する脳の機能も、

90数%を眠らせて死んでしまうことになる。
その内のコンマ数%であろうとも無駄にはできなくなる。
ダメでもともと「火事場の馬鹿力」ならぬ空力でよいから不可能を可能にできると信じて、
前向きにチャレンジすることを常に心にとどめておきたいものである。


我々は実在するものを信じようとする。体調を崩せばクスリがあるし、

わからない言葉があれば辞書を引く。
だがこのクスリというものも結構あてにならないらしい。
こんな話をある医者が言っていた。風邪をひくとまず市販のクスリを飲む。
しかし薬を飲んでも治らないといって、こんどは病院へ行って注射をしてもらう。
「ああ、治った。やはり病院だね」と思うのだが、
通常の風邪なら、4~5日もすれば何もしなくても体が治してくれるらしい。
医者が言うのだから間違いとも思えない。
実証主義を前提とする科学に依存するあまり、

目に見えるもの以外は信じない傾向があまりにも強すぎつのだろう。
科学万能といわれる今日だが、これもある科学者の話しである。

科学で解明されているものは、ほんのわずかで、
未知なるもの、未開なものがどれほど多くあるのか、想像もできないという。
霊能者という人がいる。ほとんどの場合偽者らしいが、

中にはスプーン曲げで有名なユリゲラーなどは、多方面で超能力を発揮するらしい。

また暗算の名手や何年前の何月何日が何曜日かを、即興で当てる人もいる。
こうしたものは全てトリックだと片付けるのが今日の実証主義だが、
しかし、一方で新しい発見が次々に誕生しているのも事実である。
前例がないからなどと言う人には新しい発見など望むべきもない。
発見者、発明者は、見えないものを信じてきたからこそ新しい発見を生み出したし、

作り得たのであろう。
我々も「実在しないもの」「説明のつかないもの」を一笑に伏すのではなく、
その扉のカギを開け、その扉の遺伝子をオンにしてみたいと思うのである。