・韓国VSギリシャ(2-0)

 アジア予選B組を1位で突破し、調整試合もライバル日本に対してアウェイで完勝。海外組12人を誇る「史上最強」チームと呼ばれる。それだけの自信を持つアジアの虎と対戦するのは、2004年組織的な守備とカウンターで、下馬評を覆しヨーロッパ選手権を制したギリシャ。しかし守備の要ボラスが、負傷の為欠場をよぎなくされた。それでも堅守の相手に対して、韓国攻撃陣が胴崩すのかがポイントだと思いました。



 試合が始まると、韓国が中盤を完全に支配。連動性ある動きとサイド攻撃でチャンスを作るとイ・ヨンピョが倒されゴール前でフリーキックを獲得。今まで、余りゲームメーカー的選手がいなかった韓国ですが、現在セルティックで活躍するキ・ソンヨンの登場で一変しました。彼が蹴った精度の高いボールが、鹿島アントラーズで活躍するイ・ジョンスの足元にピタリと合い、先制ゴールが生まれました。前半早い時間の得点に正直驚きました。ギリシャってこんなに簡単にくずされるのかと。



 その後も韓国の攻勢は続き、パク・チソンからのスルーパスがエースパク・チュヨンに通った。針の穴を通すようなパスで、これを決めないといけなかったのですが、ギリシャのキーパーツォルバスに阻まれゴールならず。解説の早野さんは「これは決めないと駄目なのですよ。」おかんむりでした。これは日本代表に向けられている言葉ではないか?だから早野さんは、決定的な場面を外してはいけないと、警告しているのだと直感しました。ギリシャのような守備の堅いチームなら尚更チャンスは少ないのですから。



 前半は1-0で終了しましたが、韓国のよさばかりが目立ちました。後半ギリシャは、積極的な選手交代とロングボールを多用した高さを活かした攻撃で、逆襲に転じました。しかしわずかなミスをパク・チソンは見逃しませんでした。ボールを奪うと一気にゴール前までドリブルで仕掛け、ディフェンダーのプレッシャーを受けながらもバランスを崩さず、左足で冷静にゴールへ流し込み追加点を挙げました。これで3大会連続のゴールを挙げる快挙達成です。



 パク・チソンは、プロデビューがJリーグ京都パープルサンガ(現京都サンガFC)でした。当時から抜群のサッカーセンスを持っていましたが、最初は日本の生活に苦労したようです。だからまず日本語を自分で勉強して覚えて、チームに溶け込めと指導されました。更に当時サンガに所属していたカズさんから多くのプロ意識を学びました。どんな時でも勝利に向けて全力を尽くし、練習から手を抜かない姿勢に感銘を受けたそうです。今でも日本語はペラペラで、イギリスに渡ってからも英語を勉強して、コミュニケーションを取っています。真面目で一生懸命、貪欲に吸収する姿勢があるから、プレミアでも活躍できると思いました。




 試合は、ギリシャの猛攻を凌いだ韓国が2-0で快勝!ヨーロッパのチームをアジア以外で破ったわけですから、史上最強という肩書きは証明されたと思います。今の韓国代表は、日本よりも明らかに強い。次はアルゼンチンとの大一番だが、パク・チソンは「大番狂わせ」を起こすと、宣言しています。今の勢いならアルゼンチン相手でも十分やれると思います。アジア代表として頑張って欲しい。



韓国代表 2 (試合終了) 0 ギリシャ代表
1 前半 0
1 後半 0
18 シュート数 6
6 コーナーキック数 11
14 フリーキック数 12



試合経過
イ・ジョンス [得点] 前半7分

ハーフタイム[交代] カラグニス → パツァジョグル
パク・チソン [得点] 後半7分

後半11分 [警告] トロシディス

後半14分 [交代] サマラス → サルピンギディス

後半16分 [交代] ハリステアス → カペタノス
キ・ソンヨン ← キム・ナミル [交代] 後半29分

イ・スンヨル ← パク・チュヨン [交代] 後半42分

キム・ジェソン ← イ・チョンヨン [交代] 後半45分



マンオブザマッチ パク・チソン


韓国代表

GK18イ・ウンジェ
DF4チョ・ヨンヒョン
DF12イ・ヨンピョ
DF14イ・ジョンス
DF22チャ・ドゥリ

MF7パク・チソン
MF8キム・ジョンウ
MF16キ・ソンヨン
MF17イ・チョンヨン
MF19ヨム・ギフン
FW10パク・チュヨン

ギリシャ代表

GK12ジョルバス
DF2セイタリディス
DF8パパドプロス
DF11ビントラ
DF15トロシディス
MF6ジョリス
MF10カラグニス
MF21カツラニス
FW7サマラス
FW9ハリステアス
FW17ゲカス




・アルゼンチンVSナイジェリア(1-0)

 アルゼンチンは、マラドーナ監督が初采配。エースメッシは、代表では余り活躍が見られず非難されているが、ここでゴールを奪って「メッシ」大会になるのか?一方ナイジェリアは、攻守の要ミケルが欠場。スピードと身体能力の高さを活かし、負け続けているアルゼンチンに一泡吹かせるのか?どんな試合になるのか楽しみにしながら観ていました。



 前半から速い回しでアルゼンチンがボールを支配すると、前半6分ベロンのコーナーキックをフリーのエインセがダイビングヘッドで合わせて先制。スーツが似合わないマラドーナ監督が、子供みたいに喜んでいる姿が印象的でした。分析してみるとナイジェリアのDFが、混乱してフリーにしてしまったのが原因でした。ちょっとこれはあってはならないです。



 その後も個人技が冴えるアルゼンチンが、試合を支配します。メッシの縦横無尽のドリブル突破で、キーパーと1対1の場面を作りました。本当に上手いですけど、ナイジェリアのキーパーエニュアマの好セーブが光りました。イグアインのシュートも止めたし、キーパーが目立つのはどうかなって思いました。逆にナイジェリアは、前半良い所がなく後半からマーティンスとオデムウィンギーを投入してスピードで対抗しますが、結局守備を崩せませんでした。マラドーナ監督の采配も無難で、よかったと思います。次の試合はベロンがちょっと出られないかも知れませんので、メッシ頼りの戦術からの脱却が必要ではないでしょうか?



アルゼンチン代表 1 (試合終了) 0 ナイジェリア代表
           1 前半 0
           0 後半 0
18 シュート数 6
10 コーナーキック数 4
7 フリーキック数 8

試合経過
エインセ [得点] 前半6分

グティエレス [警告] 前半41分

後半7分 [交代] オビンナ → マルティンス

後半15分 [交代] オグブケ・オバシ → オデムウィンギー
マクシミリアーノ・ロドリゲス ← ベロン [交代] 後半29分

後半30分 [交代] タイウォ → カルー・ウチェ

後半32分 [警告] ハルナ
ミリート ← イグアイン [交代] 後半34分

ブルディッソ ← ディマリア [交代] 後半40分


アルゼンチン代表
GK22ロメロ
DF2デミチェリス
DF6エインセ
DF13サムエル
MF7ディマリア
MF8ベロン
MF14マスケラーノ
MF17グティエレス
FW9イグアイン
FW10メッシ
FW11テベス



ナイジェリア代表
GK1エニュアマ
DF2ヨボ
DF3タイウォ
DF6シットゥ
DF17オディアー
MF14カイタ
MF15ハルナ
MF20エトゥフ
FW8ヤクブ
FW18オビンナ
FW19オグブケ・オバシ