香港に恩人シャムの敵アルファルドが現れた。情報を掴んだカナンは、パーティが開催されたホテルのトイレに隠れチャンスを窺った。そしてアルファルドが1人でお色直しに表れた時、引き金を引いて銃を突きつけた。しかしアルファルドは、カナンは憎しみに囚われて動きが遅いと見抜いていた。ただ簡単に殺そうとはしなかった。カナンに敗北の屈辱を与え繊維を喪失させる為だった。逃げるようにホテルから立ち去り、カナンは気力を失い今にも倒れそうになりながら、朝の上海を歩いていた。公園の商人が呼びかけても反応が無い。しかも叩く音が銃声だと勘違いして激しく嘔吐しながら苦しむ姿は、今までのカナンには見られない兆候だった。



 一方アルファルドは、蛇の部達を集め訓示し始めた。「対テロ国際会議を週末に控え、材料の下ごしらえは終わった。後はオーブンに入れる前に最後の塩の一振りを!」対テロ国際会議への蛇の対応は当然邪魔する事であるのは明白。その準備が整い次の段階に移行する前に手を打っておかなければならない事があると説明した。そしてそれをなそうと手を挙げたのは、妹分のリャン・チーだった。「私の腹を裂きその骨に刻まれた文字には、こう書かれているはずです。姉様は私の全てだと。」計画には関わらないはずだったが、並々ならぬ決意と忠誠を示し自ら志願した。アルファルドはそれ以上何も言わず、与えた役目をリャン・チーが担う事を認めた。



 1人夜の上海を歩くマリアは、チンピラたちに目を付けられた。ピンチに陥った彼女を救ったのは、様々なバイトをしていた偽乳少女のユンユンだった。2人は朝まで一緒に行動すると、長江の渡り船に住むユンユンが素潜りして魚を捕え、鍋の中に入れて食べた。「お前に足りないのはDNAっす。あんな危険な場所を歩くなんて頭が悪過ぎっす。だからこれを食べるように。」気を利かせてマリアに魚を頭が入った鍋を振舞ったユンユン。「DNAじゃなくってDHAだよね?なんかここ居心地よくってさ、帰りたくないんだよね。」喧騒とはかけ離れた川岸の渡り船。癒されるような場所にマリアは、居心地の良さと人の良いユンユンに好感を持った。「そんな事は女の子に言うもんじゃないっす。でもこれはここの合鍵だから。好きなときに来れば良いっす。」ユンユンもマリアに好感を持っており合鍵を渡した。ただマリアは鍵を受け取り戸惑っていたが。(物語が動き始め次の段階に進んだって感じがします。アルファルドもようやく本格的に出て来たし。リャン・チーは、切れたら何をするか分からない。現状のカナンがやばい状況だからピンチなのは間違いないけど、ここでマリアが頑張らないと駄目かなって思います。)



 ユンユンが向かったのは、蛇の隠れ蓑であるダイダラ社の社長室。本来は社長室長であるはずのリャン・チーが、社長であるカミングスを使用人の様に扱い風呂に入っていた。「あのうあの女に壊された屋台とテーブル。食われた野菜。全部あたしが弁償させられたんですけど。」ユンユンはリャン・チーの指示の元、蛇の下っ端として使われていた。カナンの戦闘に巻き込まれた結果多くの被害を受け全て弁償した。領収書を差し出し金を返してもらおうと直訴した。「じゃああなたに特別ボーナスの種をあげるわ。バイト先を増やして欲しい?お膳立ては全て済ませてある。あなたの役目はただ1つ。日本から来た事務次官を感染させなさい。ウーアウィルスに!早く行きなさい!これが餌よ。」ユンユンはバイトとして潜り込み、対テロ国際会議に出席する日本の事務次官にウーアウィルスを感染させるよう命じたリャン・チー。「えっそんなの無理っすよ。あいつが来たらあたし死んじゃいます。」カナンに介入される可能性が高く、命がいくつあっても足りないから断ろうとしたユンユン。「だったら死ねば良い。それぐらいしかとりえないんでしょ。早く行きなさい!これが餌よ。」人の命など関係ない。殺されればそれで終わり。冷たく言い放つリャン・チーから情報ファイルが渡された。受け取ったユンユンは怒りをこらえながら指令を実行すべく出発した。(末端の人間なんていくらいてもいい。リャン・チーの非情さが垣間見えました。あの娘はアルファルドが安泰ならそれでいいのでしょう。ユンユンの立場の低さと蛇の容赦ないやり方が、もの凄く強調されて印象に残りました。)



 朝倒れたカナンは、自宅に戻った。「スタンドプレー感心しませんが、おかげで蛇の動きが見えて来ました。対テロ国際会議の警備にダイダラ社が名乗り出るなどと。何か企みがあるはず。」勝手な行動は認めないが、それで蛇の動きが掴めた事を評価した夏目。「能書きはいい。暴れればいいんでしょ。」やけくそ気味に自分の役割を理解した事を伝えたカナン。改めて手駒として使われる人物「ソン・ユンミン(ユンユン)」であると伝えられた。そのユンユンは、バイト先として紹介されたサンタナの店「コスプレカラオケバー」を訪れた。「ここはいろんな所が未発達な・・・若い娘さんが働く所じゃないんだけど。」幼い容姿を見て断ろうとしたサンタナ。しかしそこにあのハッコーが現れると、ユンユンはビックリした顔で指差した。裏の事務所に行きハッコーは、口元にチャックをしてしゃべらないジェスチャーをした。それに対し説明を求めるユンユン。しかしハッコーは困ったような態度を取った。「いいっすいいっす。迷惑掛けないっす。あたしの任務に関わらないで幸せに暮らした方がいいっす。」ハッコーの態度を見てユンユンは、迷惑を掛けない。関わらないほうが良いと忠告した。そしてトイレで来店するであろう事務次官への感染の仕込を開始した。(ユンユンは仕方なくやらされているのが、よくわかります。ハッコーはおそらくウーアウイルスに感染している。その影響で言葉を失ったのではないかと想像しました。それでも新人の為にバニースーツを渡して、指を上げるシーンがシュールだったけど優しさも感じました。因みにマリアもやさしいなって思ったのは、親父の実が同じ服着ていても露骨に避けなかったことかなあのうリャン・チーさんカナンとユンユンを繋ぐマリアの情報を手にしたのはいいですけど、写真を食べるのはいかがなものかとあなたのお腹で再利用できるのですか?)



 マリアは実が滞在するマンションに戻って来た。そして編集長遠山のつてで調べたウーアウイルス感染者の特徴である模様が、毛細血管が共通して浮かび上がる事が原因であるという報告をされた。「こうなったら直接当たってみるしかないな。」直接感染者を調査しようと実は行動を開始した。同じ頃カラオケバーには、事務次官一行が訪れた。最初はカラオケで盛り上がっていたが「おい、女は居ないのか?」ホステスを要求した事務次官。するとバニー姿のハッコーとユンユンが姿を現した。興奮する一行にビールを入れるよう言われると悟られないように、薬を混入したユンユン。「私の酒はこちらの女性に作ってもらおうかな。」事務次官の一言で、ユンユンの作戦は失敗に終わった。それでも諦めずに得意の偽乳お色気作戦をしようとしたが、そこに乗り込んで来た実とマリアが現れると事態が一変した。(ユンユンちゃん巨乳路線は無理だって。貧乳路線で行きましょうよ。世の中にはマニアがいますよ。しかしサンタナも考えてましたけど、なんで夏目が次官達に店を紹介したのか?その意図がわからないですね。それは是非紹介してもらわないと。)



 実とサンタナがいがみ合いを続けていると、ユンユンは見つからないように店外に逃げ出した。マリアが現れた理由も分からずに。「うああ出たあ。安全装置は?そんで持ってトリガーは?」座った隣には最も恐れていたカナンがいた。銃を取り出し狙おうとしたが、撃った事が無いユンユンにはどう扱って良いのか分からず質問してしまった。「安全装置はこう。人を狙うにはこうするのよ。」カナンも付き合って教えてあげたが、ユンユンが蛇の一員であると睨むと表情が一変して「対テロ対策会議のことを。いやアルファルドの事を話せ。」銃を取り上げ、アルファルドの情報を得ようと尋問した。「アルファルド?」末端のユンユンにボスの存在が分かるはずは無かった。「止めてカナン!この娘はとってもいい娘なの。お願い殺さないで。」優しくしてくれたユンユンは友達。店外に出たマリアは、友達を守ろうと必死に訴えた。「私はマリアにとって殺人者なんだ。マリアが来なかったら、きっと殺していた。」容赦なく殺す自分は殺人者。だからユンユンも殺していたはず。カナンはそれ以上は何も言わずに立ち去った。その時ユンユンの携帯電話が鳴った。「カナンはあなたを狙っている。そこにいる大沢マリアを使いなさい。私はあなたに死ねと言ったのよカナンと一緒に。命を懸ければ多少の事は出来るでしょ。」マリアを使ってカナンをおびき寄せ、一緒に死ねと非情な命令をするチャン・リー。「死んで欲しくないって言ってくれたんですよ。」必死にユンユンは訴えたが、命令者はそれを受け入れること無かった。(一生懸命な姿がマリアとユンユンから伝わって来ました。死なせたくない。カナンは友達だと訴えるマリア。非情な命令を実行しなければ殺される。どっちにしろ退路は無く、マリアを使って生きる道を模索するユンユン。それが私には伝わって来ました。それにひきかえコーラサワー実は、サンタナと口論した挙句ハッコーの印の情報も掴めずじまいでした。)



 「大沢マリア教えてなかったすね。あたしはユンユン!これで自己紹介は終わりっす。さあ来るっす。」表情を一変させ名前を教えてから、ユンユンはマリアを橋の上まで連れ出し「出て来いカナン!お前の大事なマリアはここにいるっす。あたしはやるときはやる女っす。」身体に150本のダイナマイトを巻きつけライターに火をつけて、カナンが来なければマリアと共に死ぬと本気で脅しをかけた。そして声が聞こえたカナンが現れた。ダイナマイトに火を付け、ユンユンは全速力で突っ込んだ。しかし簡単に避けられると、誤って川に落ちそうになった。それをカナンが助けようとしたが、2人まとめて川に落ち、必死にしがみ付くユンユンを引き離そうとした。ナイフを取り出し刺そうとしたカナン。「嫌だ!止めてカナン・ユンユン!」カナンに大切なユンユンを殺して欲しくない。素直な気持ちを川に向かって叫んだマリア。その声は殺す事に対して無感情だったカナンを動かし、ダイナマイトだけを外しユンユンを助けた。「何で殺さなかったすか?私なんてお前が本気になれば何度でも殺せたはずだ。」道連れに殺そうとした相手を助けた理由を尋ねたユンユン。「お前のためじゃない。マリアを悲しませたくないからだ。」大切な友人のマリアを悲しませたくない。カナンにも人間らしい感情が芽生えていた。(マリアはこのアニメのヒロインですけど他のヒロイン達に良い影響を与えています。カナンが人間らしい感情を抱くようになり、友達の存在を大切に思うようになった。今までならユンユンは殺していたけど、マリアの為に止めたというのが非常に良かったです。まあ蛇は最初からユンユンはあてにしてなかったみたいで、カミングスが針治療と称し次官はウイルスを投与されちゃいました。二段構えってことですね。)



 騒動が解決した後ホテルに戻ったマリア・カナン・ユンユン。そこにユンユンのお尻に印があると気付いた実が駆け込んできた。最初は強姦するのではと勘違いされたが「これはボナーになると浮かび上がるっす。消えた村の事件に巻き込まれて。」ユンユンはウーアウイルスに感染していた。しかもマリアは、感染した少年がボナーであることをここで思い出した。「ウーアウイルスに消えた村。浮かび上がる印。なんだか簡単に繋がったな。それでどんな能力があるのか?蛇って組織の目的は?」謎が点から線に繋がった。ウーアウイルスに感染したユンユンの能力と蛇について矢継ぎ早に質問した実。「盲腸が2つになっただけっす。それに私は役立たずっす。組織なんて知らないっす。」盲腸が2つになっただけで、情報も無い役立たずな女だと卑屈になって答えるユンユン。「違う!違う!ユンユンは役立たず何かじゃない。バイト頑張っているし、美味しいおつゆ作れるし。それにユンユンのおかげでカナンと仲直り出来た。それにあたし達もう友達なんだよ。」ユンユンは頑張っているし、カナンと仲直りさせるきっかけを作ってくれた大切な友達だと訴えたマリア。カナンも仲直りしたと頷き、実は蛇から逃げるなら特派員として情報を持ってくる代わりに金銭面をバックアップすると約束した。そして今まで住んでいた船に敬礼して、新しい一歩を踏み出した。「あのボナー戻ってきますかねリャン・チー様?」仕事を終えたカミングスが、失敗したユンユンが戻って来るか尋ねた。「必ず戻って来るわ。いかなるボナーも薬がなければ生命を維持できない。戻って来ないなら、それは自ら死を選ぶと同じ事!」薬は自分達が持っている。戻って来なければ死を選ぶと同じ。悪戯に薬をいじりながら、リャン・チーはユンユンは逃れなれないと不敵に答えた。(ウーアウイルスと消えた村。消えた村の事件には、サンタナが関わっていると夏目は指摘していた。何だか色々な要因が重なって、だんだん物語が分かり始めて来ました。ちなみに次官の特殊能力って何になるんでしょうかね?気になります勿論実の部屋にそっと入れられた手紙の差出人と内容も気になりますよ。)