いつまでも感傷的になってる、
そんなつもりは全然ないけれど
虚無感というか
無力感にも似た諦めの気持ち。
一緒に過ごしたのは
子供のころだけで
少し年が離れていたから
兄弟喧嘩くらいしか記憶がない。
僕も16歳から少し遠方にある
全寮制の学校に入学したから
なおさら話をする機会は少なかった。
たった2週間くらいの研修で
外国に行ったくらいでも
日本を外から見えるような、
そんな感覚があったように
16歳という
多感な時期から家を出た僕は
いつも外から家族や
故郷を見てきた気がする。
たまに会う父や兄は
こんなに優しい人だったんだ・・・
そう思ったことが何度もある。
「家族」という「くくり」が
煩わしい時もあるけれど
誇らしいような
嬉しい気持ちになれた時間は
大切な記憶だ。