私が初めて彼氏と言う存在ができたのは
高校1年生の時だった。
それまでの私は
好きな人は大抵目立つタイプのモテる男の子で
好きになっても告白する勇気なんかとても持てずに
いつも見ているだけで終わっていた。
「私なんかが告白しても相手は困るだろう」
そんな思いも常に持っていた。
自分に自信がなかったんだ。
中学を卒業した私は女子高に進学し
入学して間もない5月に、初彼氏になったA君と出会った。
店員とお客さん、ちょっとドラマティックな出会いで付き合い始め
そして僅か3ヶ月で破局した。
破局の原因は「A君の引越し」という
当時の私にとってはどうしようもない理由で
だけどそんなに涙に暮れる訳でもなく
「あ、そうなんだ、じゃあ仕方ないね」と言う感じの
非常にあっさりした、
なにも遺恨を残さない別れだった。
当時の私は
まだ人を好きになるということがよくわかっていなかったんだと思う。
「彼氏」という響きと
特別感だけを求めていて
自分自身の気持ちまで深く考えることはなかった。
子供だったんだと思う。
「はじめての彼氏は大好きになる」
よくそういうことを聞いたりするけど
私にとってはそんなこともなく
今思い出しても特に感慨もない
非常に呆気ない付き合いだった。
