祐希side
「祐希~!!」
私の朝は、姉の声で目覚める。
「…はよ、姉ちゃん」
「おはよ、今日はえらい早めに起きれたんやなぁ~偉い偉い」( >ω<)ヾ(・ω・^ヾ)ワシャワシャ♡
「もぉ~髪ボサボサになるから」
「大丈夫やで、髪がボサボサでも祐希は可愛ええから」
バカ…そんな事言わないでよ、お姉ちゃんのこともっと好きになっちゃうから
「はいはい、ありがとー」
「あんま嬉しそうや無いな」
「お腹が空いてそんな気分じゃないから」
「ほな、さっさとご飯食べよか」
「うん!」
お姉ちゃんが作る料理は、美味しい…未だにお弁当はお姉ちゃんが作っている
私は料理が下手過ぎて包丁すら持たせてくれないの…過保護過ぎ…( ´Д`)ハァ
「お弁当持った?」
「うん、今日は何時に帰ってくるの?」
「ごめん、今日友達とご飯食べるから祐希一人で食べれるかな?ご飯は冷蔵庫入れとくから温めて」
「…分かった、楽しんできて」
「ごめんな、助かるわ…」
「じゃ、行ってきます!」
「いってらっしゃい」
お姉ちゃんと一緒に食べたかったな~でも、そろそろ自立しないといけない時期だからこの機会に頑張ろう!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
憂鬱な授業も終わり、早速家路に着いた…
「ただいま~」
シーン…
いつもならいるお姉ちゃんが居ない家は新鮮だけど悲しいし寂しいなぁ
「冷蔵庫に何が入ってるのかな?」
冷蔵庫を開けて確認すると、祐希の好きな物ばかり入っていた…流石お姉ちゃん
「洗濯物干して、畳まないと」
お姉ちゃんが取り込んだ洗濯物を一旦、ソファーに置いて洗い終わった洗濯物を干す
「よいしょ……おっとっと、重たっ」
二人分の量でも溜め込んでいたから、重さが半端ない…
どうにかこうにか、洗濯物を干し終えた…これだけでもどっと疲れが増した
後は、畳まないと…結構あるな。でも、お姉ちゃんは毎回してくるだから今日は私が頑張って畳もうっと
洗濯物を畳み終わったのは、19時過ぎだった。もうこんな時間…レンジで温めて食べる用意しなくちゃ!
「頂きます…」
一人で食べるご飯は少し寂しかった。一人っ子なら、慣れているのだろうが私はそうではないから…
中々、帰ってこない…早く帰ってきてよ。寂しく感じる時間を少しでも少なくするためゲームをしていた
ゲームをしていると隣にお姉ちゃんを感じる事が出来るから…
「早く帰ってこないかな?…あっ、死んだ…」
~二時間後~
「遅い…遅い遅い遅いぃぃ~!!」
只今の時間23時過ぎ…流石に遅すぎる。もうとっくに家に着いていてもおかしくない時間なのに
「もう、いいもん!お姉ちゃんが帰ってくるの遅いから先に寝てやる!」
お姉ちゃんと一緒に寝たかったのに、おやすみのギューして寝たかったのに…
お姉ちゃんが大好きなの…家族なのに。それは世間的に許されないことなのだろう…でも、私はそれでもお姉ちゃんが大好き
お姉ちゃんはどう思ってるの?教えてよ……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
七瀬side
「七瀬…これからは祐希のこと貴方が守りなさい。私にはもう時間がない…約束よ」
「分かった…私がお母さんの代わりになる」
「そう言ってくれて嬉しいわ。それじゃ、祐希のこと頼んだわよ」
生前、母と交わした約束…母は、その後亡くなった。 その日から私は母の代わりに家事をするようになった
「お姉ちゃん(๑´̥̥̥>ω<̥̥̥`๑)ウワーン」
「どうした?祐希…?」
「クラスの子にお母さんがいない事をバカにされたの…」
「…っ、祐希そんな事言う子は放っていいんやで…気にしたらアカン」
「うん…」
「お姉ちゃんがずっと祐希のこと守ったるから安心してや」
「お姉ちゃん、ありがと…大好き」
「うちも大好きやで…」
祐希の笑顔を守ってあげな…という思いがより一層溢れだした
最近、祐希を見ていると可愛いな、好きだとついつい心の中で思ってしまう。
祐希は妹で家族…世間的に論理的にマズイことなんや。何としてでもこの気持ちがバレへんようにせな
「…瀬、七瀬!」
「( ゚д゚)ハッ!な、何?」
「ボーっとしてたから気になっちゃって」
「玲香~えへへ何でもないよぉ」
「そう?」
「本当に!玲香今日は飲むでぇ~!!」
「おおっ~!」
「なぁちゃん、お酒はほどほどにね😅」
「大丈夫だって、若」
「本当かなぁ笑笑」
今日の私はどうかしてた…若月から止められていたのにお酒をいっぱい飲んだから超酔った
「祐希~会いたいよぉ」
「なぁちゃん、さっきから妹のことばっかり」
「だって、好きなんやから」
「ほんと妹こと大好きだよね」
「祐希もうちのこと好きやったらいいのに…」
「ん?何て?」
「ううん、別に」
「もう日が変わっちゃうよ」
「えっ!?」
若月に言われ時計を見てみると只今の時間23時50分…ヤバい
「若、玲香ごめん…帰らなくちゃ!」
「おう、また遊びに来てね」
「またね、なぁちゃん」
まだまだ飲んでいたいけど祐希のことが心配…早く家に帰らないと!
急いで帰ったのはいいものの時間は0時過ぎてしまった…
「流石に寝てるか…」
ん?周りを見てみると、洗濯物は綺麗に畳まれてるし洗い物も出来てる…ちゃんと自分でやったんやなぁ~
「偉いなぁ~祐希は」
祐希の寝顔を見ていると苦しくなった…何で妹なの?妹じゃなかったら良かったのに
お酒の力もあり、祐希が恋しくて恋しくて仕方ないのだ…
「ごめんな、こんなお姉ちゃんで」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
祐希side
グスッ……グスッ
「ごめんな、こんなお姉ちゃんで」
ふと匂った…お姉ちゃんの匂い。頭をポンポンされてから私の意識は完全に起きた
「祐希がうちのこと好きならええのに…ボソッ」
えっ?
「ハハ…アホらし、寝よ」
このままじゃダメだ!正直に言わないと!
「お姉ちゃん…」
「…ごめんな、祐希。もっと早く帰ってこれなくて」
「いいの、ちょっと拗ねたけど…」
「洗濯物も干したり畳んでくれてありがとう。偉い偉い」
「ねぇ…お姉ちゃん」
「ん?何?」
「お姉ちゃんのこと大好きだよ!」
「ぇ、うちも大好きやで…」
「お姉ちゃんとしてではなくて、好き…お姉ちゃんは祐希のこと好き?」
すると、急に抱き着いた
「お姉ちゃん?」
「やめてよ、この気持ちずっと抑えてたのに…好きだよ、大好きに決まってるじゃん」
「ありがと…///」
「待って、その顔理性壊れる」
「お姉ちゃん…どうし、んんっ!」
急にキスされた…初めてのキスはお酒の匂いだった…頭がクラクラするけど気持ちがいい
「…ぁっ、あ…お姉っ…ちゃん」
「明日が土曜で良かった…」
「…ハアハアお姉ちゃん」
「ごめん、祐希…スイッチ入っちゃった」
「ぇ…んあっ、ゃっ…」
されるがままの口にお姉ちゃんの舌が入った…何もかも初めてな私はどうしたらいいか分からず服を握るのが精一杯
「んん…っ、ぁっ」
何度も角度を変えて優しくそっと…唇が重なるごとにゾクッと反応してしまう
舌を舐め取られ糸が出来るまで…繰り返した
体の色々な所にお姉ちゃんの跡がたくさんついている…
「んあっ…」
「祐希…触ってるだけなのに反応しちゃってるやん」
「お姉ちゃん…まだするの?」
「せやなぁ~祐希はどうしたい?」ニヤリ
行動で示せってこと?…恥ずかしいけどもっとお姉ちゃんとしたい
お姉ちゃんの首に手を回し、短いキスをした。私にはこれが限界だった…
「ん…嬉しいよ、でももっと大人のキスが出来なアカンな」
「ぇ?」
「体に教え込んであげるからな…覚悟してや」
こうして、翌日の朝まで続いた…初めてのキスの味は中毒性の高い味だった
成人してもずっと隣にいてね
終わり!