祐希side


飛鳥さん達と別れた後、余韻に浸りながらバスに揺られていた 


「なんかえらい飛鳥と楽しそうにしよったなぁ?」



「そんな事ないですよ…」 



「そう?あんなに近くでラブラブしてたように見えるんやけど?」



「違っ、」



「かずみんに聞いたけど最近飛鳥と楽しそうにしとるみたいやん。私がおるのに?」



「誤解ですっ…飛鳥さんとは何でもないです」



「まぁ…ええわ。最近ご無沙汰だったし、今日は止まれそうにないわ」



「なっ//…」



恥ずかしくて恥ずかしくて全身が暑くなって湯気が出てしまいそうになった。心臓がドクドクとなる度緊張で手汗が抑えられない


やっとの思いで家に着きリビングに行こうとすると、七瀬さんに腕を掴まれて壁に追い込まれた


「…っ!……んぁ」


「……プハッちゃんと呼吸せな」



何回しても鼻で息が出来ない。



少しずつ頭が真っ白になってくる……両手を掴まれているから抵抗も出来ずにただひたすら襲ってくる快感を必死に拒む


「ほんま可愛いなぁ〜祐希は…」


「んっ…、もぉ…」  



「その顔ヤバいわ…優しくできへん」


七瀬さんの顔が急に近付いたと思ったら、無理矢理キスされて舌をねじ込まれた


息が出来なくて苦しい筈なのに身体は、気持ち良くて自分がおかしくなってしまいそうになる


力も完全に抜け、七瀬さんに身体を預けた   


「一旦立ったままいこっか」   


「…ぁッ…ゃ………んっ」


「辛かったら噛んでええよ」


七瀬さんの肩に手を置いて、思い切り肩を噛んで耐える。押し寄せる快楽の波にのまれたくなくて、必死にいくのを耐える


でも限界が来るのは必然の事だった。私が感じやすい所をピンポイントで触れてくる…その度頭が真っ白になってしまう


細くて長いその手が私の中を掻き回す


「…んぁッ……七瀬、、さん…」



「そろそろかな」



「…っあ…ぁあっ…───っ!」



その日私は、快楽の波にのまれた。二度と快楽の波から這い上がる事は無いと思う…意識を失う前あんな妖艶な顔をした七瀬さんを見てゾクゾクしたから



白石side


飛鳥があんなに積極的になったのは珍しい…お風呂に入りたいなんて。


「…しーさんてホントスタイルいいよね。羨ましい」



「飛鳥こそ、華奢で顔小さいし。体のライン好きだよ。まぁ…細過ぎて心配だけどさ」



「こんな体じゃ、ダメ?」



「!…ダメじゃないけどさ」 



どうしたんだろう…こんなグイグイ来られたら、私変に意識しちゃうよ。長風呂しすぎたせいか上せてしまったみたいだ


飛鳥に悟られたくなくて、ビール缶を開けた



「飛鳥さ…なんかあった?」



「…え?なんで」



「なんか積極的だなって…」



「嫌…だった?」


目をこれでもかという位ウルウルさせている…ちょっと泣き顔になっているその顔は、あしゅりん時代の時の顔に似ていた



大人になった飛鳥だけど、その片鱗はまた残っている


「嫌じゃない。むしろ嬉しいよ」



「ほんと?嬉しい」


ぁあ…好きだなぁ〜好きが止まらない


飛鳥の隣に座って、抱きしめる。本当はキスの先に進みたいけど、勇気が出ないと言うか出せない


飛鳥も大人だし、そういう事は気にしてると思うけどいざするとしても…飛鳥の体を傷付けてしまうのではないかと思って中々言い出せない


「ねぇ…しーさん」



「ん?」



「チューしたい…」



「いいよ…」


軽く口元にキスをした。いつもはもうそれで終わりだったのに、急に飛鳥からキスをしてきた


「飛鳥…?」



「キスの先に進みたいって言ったら怒る?」


驚いた…てっきりそういうのに興味が無いんだと思っていた。


「怒らないけど……ちゃんと飛鳥の事を大切にしたいからさ」



「…良かった。てっきりしーさんに嫌われたって思った。。」



「飛鳥が嫌がる事はしたくないから…拒否されるのが怖くて中々言い出せなかった。ゴメンね…」



「しーさんにだったら何されてもいいし、許せるから安心して」



「うん…でも本当に大丈夫なの?」



「優しくなんてしなくていいから…抱かれたい」



「どこからそんな言葉覚えたの…」



「んふふ…秘密。」



「ほんと、えっちぃな‥…」
 


「きゃ…」


ベットに押し倒し見下ろすと、ニヤケ顔をしている飛鳥は色っぽさを兼ね備えており私を挑発するのに充分だった


「期待してたくせに…朝まで寝かせないから」



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後日、なぁちゃんと一緒にCMをする事になった。あの日の事を聞いておきたいから、空き時間に楽屋に寄った


「なぁちゃん、今いい?」



「まいやん!…ええよ。どないしたん?」



「うん…うちらと別れてから、与田ちゃんとどんな感じになったのかなぁって…」



「まぁ、色々?」



「聞いたらマズイ感じ?」



「ううん…別に。あまりにも可愛すぎて抑えきれなかっただけやで?まいやんは?」



「飛鳥が、私とお風呂に入りたがってたり積極的になってた」



「ふぅ〜ん…良かったやん、まいやんヘタレやから飛鳥も色々考えたんとちゃう?」



「だろうね…」



「飛鳥が色っぽくなっててビックリした…何か大人の階段を結構登ってきたみたい」



「ぁあ…分かる。祐希もたまにやけど、色っぽく感じる時あるわ」



「現役メンバーが怪しいな…」



「私もそう思う。一体誰なんだろう」



〜乃木坂楽屋〜



「(   ゚Д ゚)ハ…ッハ…ッハァァッ( >д<)クシュン!!」



「大丈夫?かずみん、急にくしゃみなんて…」



「大丈夫大丈夫…誰かが私の噂を言ってる様な気がするだけだから」



「ぇえ…」



「かずみん、色々ありがとう。助かった〜」



「良かったぁ…やっとしーさんがやる気になったんだねぇ〜」



「まぁ…何とかね。よだっちょからもお礼言ってた」



「そっか~私で良かったらいつでも相談に乗るから」



「うん、頼りにしてるね」



「ねぇ、飛鳥どういう事なの?」



「真夏には絶対教えない…」



「えぇ、酷くない〜!」



かずみんやよだっちょの協力のお陰で、しーさんとキスの先に進むことが出来た。女としての魅力が少しでも出ていたら嬉しい



こうして、私は大人の階段を一歩登った。頂上まではまだまだ先だ…




終わり