ついにスタートしましたFate/Zeroは、前日談として語られるストーリーです。ほぼオリジナルの小説によって描かれた作品で、ついにアニメとして召喚しました。まずこの作品を理解するには、世界観と人間関係をしっかり理解しないと全然面白くありません。今回は第4次聖杯戦争に参加する魔術師達には、いろいろな思惑とバックボーンがあって、それらがきちんと紹介されました。まあいわゆるエピローグ的な位置づけになっていました。








 物語は第4次聖杯戦争が開始される8年前、ドイツにあるアインツベルン城にて新たな生命が誕生する所から始まりました。父親の名前は衛宮切嗣、代々魔術を扱う魔術師の家系として存在したアインツベルン家に婿として嫁ぎました。母親の名前はアイリスフォール、実は彼女は人間ではなく魔術によって生まれたホムンクルスだったのです。その子どもは後に「イリヤスフィール」として名付けられた魔術師として、第5次聖杯戦争に参加するのです。








 アイリスフォールは、新たな命の誕生を喜び目を細めていました。しかも、切嗣の理想を知りホムンクルスではない人間として生きる意味を見出した事に感謝もしていたのです。しかし、切嗣は自分には父親として抱く資格は無いと拳を強く握り締めたのです。拳には聖杯に選ばれた魔術師の証令呪が刻み込まれていました。そんな姿を見てぞっこんのアイリスフォールは、8年後の聖杯戦争で勝利して、聖杯を手に入れて願いを成就すればいいと告げるのでした。








 どんな願いも叶える聖杯、いい人が使えば本当に素晴らしいのですが、世の中には色々な人がいますし、いろいろな思惑もあります。当然ですが、聖杯戦争に参加する魔術師は、切嗣だけではありません。聖杯戦争は命を懸けたサバイバルゲームなのですから。聖杯戦争の3年前、イタリアトリノでも聖杯戦争に参加する者達が現れました。1人は、魔術師の名門遠坂家の当主遠坂時臣。もう1人は聖杯戦争を監督する聖堂教会の牧師言峰綺礼。綺礼は、魔術とは縁の無い人物でしたが、何故か聖杯に魔術師としての力を見初められ令呪が与えられました。








 時臣からするとそれは異例中の異例なのですが、いきなり秘密裏で行われる英霊同士の戦いに放り込まれた綺礼にとっては戸惑いしかありませんでした。しかも、監督するのは自分の父親である言峰璃正(ことみねれいせい)なので、出来レースだろうと考えるのも当然です。しかし、そこまでして2人を会わせたのには訳がありました。それは、良からぬ人物に聖杯が渡らぬようにする事。悪い人間が手にしたら、どんな最悪を招くかわからないですから。








 続いて参加する魔術師は、御三家の1つ間桐家の血を引く間桐雁夜です。雁夜は、魔術との関わりを断ち聖杯戦争開始の11年前に間桐家を飛び出しました。幼き日の凛と桜とも親しいのですが、時臣の妻葵と幼馴染みだったので、頻繁に会いに遠坂家を訪れていました。聖杯戦争の1年前にも訪れたのですが、凛から信じられない話を聞かされたのです。魔術師の世界は血筋の長さが全てだから、間桐家に求められて桜は連れて行かれました。新たな魔術師の血を残すために。








 雁夜はそんな仕打ちを行った時臣が許せず、11年離れていた間桐家に戻りました。久々に父臓硯と再会したのですが、臓硯は次の聖杯戦争なら勝てると読んでいました。それを聞いた雁夜は自分が聖杯戦争に参加して聖杯を得たら、桜を解放しろと取り引きを持ち掛けました。しかし全く修行をしていない雁夜が、サーヴァントを召喚するほどの魔術師になるなんて、QBでもいなければ無理な話です。桜は魔術師の能力を確認しようと、臓硯の魔術に犯されています。その姿を見てショックを受けた雁夜は、刻印虫を宿す処置によって無理矢理魔術師になる地獄の道を選びました。そして1年後、彼は死人の様な姿となり魔術師としての力を得ました。惚れた女と娘の為に命を張るとは、愛の力は凄いですね。











 遠坂時臣・言峰綺礼・衛宮切嗣・間桐雁夜、4人の魔術師が参加する事が決まり、続いて参加する魔術師はイギリスのロンドンにいました。魔術教会の本部「時計塔」で講師を務めるケイネス・エルメロイ・アーチボルト、名門アーチボルト家の嫡男にして一流の魔術師ですが、その力は何代も続く血統が重要だと力説していました。そんな時、彼の講義を受けていたウェイバー・ベルベットは、血筋や代重ねは関係無く一流の魔術師になれる趣旨の論文を提出したのですが、ケイネスはそれを完全に否定して、他の生徒達の嘲笑の的にされました。








 どうしても魔術の力は、血統ではないと信じるウェイバーですが、ふとしたきっかけでケイネスに渡されるはずの荷物を手にします。「大事なもの」だと配達員から言われると、いても立ってもいられず図書館へ駆け込みました。そこで聖杯戦争の成り立ちを知る事になります。聖杯は御三家によって召喚され、それを奪い取る戦いが始まった。それが聖杯戦争の始まりであり、60年に1度の周期に冬月市に現れます。聖杯に選ばれた魔術師は、サーヴァントと呼ばれる過去・現在・未来の英霊を召喚して、最後の1人となるまで戦う。








 サーヴァントはセイバー、ランサー、ライダー、アサシン、バーサーカー、アーチャ-、アサシンと呼ばれる7つの器(クラス)に振り分けられます。その聖杯戦争なら血筋などは関係なく、実力だけでのし上がる事が出来ると知ったウェイバーは、サーヴァントを召喚する時に必要な触媒としての聖遺物が必要であり、それがケイネスに渡されるはずの荷物に入っていました。棚からぼた餅的にチャンスを得て、慌ててロンドンから旅立って行きました。








 6人の魔術師が決まり、いよいよ臨戦態勢が整いつつある聖杯戦争。綺礼は修行によってサーヴァントを召喚可能な魔術師となり、既にアサシンを召喚しています。時臣との関係を知られまいと遠坂家の周りを監視させていたのです。アサシンの報告によると魔術師やサーヴァントの気配は無いのですが、いずれ悟られるのは時間の問題。その間に時臣は、アインツベルン家に婿としてやって来た男切嗣の存在を調べていました。切嗣は綺礼も名前を知っており、魔術師殺しの異名を持っていた。その手口は短期間で連続して行われて、しかも暗殺を行っていたのは、やばい所ばかり。








 綺礼は違和感を持っていたようですが、切嗣も綺礼の生き方に違和感を持っていました。何故異なる道を歩んでいたのに聖堂教会に属するようになったのか?しかも、多くの属性の魔術を完全に会得せず捨て去っている。互いに知れば知るほどおかしな人物だと思うようになっていたのですが、互いに何を求めているのか?求めているのだから聖杯に選ばれた訳ですから。だからこの違和感ある2人がこの物語の主人公なのというのも納得出来ます。2人が抱いた疑問に答えるのが物語の本筋だと思ったからです。











 そして、切嗣とアイリスフォールは聖遺物を手に入れました。アーサー王が所持していた剣エクスカリバーの鞘「全て遠き理想郷(アヴァロン)」です。効力は傷を治し老化を停滞させる。宝具としても活用可能で、最強と言われたアーサー王がサーヴァントとして手足となって活動するなら、それは願ったり叶ったりなのです。ただ、切嗣は不安を口にします。キャスターやアサシンなら使い易いが、セイバーだとどうなのかという点です。それを聞いたアイリスフォールは、自分の理想を話せば理解してもらえると励ましました。本当に出来た嫁さんです。






 別人となった雁夜もサーヴァントを召喚出来る魔術師となり、ウェイバーも聖杯に認められた魔術師となりました。役者が揃っていよいよサーヴァントが召喚されます。魔法陣に聖遺物を置いて召喚の儀式を行いました。それぞれの魔術師の呪文が格好良いのですよ。すると英霊達が蘇りサーヴァントとなって魔術師の前に姿を現しました。時臣にはアーチャー、ウェイバーにはライダー、ケイネスにはランサー、雁夜にはバーサーカー、切嗣にはセイバーがそれぞれ召喚されました。しかし、セイバーは男性ではなく美しい少女が姿を現し「問おう!あなたが私のマスターか?」と尋ねたのでした。それぞれの魔術師とサーヴァントが紹介され、世界観もまとめて紹介されました。1時間無いと今日はダメでしたね。しかし、2度・3度見ると判ってくるので、今後の展開が凄く楽しみです。