ワールドカップと参議院選挙の一色になりそうな、2010年日本の夏。そんな中、今までマスコミから見向きもされなかった声優が、ついに表舞台に出る事になりました。元々声優は、表舞台に出る事は無い裏方の職業。華やかな芸能界の陰で、縁の下の力持ちとして支える存在でした。例えばアニメ映画の紹介ポスターには、吹き替えの芸能人が大きな文字で紹介されるが、職業声優は小さな文字でまとめられています。



 芸能界がJ1リーグで、声優界はJ2リーグであると例える事が出来るでしょう。だから女性アイドル声優が専門誌を飾っても、武道館ライブが当たり前になっても、決して新聞やテレビの芸能コーナーに取り上げられる事はありません。我々のようなコア層のファンに支えられている存在であったのです。取り上げられたとしても、ベテラン声優が懐かしのアニメコーナーに登場して当時のエピソードを紹介するぐらい。深夜アニメがコア層に支えられ、一般層には浸透度が殆ど無い現状と非常によく似ているのです。



 それがここ1・2年で様相が一変しました。声優が歌う曲が、オリコンチャートにベスト10入りするのが当たり前。けいおん!!などの人気作品では、キャラ名義で1・2位独占を果たすなどJPOPが低迷する状況下であるのを考慮しても、活躍は目覚しいと思います。そして浪川大輔さんが、映画監督に初挑戦。宮野真守さん主演で、他にも人気声優さんが役者として出演する異色作「Wonderful World」が、6月19日から公開されます。



 「声優たちの本気が、世間を驚かす!日本映画の現状に風穴を開ける。」舞台などでの演技力は定評があるわけですから、映画に出演してもおかしくない。これで世間から高評価が得られれば、ドラマなどにも出演するきっかけになると思います。第2・第3の山寺宏一や戸田恵子が、登場するのではないでしょうか?範疇外と言われるかも知れませんが、新しい可能性にチャレンジするのは素晴らしい事です。



 更に本日午後9時から放送される「とんねるずのみなさんのおかげでした。」の食わず嫌い王決定戦には、声優界のトップアイドル水樹奈々さんが登場。ゴールデンタイムのバラエティ番組に声優特集以外に、ゲストとして登場するのはおそらく史上初。紅白出場の金看板があるからというのがありますが、やっぱり今までバラエティ番組に登場するなんて考えもしなかった。石橋さんチームで登場するそうですが、ここで試されるのはトーク力。タカさんが上手く奈々さんの魅力を引き出してくれるといいですが、声優の実力ではない、バラエティ番組仕様にならないと次は無いかもしれません。



 また今飛ぶ鳥を落とす勢いのスフィアが、スポーツ新聞に初登場。ライブはチケット発売と同時に売り切れ、アイドルとして売り出そうとする「ミュージックレイン」の狙いが当たっています。放置新聞には、顔写真入りで「声優界日本代表」として紹介され、7月25日NHKホールで開催されるライブが、他会場でも3D中継される事を結構大きな記事で扱われました。声優が、武道館ライブを行っても見向きもしなかったのに、手の平を返したような対応です。



 ライブ開始は18時で会場がNHKホールなので、MUSICJAPANの放送時間と被ります。ということは、石原Pがその状況を見逃すはずがありません。もしかしたらMUSICJAPANに出演するかもしれません。声優が表舞台に出るのは良い事ですが、客観的に色をつけずにしっかりと伝えて欲しいですね。これによって今のアニメにも興味を持ってもらえると、もっともっと良い状況になると思います。