「動物が本能に従って目指す場所とは」
古代ギリシャの哲学者のプラトンが、紀元前340年ころに表した書物・「ティマイオス」には、
1万2000年前、ジブラルタル海峡の西に、
アトランティスという広大な陸地があったと記している。
そしてその大陸には、地下資源や森林資源、果実、穀物などが豊富に取れ、
莫大な富を持つ国家を築いたとされている。
アトランティスは、豊富な資源と高い文明によって、
エジプトなどをはじめ地中海全域を支配する強大な国家だったとしているのだ。
う~ん、だがしかし、1万2000年前とは?
都市国家が始まったのはメソポタミアで、今から5000年前、
エジプトは4500年前ではなかったか。通説は確かこうなっていたと思う。
だが先に書いたが、この年代に疑問を唱える学者はいた。
古代史に何か問題があるのであろうか? ま、それはそれとして(><)
伝説によれば、大きな地震と洪水によって1日と1夜にして、
その大陸は海の底に沈んでしまったとされている。
ジョセフ氏は、このアトランティスの存在によって、
動物の奇怪な行動の説明がつくというのである。
どのように説明が付き、それよりも伝説の島アトランティスは本当に存在したのであろうか。
もしアトランティス大陸が存在していたとして、もう一度ヨーロッパウナギを検証してみよう。
西インド諸島の海域とアトランティス大陸が存在したとすれば、
メキシコ湾流はその間を流れる時計回りの海流となり、
ヨーロッパウナギは海流に乗ってアトランティス大陸に到達する。
そして稚魚はアトランティスの河川を遡上して成長するだろう。
このメキシコ湾流の海域の間で長年彼らは生きてきたはずだ。
しかし、大陸が沈んでしまったために、
メキシコ湾流は流れが変わってスカンジナビア半島にまで達した。
その流れに乗るヨーロッパウナギは、実に奇怪な行動となって表れたというわけである。
ではタビネズミやワシなどの場合はどうなのか。
地球上には、サイやシマウマ、ゾウなど長距離を旅する生きものはいる。
また鶴などの鳥類も長距離を移動する。
だが彼らは、そこに何があるかを知っていて行動しているわけではない。
遺伝子に刻まれた過去の記憶、本能によって、
食糧や繁殖場所を求めて動物たちは旅をするのであろう。
タビネズミが食糧を求めて海を渡ったり、
繁殖場所を求めてワシやタカやチョウの一部が群れ、
本能のおもむくまま行動することは十分に考えられる。
つまり彼らは、沈没してしまったアトランティス大陸に繁殖場所や食糧を求めて、
本能に従って海を渡ろうとしていたのではないだろうか。
「本能に従って行動している」、
我々が考える動物たちの集団自殺と不可解に思えるこの行動こそが、
本能に従った行動の正体ではないかというのである。
幻の大陸を目指しての行動と…
