「和の国・日本」
日本は「和の国」といわれているが、「なごみの国」と言い換えてもいいだろうという。
「和」とは主体性を堅持しながら、他と協調することである。
日本は縄文時代から、家族の和、地域の和、国同士の和、自然と人類との和など、
様々に「和」を大切に育んできた。
家庭での笑顔、国際社会との融和、大自然との調和を実現してきた。
歴史の教科書を見ると戦争の歴史、権力者の歴史といっていい。
私は当時からこの歴史、英雄伝が大嫌いであった。
最も悲惨であった第二次世界大戦での犠牲者は、
戦闘員約2500万人、非戦闘員約3700万人と推計されているという。
私はネットからこういうものを見つけた。
先の戦争の東京空襲で、連合軍爆撃機が2機墜落したそうである。
連合軍の搭乗者が23人死んだ。
住民は火葬して寺に納骨し、終戦とともに遺骨を故郷に返したのだそうである。
そして現在もその日が来ると現地の人々と駐屯米兵が一緒に祈りをささげるそうである。
またイギリス軍艦が沈没して400人以上が漂流中だった。
日本の軍艦がそれを発見し、漂流中の兵隊全員を救助してイギリス海軍に引き渡したという。
先ごろそのひとりが、死ぬ前に礼を述べたいと来訪した姿も映像にあった。
この日本軍艦の船長の家族も、この元イギリス兵の訪問で初めて知ったとのことである。
敵を見れば攻撃するのは当然だが、
戦時下であっても決してむやみに人を殺めない日本人の姿である。
他にもこういう話がいっぱいあった。
これは一体何からくるのだろうか。何か秘密でもあるのだろか?
竹田氏は、この本の中の見出しに『「日本の歴史に驚嘆する」と語ったイラク人』と題して、
「天皇は歴史的に日本国を統合する機能を発揮してきた。よく天皇は扇の要に例えられる。
要が外れるとバラバラになってしまうように、
天皇がいなくなったら日本はバラバラになってしまうだろう。
天皇を中心に国がひとつにまとまっている状況こそ、和の精神を体現した、
究極的な姿かもしれない」と。
イラク青年の弁としているが、先の戦時下における日本人の正義ある不思議とも思える行いや、
そして、従愚慰安婦問題で指摘されている多くの女性。
天皇陛下の御旗の前で、こうした悲惨な問題は、
決して起こりうるはずがなったと私は信じている。
東日本大震災で見るように、リーダーが存在しなくても助け合い、
支え合う人々の姿に接するたびに、
はるか昔から培ってきた人々の遺伝子が、
現在の日本人のひとりひとりに受け継いでいる結果ではないかと確信している。
この竹田氏の著に、私は救われた思いである。
日本人のこうしたひた向きな、和を大切にする態度や行いが、
世界中の人気の的になっていることにとても喜びを感ずる。
私も日本人の心を再認識し、誇りを持つよう努力しなければならない。
ということで、このシリーズを終わりとする。
