1/20(土)のつづき

11:30  山中地区から坂を下ると、数分で藤古川です。
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イメージ 4伊吹山麓が源の藤古川は、古くは不破関所の傍を流れていたことから「関の藤川」と呼ばれていたそうです。
壬申の乱(672年)では、この藤古川を挟んで開戦し関ヶ原合戦(1600年)では、大谷吉継が上流に布陣。

千年の時を越えて、軍事上の要害の地でもあったわけです。




イメージ 5橋を渡り松尾地区から藤下地区に入っていきます。









イメージ 6関ヶ原町 下水道マンホール
中央の町章の周囲に、町の花・ウメ、町の木・スギ、関ヶ原の合戦のイメージの兜のデザイン。








11:32  竹林の中に 戸佐々神社
古くは祭神とし、不破関を鎮護する神として祀られていたそうです。
祭神名は「関比男明神」といわれています。
この神は現在、「井上神社」に合祀され、
「戸佐々神社」では伊勢の天照大神が祀られています。
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参道脇に案内板
不破関西城門(ふわのせき にしきもん)と藤古川(ふじこかわ)
イメージ 9不破関は藤古川を西限として利用し、左岸の河岸段丘(かがんだんきゅう)上に主要施設が築造されていました。川面と段丘上との高度差は約10~20mの急な崖になっており、またこの辺一帯は伊吹と養老・南宮山系に挟まれた狭隘(きょうあい)な地で、
自然の要害を巧みに利用したものでした。ここには大木戸という地名も残っており、「西城門」があったとされています。



150m程、坂を上がると。。。
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11:34  不破関守跡
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イメージ 14古代律令制下の三関(さんげん)
・東山道の美濃不破関
・東海道の伊勢鈴鹿関
・北陸道の越前愛発(あらち)の関
壬申の乱(672)後に設けられたとされています。
延暦8年(789)に停廃(ていはい)されて後は関守が置かれ、平安時代以降は、多くの文学作品や紀行文に関跡の情景がしきりと記されてきました。



敷地内の芭蕉句碑
「秋風や 薮も畠も 不破の関」野ざらし紀行
名を馳せた関所も今は畠などになりはてた。

不破関守跡は結構広いです。
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不破関資料館には立ち寄りません。
先日、夫はシニア大学OB会の城郭巡りでこの資料館に立ち寄ったばかり。
私は寄りたかったのに残念!
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関内の中央を東西に東山道が通り、その北側に瓦屋根の塀で囲まれた約1町(108m)四方の関庁が設けられ、内部には庁舎・官舎・雑舎等が建ち並び、周辺土塁内には兵舎・食料庫・兵庫・望楼等々が建っていました。
11:36 不破関の庁舎跡/大海人皇子の兜掛石・沓脱石 60m2分」の案内標識
民家と民家の間の道の先に一面の茶畑で、そこが庁舎跡という。
その茶畑の中ほどに、壬申の乱で大海人皇子が兜を掛けたといわれる石が祀られた祠と、
その左後に靴脱ぎ石があります。

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直進します。
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11:38  美濃不破関の東城門跡。
福島正則陣跡看板の前に説明板。
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福島正則陣跡は、  道を挟み向かいに井上神社標の先にある。 
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井上神社は祭神として天武天皇を祀り、   イメージ 30
壬申の乱直後に創建されました。
672年に壬申の乱は、関ケ原の藤古川を挟んで、
川の東西に分かれて行われたといわれています。
川の東側の村人が、大海人皇子(後の天武天皇)
川の西側は大友皇子側について戦ったそうです。

その後、川東にあったこの松尾地区の村人は、
ともに戦った大海人皇子を称えこの地に神社を建立し、以後1300年に渡り崇められ続けています。
苔に覆われた大きな門・立派な本殿には当時の天武天皇の権力がうかがえます。

立ち寄らず、直進します。


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11:37  手入れの行き届いた立派な松があるお宅もありましたが。。。
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11:39  坂道沿いに、廃屋が数軒ありました。
不破の関の句を思い出し妄想が広がります。
芭蕉が意識していた「藤原良経(新古今和歌集)の句」
「人住まぬ不破の関屋の板びさし荒れにしのちはただ秋の風」
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11:4 標識「これより中山道 関ケ原宿松尾 関ケ原町」
歩いてきた坂道を振り返ります。
 
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この道沿いの住宅の庭には、山茶花と日本水仙だけが咲いていました。。。
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国道21号線「松尾交差点」になります。
いよいよ関ヶ原宿に入ります。

つづく。。。