秋アニメが始まって大体放送が3回から4回ほど終了したでしょうか。そろそろお気に入りの作品について、気になったり興味を持ったりする点が増えてくるはずです。私は注目したのは、作品の舞台となっている土地、つまり聖地についてです。アニメの聖地になるのは、今や町興しの1つの方法となっています。けいおん!!やらき☆すたは余りにも有名ですが、最近ではOVA作品たまゆらの舞台となった「広島県竹原市」がクローズアップされました。



 それでは今期の作品にも新たな聖地が登場したのかというと、予想通りというかやっぱりというかありましたよ。作品名を挙げますと「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」「ヨスガノソラ」「侵略!イカ娘」「それでも町は廻っている」「とある魔術の禁書目録」(以前に紹介済み)です。それぞれの舞台では、新聞が出たりお祭りのタイアップなど既に行われており、このような形でアニメが注目されるのは非常に嬉しい事です。それでは作品の舞台を紹介します。



・俺の妹がこんなに可愛いわけが無い(千葉市)

 タウンライナーと呼ばれるモノレールが走る千葉市は、東京から総武線に乗って約40分ぐらいです。千葉市の千葉公園が、俺妹の第3話に登場したのがきっかけで、ここは千葉市が舞台なのではという情報が流れました。更に京介と麻奈美(地味子)が、一緒に勉強したのも千葉市の中央図書館が舞台なのです。こうした情報が千葉市の熊谷市長に伝わり、ツイッターで俺妹の事についてつぶやきました。「これから勉強していく!」という事で注目しているみたいです。



 千葉市といえば、幕張メッセ・千葉ロッテマリーンズ・ジェフ千葉など有名ですが、特にファンでなければ余り印象がないのが自分の率直な感想です。しかしこうした地方の大都市が舞台になる作品が増えれば、関東近郊は勿論ですが全国からファンが来るかもしれません。今一番人気のある作品ですので、千葉市なら行ってみたいと思います。



・ヨスガノソラ(栃木県・足利市)

 栃木県といえば、ガッツ石松にU字工事など個性的な人を生み出した土地です。しかし関東の中では田舎だと思われており、かなり地味な印象があります。そんな栃木県足利市が、今エッチなシーンで話題を集めているヨスガノソラの舞台です。なんと放送開始前の8月ぐらいから、舞台になっている樺崎八幡宮は、森に囲まれた非常に静かな場所です。そこで登場人物たちが集まり語らいあっています。(勿論その後はエッチもありですけど)



 製作しているスターチャイルドでは、綿密な取材を重ねてしっかりと舞台を再現しています。道路や田園風景など、住んでいる人ならおもわず唸ってしまいそうな感じです。そうなるとアニメファンは必然的に注目し、10月17日に開催された秋季例祭にも舞台となった地域の写真が紹介されたそうです。原作の発売元Sphereは、最初は舞台の具体的な場所を明かそうとしませんでしたが、自治体サイドからの問い合わせがあったそうです。良い意味での連携が出来れば、新たな町興しになりそうですね。




・それでも町は廻っている(東京都・大田区)

 メイド喫茶が舞台になっている作品は、京浜急行の下丸子駅近くにある商店街が舞台となっています。喫茶シーサイドのモデルとなっているのが、実際に存在する喫茶アルプスです。1976年に開店してから34年間商店街のシンボルとして、移り変わりを見守って来ました。既に訪れたファンの人がいて、マスターとの小さな交流を描いたブログ記事もありました。商店街は、どこも厳しいですので、こういうきっかけで色々な人が訪れると良いですね。




・侵略!侵略イカ娘(神奈川県・鎌倉市)

 原作では既に紹介されていましたが、第4話で早苗が海の家れもんに送った住所で判明したのが、鎌倉にある由比ヶ浜海岸が舞台だということです。オープニング映像に登場するのが、江ノ電の由比ヶ浜駅です。由比ヶ浜にイカ娘が上陸したと思うと、なんだか鎌倉幕府打倒に立ち上がった新田義貞みたいな感じです。イカ娘は侵略の目的ですが、はっきり言って栄子や千鶴達の仲間になっちゃいました。まさに篭絡されたと言えますけど、これが夏なら臨時れもんが出来たり盛り上がるのになあ。




 こうしていろいろな地方が舞台になっているアニメですが、必ずしもアニメやオタクに対して良い感じを持っている人ばかりではありません。らき☆すたの時もかなり気持ち悪がられた事を聞きました。しかし非常に礼儀正しくフレンドリーな人が多く、オタクに対する偏見も徐々に薄れて町興しにしようと商工会が動き出しました。このような成功例がどんどん広がれば、オタクしか知らないアニメではなく、自分達の街が舞台になっている作品として誇りが持てるのではないでしょうか?観光資源がない土地にとっては、アニメは貴重な観光資源なのです。