光坂電気に入社して以来、忙しい毎日を過ごす朋也。祐介の厳しくと優しさがそれぞれ溢れる指導の元、必死に厳しい仕事でもこなしていった。それはいつも傍に渚が居たから。モチベーションを保ち続ける事が可能だった。一緒に創立者祭に行こうと約束したが、自分の仕事のミスを祐介が片付けようとしていたのが我慢出来ず、結局自分も責任を取ろうと夕方まで働いた。結局必死に高校まで急行した朋也を待っていたのは、1人たたずむ渚だった。間に合わず謝罪した朋也に対し、渚は何も言わずに2人で食べようととうもろこしを差し出した。



 夏になり人生と仕事両面の導き手である祐介から、毎日の仕事が進歩していると評価された朋也。「あの頃机を並べた連中は皆進学して、この街から出て行った。俺1人だけが残った。でも1人じゃない、毎日すすにまみれる人が居る。俺が選んだ新しい場所だった。」級友達はいなくなったが、同じ仕事をする同僚達に囲まれながら充実した日々。だから自分の新しい居場所として考え始め、会話に笑顔が満ち溢れていた。(自分の居場所って、簡単に見つからないです。それは気持ちの持ち様が大切だから。学歴とかじゃなくて、今一生懸命に頑張って仲間達に囲まれている朋也の仕事を誇りに思えるから、充実した毎日を過ごしているのだと思いました。)



 ある夏の休日秋生が、夏皆で一緒に出かけようと持ちかけた。「最近渚と遊べなくて寂しいんだよ。」渚を朋也が独占しているから、親子の会話が出来ず寂しい秋生。誰でも分かるクイズを出題して少しでも渚に振り向いて欲しい、子離れ出来ない父親の姿がそこにはあった。相変わらずにぎやかな古河家で、楽しい時間を過ごし夜アパートに帰ろうとした朋也。「あのお話があります。」送ってくれた渚から改まって話を持ち出された。「新しい水着が欲しいんだな。?早上がりだから一緒に買いに行こうぜ。一緒に浜辺でハッスルしようぜ!」別段重要な話だと思わず、水着が欲しいと思って買いに行こうと誘った朋也。また歩き始めた時、渚に腕を掴まれた。



 「違います!朋也君引越ししてから、新しい住所伝えましたか?お父さんと会いましたか?」

引越しをしてから直幸に住所を教え面会したかどうか尋ねた渚。「お前にも分かっているだろ。

あの人と距離がある。絶対に埋まらない距離が!俺は毎日働いている、ヘトヘトになるまでな。休みの日ぐらいお前と居たいんだ。」直幸と自分には、決定的な溝がある。何をしてるか分からずだらしのない生活を送っている人間と、毎日必死に働いている自分とは違う。そんな人間と

関わりたくないと告げた朋也。「じゃあ今度ご挨拶に行きましょう。」仲良くして欲しいと思っていた渚。一緒に挨拶に行こうと誘った。(高校時代から自分の方を向いていなかった直幸に嫌悪感を持ってなかった朋也。自分が働くようになって、更に溝が深まったと思ってます。しかし渚は両親と仲良くして欲しいと願っている。渚がいれば会いに行くと約束したけど、そう簡単に溝は埋まらないと思います。埋まっているならば、朋也は会いに行っているはず。)



 後日朋也は社長から意外な話を切り出された。「私の古い同僚が、元請けの会社で部長をやっているんだがね、今度現場を監督出来る若い人を探しているんだよ。まずは見習いという形だが、勿論正社員として採用される。私としては君を推薦しようと思っている。行ってみる気はないかい?」元請け会社の部長から頼まれた現場の監督候補として、社長は朋也を選び意志を確かめた。「それってクビって事ですか?ずっとこの会社でやって行こうと思っていたのに。芳野さんなら即戦力じゃないですか?」唐突な申し出に戸惑う朋也。逆に一緒に話を聞いていた祐介の方が向いていると考え、あまり乗り気ではなかった。「迷う事はないだろう。俺は人付き合いが下手だから。職人にはなれるが、監督には向かない。若いお前の可能性に掛けたんだ。向こうに行けば給料も上がる。いずれ家族を養う立場になる。大事な人がいるなら、多少の苦労は乗り越えていけるものだ。」若く未来のある朋也なら、これからどんどん延びる余地がある。守るべき存在があるなら、チャレンジすべきだとアドバイスした祐介。そして電気工事になるまでの自分の過去を話し始めた。第三者の「出来の悪いロック少年」の栄光と挫折の物語として。(人生の岐路がいきなり朋也にやってきました。愛着の出始めた会社からのステップアップは、やっぱり難しいと思います。良い人ばかりで居心地が良く、自分の居場所になっている訳ですから。だけど現場を経験して、一回り大きくなるにはステップアップした方が、将来的にはいいですよね。)



 子供の頃から叱ってくれる人間がおらず、好き放題の生活を送って来た祐介。高校時代のバンドブームにあやかり、自分もギターを手に取った。そこでもバンドのボーカルをかっさらったり、自分のやりたいようにやっていた。高校3年生の時祐介の歌を認めてくれたのが、今の妻になった公子だった。自分でも恥ずかしい詞のラブソングを真面目に聴いてくれた。卒業後プロになろうと決意した祐介。クラスメイトは皆嘲笑していたが、。「ずっと続けていれば夢は叶うから、諦めないで。」と公子1人だけ励ましてくれた。そんな公子に対し恋心を抱き「プロになったら!付き合って欲しい。」祐介は告白して、プロになる事を誓って街を離れて行った。



 デビューは意外にあっさりと決まり、プロとしての第一歩を踏み出し、歌いたい歌をただがむしゃらに歌い続けた。そして全力で歌った後の爽快感に気付き、生きている意味と自分の居場所があると感じ始めた。歌も認められ人気も飛ぶ鳥を落とす勢いに上昇カーブを描き始め、ある時

テレビ局から施設に居る子供達を訪問する企画が持ち上がった。しかもそれぞれ苦難の只中にいながら祐介の歌に感動し拠り所にして、是非会いたいと子供達だった。「自分の歌は、自分1人だけの歌じゃない。」子供達の出会いが「自分だけの歌から、顔を知らない人々の為の歌へ」歌における意味合いの変化を感じた祐介。その後単なる自己満足であり、歌のあさはかさ薄っぺらさを思い知らされ、思い通りの曲が作れなくなった。(逮捕された小室さんが歌作りを悩んでましたよね。どうやったら受けるのか。あれだけ良い曲を作っていたけど、転落していった。祐介も小室さんと同じ悩みを持っていと思います。作り手というのは、自己満足でやっている内は楽しいばかりですけど、人に発進するのが大きければ大きいほど責任があるんです。)



 所属事務所から休養を言い渡され、くすぶった生活を送っていた祐介。ある日番組で訪れた

施設にいた青年が傷害事件を起こし逮捕された。青年は、祐介の歌を聴いて精神が安定して

熱心に新曲を待ち望んでいた大ファン。自分が納得出来る歌が作れず、自分のせいで事件を起こしてしまったと悲観的になってしまった。そして再び歌い始めると、理想論や奇麗事を並べた

歌ばかりを作った。歌う事で自分を待っている奴を救えるかもしれない淡い期待を持ちながら。しかし納得行く歌が作れず、徐々に歌詞が支離滅裂矛盾だらけの、生臭い現実だけを表現する

ようになった。歌い続ければ続けるほど、苦しみが増す状況の中でも歌だけは捨てなかった祐介。失う事だけはしたくなかったから。目的がないまま歌い続け、悪循環にはまり込んだ祐介が

選んだのは覚せい剤。結局逮捕され、歌手としての居場所を失ってしまった。



 挫折してたった一つ願ったのは、また街に戻りたい事。桜が咲くバス停に降りて、目にしたのは憧れの公子の姿だった。自分は歌う意義を見失って、取り返しの付かない罪を犯してしまった。しかし公子に再会して、改めて歌を続ける事の大切さを思い知った。その歌こそ立った1人の女性伊吹公子の為に捧ぐ大切なラブソングであった。そして引退して電気工事士となり、公子を

守ろうと決意した。「岡崎大事な物を見失うなよ。」過去を告白した祐介。自分を反面教師にして

大切な存在を見失うなとアドバイスした。(きっと祐介を待っている人は必ずいると思います。またデビューしようと思えば出来るはずです。それをしないのは、公子の存在があるから。彼には

公子を大切にしたい思いが強いと思います。きちんとした目標と大切な人の存在があれば、間違いを犯さずに済むはずですから。)



 「私は、朋也君が一番良いと思う道を選べば良いと思います。朋也君の頑張りが認められた訳ですし。」転職の話を聞いて、朋也が選ぶベストの選択をすればいいと答えた渚。このチャンスは

頑張りが認められたからだと喜んだ。「よしやるか!」渚の言葉が転職という決断をさせた。1年前とは異なり雰囲気も変わった朋也。公園のシートで、近所のおばさん達と話をしていても怖さよりもやわらかさが前面に出ていたからだ。夜一緒に手を繋ぎながらアパートに帰って来ると、電話が鳴っていた。電話は社長からで、直幸の元同僚木下からの電話があった事を伝える内容。電話番号を聞いて早速木下に電話した朋也。「あっ朋也君大変なんだよ。あんたの親父さん、捕まっちゃたんだよ。やばい物を取引していたんだってさ。」内容は密売容疑で、直幸が逮捕された知らせだった。小さい街に噂が広まるのは早く、犯罪者の息子を快く受け入れようとするものは居ない。「悪いけどこの話は、なかった事にしてくれって。勿論ここでは今まで通り働いてくれればいいんだよ。」転職の話はご破算になり、これからも光坂電気で働いて欲しいと通告した社長。「そうですか・・・・・」夢に向かって進もうとした朋也の人生は、父親の罪によって台無しにされてしまい、小声で了承するのが精一杯だった。(折角上手く行きそうだったのに、人生って親子の縁は、切れないんですよね。父親が捕まって子供は別人格だけど、やっぱり白い目でみますからね。美少女アニメですけど、アフターストーリーになってより人生の変化が強調されている

と思いました。CLANNAD=人生という意味を理解してきました。)



「渚この街を出ないか?俺あいつに呪われているんだ。あいつの呪いの届かない場所に。」チャンスを台無しにされ、直幸に見切りをつけ街を出ようと言い出した朋也。「それは駄目です。それは逃げる事です。こんな事で逃げたら駄目です。私を幸せにして欲しいですこの街で。」直幸を直視しない事は逃げる事。そうせずに生まれた街で、幸せにして欲しいと願った渚。「でもそれは

この街じゃなくても出来るだろ?俺さえ居れば良いって言ってくれないのか!」自分の思いと異なり声を荒げた朋也。「朋也君がさえいれば、どんな所だっていきます。でもこの街を出る時は前向きな気持ちで出たいです。そうじゃないとここは、帰ってくる場所じゃなくなってしまいます。私達が生まれた場所、私達の街なんです。」逃げるのではなく、帰ってこられる故郷として出る時は出たい。渚は前向きな思いを強調した。(逃げるのは簡単だけど、渚は直幸と向き合って欲しいという思いがあったと思います。良好な関係を気付いて欲しい願いが裏にはあった。確かに後ろめたい気持ちで出ると、帰るのって難しいですから。)



 後日朋也と渚は、拘置所に居る直幸と面会した。「あんたは一体何がしたいんだ?人の人生の邪魔して楽しいのかよ。俺はあんたを親だと思ってない。けどな世の中はそう思ってくれない。俺はあんたの息子なんだ。迷惑掛けた息子になんか言う事ないのかよ?」謝罪の言葉すらない

直幸の態度に業を煮やし、自分の鬱憤をぶちまけた朋也。それでも直幸は何も語ろうとせず謝罪もしなかった。「ふざけるなよ!もう話す事なんてねえよ。一生そういう生き方をしてろ!」ついに怒りを爆発させた朋也。そのまま面会室を出て行き、怒りが収まらず塀を殴った。「止めて下さい朋也君!」更に殴ろうとした朋也を抑えた渚。冷静さを取り戻し「渚結婚しよう!」父親と決別を決めて、結婚という道を選んだ。「はい!私も朋也君以外居ないと思ってました。」プロポーズを快く了承した渚。父親の逮捕から決別そして結婚へ。互いにどんな時もいつまでも一緒に居ようと誓い合い抱き合った。(直幸の態度は、朋也が許せないと思うのは当然です。しかし直幸には余計な事を言わず、朋也に別の人生を歩んで欲しいという思いがあったと感じました。親子の縁が切れる事が、朋也の幸せに繋がるのだと。実際渚との結婚という決断を選んだ訳ですし

やっぱりこういう演出が、このアニメが秀作だと思う最大の要因だと思いました。)




CLANNAD AFTER STORY 1 (通常版) [DVD]
¥4,650
Amazon.co.jp



CLANNAD AFTER STORY 2 (通常版) [DVD]
¥4,630
Amazon.co.jp



CLANNAD AFTER STORY 3 (通常版) [DVD]
¥4,757
Amazon.co.jp



CLANNAD AFTER STORY 4 (通常版) [DVD]
¥4,757
Amazon.co.jp



CLANNAD AFTER STORY 5 (通常版) [DVD]
¥4,757
Amazon.co.jp



CLANNAD AFTER STORY 6 (初回限定版) [DVD]
¥5,905
Amazon.co.jp



CLANNAD AFTER STORY 7 (通常版) [DVD]
¥4,757
Amazon.co.jp



CLANNAD AFTER STORY 8 (通常版) [DVD]
¥4,757
Amazon.co.jp