皆さん、Fate/Zero楽しんでますか?第4話(放送時間的には第5話)まで放送が終了してますけど、最近のアニメには感じない重厚感ある作品内容で、私の中では今年の作品の中でトップクラスの作品だと思っています。今回は5年前に放送されたFateシリーズの本編「Fate/Stay night」との比較をする事で、どこがZeroの魅力なのか探ってみたいと思います。あっ別にFate/stay nightをディスる訳では無い事を最初に言っておきます。
Zeroの舞台になるのは、第4次聖杯戦争。参加する魔術師達はそれぞれの思惑を持っています。聖杯はそれだけの存在であるという事なのですけど、10年後の第5次聖杯戦争は、言峯綺礼の手の平で踊らされている感じがあるのです。何で聖杯戦争が再び起こったのかわからないまま士郎は巻き込まれたわけですし。そういう点では能動的に始まったと言えるのではないでしょうか?
また面白いのは、聖杯戦争における駆け引きがある点です。今回のセイバーVSランサーの戦いも多くの陣営が見守っていました。更には暗殺を目論む切嗣と舞弥がおり、思惑が交錯する戦いなのだと思いました。しかも、水面下で駆け引きが繰り広げられて、どうなるのだろうというドキドキ感があるのです。一方、stay nightはそういう駆け引きとかが無くて、セイバーを中心に戦いを繰り広げる。客観的で単なる流れの中の戦いって感じがします。確かにセイバーと士郎を中心に描いているのかもしれませんが、やっぱり駆け引きとわくわく感が足りません。
人物にスポットライトを当てる事で、作品全体に重厚感を持たせる。おっさんばっかりって揶揄されるけど、役者陣は自然とベテラン揃いになるし、やっぱりベテランならではの味と上手さを感じる事が出来る。そういう点では圧倒的にZeroの方が上です。ランサーを演じた緑川さんも20年ぐらいのベテランになりますし、川澄さんも15年ほどになりますか。女性声優としては非常に息が長く、可愛い役からセイバーの様な役まで幅が広い。stay nightも声優陣はケッ神戸手練の方もいらっしゃいましたけど、Zeroで感じた深みは無かったですね。
そして一番の相違点は、中心の陣営だけではなく多くの魔術師とサーヴァントの関係をしっかり描いている事です。セイバーと士郎を軸に描いたstay nightでは、2人の関係性が十分描いていました。ただ、他の陣営が「敵」や「雑魚」として扱われていたので、感情移入したり考えたりする事が出来なかった。それに対してZeroは、各陣営の関係を中心に描いています。ライダーとウェイバー、ランサーとケイネス、セイバーと切嗣、現在登場している陣営は考え方も違うし、サーヴァントも特徴がある。だから、どこかの陣営に興味が沸き生き方や考え方を理解する事も可能だと思います。
確かにZeroは後付けだけど、後付けだからこそ違いを明確にして、より面白くて深みのある作品に仕上がった。そこに作画の素晴らしさや役者の演技が重なり、最近の深夜アニメとしては異質の作品に仕上がったと思います。戦闘シーンについても迫力十分だし緊迫感が伝わってくるのがいいですよね。アイリスフィールの表情から見て取れる感じが、緊迫感と戦いの凄さを物語っている。stay nightでは味わえなかった新たなFate/Zeroには、大きな期待を抱かずにはいられません。