第9話「主と従者」振り返り
①絶望のケイネスと狡猾な女ソラウ
ランサーことディルムッド・オディナは、フィオナ騎士団に所属していた若き英雄だった。その彼に恋をしてしまったのが、王の娘グラニヤだった。本来騎士団長フィン・マックールと結婚が決まっていたのだが、ディルムッドの持つ顔のほくろの魔力により、グラニヤは彼の虜となった。怒るフィンだったが、16年間の逃避行の末彼らの関係を認めた。しかし、奪い取られた過去をフィンは決して忘れる事無く、怪我をしたディルムッドを救わなかった。
結局、彼は騎士団に忠義を果たせず、虜にしてしまった女性と共に歩む道を選んでしまった。ケイネスに召喚された時、今度こそ主に忠義を尽くす騎士として聖杯獲得に寄与したい気持ちを強く持っていたのだが、ケイネスはどうして聖杯に導かれた者が、願望が無いのか訝しがっていた。しかし、彼は切嗣に負わされた傷により魔術回路が崩壊し、二度と魔術が使えない身体になってしまった。そんな状況を知ったソラウは、自分が魔力を供給しディルムッドを現界させているのだから、令呪を渡して欲しいと頼んだ。
当然、自分に忠義を尽くすサーヴァントランサーを支配する証である令呪を許婚であっても渡す訳にはいかない。頑なに拒否するケイネスだが、ソラウは、半ば強制的に令呪を奪い取った。腕を斬り落とす残忍な方法を用いて。こうして、魔術師の簒奪したソラウは早速自分と共に聖杯戦争を戦って欲しいとランサーに哀願した。しかし、ランサーは自分の主はケイネスのみで、他人に忠義を尽くす事は無いと申し出を拒否したが、ソラウはケイネスの為に聖杯を手にし自分も夫に捧げると言葉巧みにリードする狡猾さを見せた。しかも、自分のほくろの虜になっているソラウの目は、かつての恋人グラニヤと同じ。また、同じ悲劇を繰り返してしまうのか?ランサーは不安を感じ始めていた。
②切嗣とセイバー深まる溝
キャスター討伐ではなく、討伐に来たケイネスを狙った切嗣のやり方にセイバーは憤りを隠せない。何故子供を犠牲にするキャスターを野放しにするのか。アイリスフィールを通じて、キャスター討伐を進言するように哀願した。しかし、切嗣は負傷した舞弥の復帰時期を気にしたり、再びケイネスを追撃しようとしていた。アイリは必死に止めようとするが、セイバーのやった行為は切嗣にとって自分を危機に貶める事になる可能性があったので、とても容認出来る事ではなく、子供を数人助けても自分の願望は果たせない。セイバーとは根本的に考え方が違うという事が明確になった。
③ウェイバーの機転とライダーの武勲
ウェイバーとライダーは、冬木港に流れる川の水をくみ取り魔術の跡が残っていない場所を特定し、キャスターの隠れているアジトの探索を始めた。決して合理的なやり方ではないと、ウェイバーは考えていたが、下手な手であっても成果を得る事が出来れば上策になる。ライダーは初めてウェイバーを評価し、アジトに乗り込みキャスターを叩くべきだと主張する。それが征服王という異名を持つライダーのやり方だった。
キャスターのアジトは、大きな水路の奥にあり怪魔を踏み潰しながら進んでいくが、キャスターは不在だった。残っていたのは無残にも殺されていた子供たちの死体。その凄惨さに思わずウェイバーは嘔吐する。そんな時、彼らをマークしていたアサシンが現れ命を狙って来た。自分のマスターが危機に瀕している、ライダーは撃退しなければならないと剣を振るった。結果、アサシンの襲撃を退け、キャスターのアジトを破壊し立ち去って行った。アサシンのマスターである綺礼は時臣に報告したが、ライダーの宝具が判らず不満を感じていた。未だ時臣は表舞台に出てこない。彼は何時出てくるのか?
第10話「凛の冒険」見どころ
あらすじ
冬木市で起きた連続殺人事件の犯人はいまだ見つからず、
毎日のように子供がさらわれつづけていた。
そんな中、時臣の娘・凛は、連絡が取れなくなった友人・コトネを捜しに
ひとりで夜の街へ出かける。
商店街で子供を連れた不審な男を見つけた凛は、男の後をつけるが……。
今回はオリジナルストーリーです。凛が連絡が取れなくなった友人を探しに奮闘するストーリーです。キャスター・龍之介陣営も登場すると思われますし、セイバー辺りも絡んで来そう。凛はそんなに登場しないかなと思いましたが、こういうオリジナルストーリーはちょっとしたチャレンジです。もしかしたら桜や士郎も登場するかもしれません。今回は聖杯戦争の本編からちょっと離れた番外編として楽しめると思います。