早瀬浩一は、正義に憧れる中学3年生。不良グループからパシリに使われても、正義の力が
あれば向こうから従って来ると思い、幼馴染みの理沙子と英明の助けを拒絶した。その頃宇宙からマキナ・ラインバレルが地球に飛来し、国連からミッションを委託された企業「JUDA」は、予測降下地点にマキナのファクター達を向かわせた。
しかし世界制覇を狙う加藤久嵩率いる加藤機関が、衛星を利用した攻撃をラインバレルに仕掛けて、降下地点をJUDAの本社がある神奈川県三浦市に向けさせた。狙いは、JUDA本社の破壊とラインバレルの奪取。潜水艦から四番隊隊長沢渡率いるアルマ・イダテン3機が、出撃を開始した。一方カレーパンを買い神社の森を抜けようと、必死に自転車をこいでいた浩一。突然
頭上にラインバレルが落下した。普通なら死んでいるのが当たり前のアクシデントだが、浩一は生きていた。更に隣には、裸の美少女城崎絵美が横たわっていた。
絵美は、浩一から倒れていた理由や名前を聞かれたが、記憶を失い何も思い出せない。裸の女の子をそのままにしておけず、とりあえず絵美を連れて自宅に戻った。そして自宅からラインバレルを狙って侵攻中のイダテンを見た2人。すると記憶が無くても、敵と認識した絵美。突然早瀬家を飛び出し、加藤機関と独自のアルマが戦う三浦市内に出た。浩一は、絵美を危険に巻き込むまいと川沿いから逃げようとした時、理沙子から頼まれて探しに来た英明と再会した。
しかし落ちて来たコンクリートを身体を張って、自分達を守ろうとした英明の態度は、浩一の溜まっていた怒りが爆発させた。コンクリートに殴り掛かると、信じられない力で粉々にした。その光景を目撃した絵美は、浩一に戦う意思があるかどうか確認した上で、ラインバレルを呼ぶように促した。当然のように呼び出し、ファクターとしてラインバレルと戦う浩一。圧倒的な力でイダテン3機を蹴散らし、久嵩に退却を決断させた。超人的な力とラインバレルを手に入れ正義を体現できると思い、自分の都合のいい展開になり喜ぶ浩一。しかし絵美は、既に死んでいるから続きは無いと告げた。
「じゃあ怪我とかした訳じゃないのね。じゃあなんで帰ってこなかったの浩一?凄く心配したの
よ。ちゃんと話聞いてるの?」浩一と絵美は、早瀬家に戻っていた。その後心配した理沙子が
電話を掛けて来た。英明は、詳細を聞いていなかったので、事情を尋ねたのだ。「そう・・・」ただ
一言呟いてにやりとした。(妹に変態呼ばわりされても、浩一には2つの力が手に入ったから、別に関係ないのでしょう。もう以前の自分とは違う。死んだって言われても、それは過去の自分が死んだ程度にしか思っていないのでしょう。)
夜になり三浦市の戦闘は終息したが、各地で加藤機関のアルマによる攻撃が開始された。攻め込まれた国連軍の救援に向かったJUDA。ファクター森次が、転送空間からマキナヴァーダントを呼び寄せ応戦した。同時期にディスィープのファクター遠藤シズナ・イズナもアメリカ軍と連携し、加藤機関との戦闘を繰り広げていた。「ラインバレルの奪取を諦めて、新たな作戦に切り替えたのでしょうか?」派手に攻勢を強める加藤機関が、作戦変更しラインバレルを諦めたのかと考えた結衣。「逆っすよ緒川さん!あちこちで騒ぎを起こして、こっちが手一杯になった隙を突いてラインバレルを奪うつもりっすよ。」加藤機関の狙いは、あくまでもラインバレルと返答したのは
美海と共に帰還したサトル。
「ラインバレルの方は、どうなっていますか?」ラインバレルの現在地を確認した美海。「今の所気配が無い。一般のアルマとは異なり、特別な搭乗者ファクターの召喚に答えて、瞬時にファクターの元に移動出来る。転送フィールドに機体を隠し固定しているのだろう。」現実世界には存在しない、転送空間に存在していると考えた社長の石神。既にJUDAは、浩一の情報を掴んでていたが、浩一とラインバレルがもたらす変化を見届け、特別接触しない事を決定した。(ファクターが呼び出して登場するマキナ。よくあるSFの話ですけど、増徴している浩一とJUDAの接点がどうなるのか、今後のお話のポイントになりそうです。家が壊れたと言って誤魔化した絵美ちゃんに、浩一のお母さんの下着を着させるのは、さすがにきついですわ。)
その頃浩一は、風呂に入りながら「既に死んでいる。」と言われた真意を思い出していた。実際ラインバレルが落下した時、下敷きになり浩一は死んだ。殺してしまった絵美は、自己で殺してしまった責任を取ろうと、ラインバレルにディーソイル(固有ナノマシン)を移植依頼した。これによりラインバレルと浩一は、命を共有するとなりファクターとして蘇り、人にあらざる力を手にしたのだ。「何だって良いさ、力が手に入ったのだから。」自分の目指す正義を実現する力を手に入れ、過去と決別した浩一は前向きだった。しかし独自は、ラインバレルの事を明かさず「新型
アルマの誤作動」として処理しようとした。(殺しちゃったから力を与えて蘇らせる。浩一は、加藤機関という悪とみなした存在に対し、正義を体現したいだけなのかもしれません。こういう人間は
増徴するとろくな事がない。)
「久嵩次も俺が出るぞ。」JUDAと交戦中なので、ラインバレルを狙うには絶好機。再びイダテンで出撃を志願した沢渡。「頼むぞ沢渡。ラインバレルは俺達の目的を遂げるのに必要だ。」世界制覇に必要なラインバレルのデータ収集と奪取を命じた久嵩。デミトリーとユリアンヌ2人の隊長と対峙出来るのはJUDAしか存在しない。それを逆手にとって、今回の作戦を考案したしたたかな人物である。(ルルは、アルマがJUDA以外対抗出来ないと知っているから、向こうが陽動だと知っていても対応せざる終えないと分かっていた。正義の味方は大変だという言葉は、正義の意味を知っているから出た言葉でしょう。ただゲーム好きなのは、意外でしたけど。)
「昨日あれからどうしたんだ。あのアロマそれにあの娘は?」翌朝学校に登校した浩一に英明が、昨日の詳細を尋ねて来た。「別にどうもしないよ。」そっけなく返答した浩一のクラスでは、昨日の加藤機関のアロマ襲撃で持ち切りだった。「なあ知ってるか?暴れていたアロマを倒した白い奴が居てさ。」話をしていた男子生徒達に、ラインバレルの存在を確かめた浩一。「独自の新型アロマだろ。暴走したのは、隕石の電磁波らしいな。」隕石の電磁波によるアロマの暴走として処理され、全く伝わっている情報が異なっていた。しかもラインバレルの活躍も全く報道されていなかった。(加藤機関なんていたら、確かにやばい。それにラインバレルは全くの無所属だから戦闘になっていた事がばれたら、大騒ぎになるのは必定。独自も面目が在るし、ごまかしには
持って来いでしょう。活躍したと思っている浩一が、ムカつくのはしょうがないけど。)
報道を観ておかしいと思いつい「ラインバレル」の存在を口に出しそうになった浩一。そんな様子をみかねて英明が、無理矢理屋上へ連れ出した。「俺がこの街を守ったんだ。あんなでたらめな報道で、誤魔化されてたまるか!」嘘の報道により、認められない事に対して苛立ちをぶつけた浩一。「いい加減にしろ。皆に知られたら大騒ぎになるぞ。」事実が知られたら騒ぎになると思い浩一を抑えようとした英明。「そうならなきゃ意味が無い。ラインバレルを呼び出せばいいんじゃないか?」正義の味方として認めさせようと、ラインバレルを呼び出した浩一。しかしラインバレルは、1人ではなく絵美の力が必要だった。(浩一はバカだ!普通は、そんな力を見せ付ける
正義の味方は居ない。ただ自分の力を見せ付けたいだけだと思います。それにラインバレルが、アルマと違う事も教えたりしたら、価値がなくなってしまうし。)
「探したぜ早瀬。今日買って来てもらうぜ、ハマベーカリーのカレーパン。」屋上にいつもパシリにしている降矢達が、再びカレーパンを買うように脅した。「5分で買って来てやる。」人並みはずれた身体能力を生かし、本当に5分で買って来た。「うあ何やってるんだ俺は。こんな奴らの為に
パシリをして。」つい癖でやってしまったパシリを後悔した浩一。今まで聞かれて事も無い口を聞かれて怒る降矢達は殴り掛かった。しかし今の浩一の敵ではなく、3人まとめて倒した。「矢島
今まで庇ってくれてありがとう。でももう必要ない!」力を見せ付け、英明に庇う必要は無いと
宣言した浩一。突然の変貌に理沙子と英明は、不安を覚えた。(いきなりボコボコにして立場が逆転するのだから、それはおかしいと思いますよ。こういう変化は、転落の兆候になりがちだし、浩一は調子に乗りやすいからヤバイと思うのは、よくわかります。)
放課後絵美を連れて、ラインバレルの落下地点に向かった浩一。そこには、自分がここで誕生したと書かれた即席の墓があった。「これは俺の墓だ。昨日までの無力で、何も出来ない俺は死んだ。ここで蘇ったんだ。新しい力を持った俺として。もう重荷に感じなくていい。俺を殺してくれてありがとう。」殺してしまった事に責任を感じた絵美。しかし浩一には、過去の自分を決別
させてくれた事の感謝に感謝した。新たな力を手に入れ、生まれ変わったのだから。その時沢渡率いるイダテン部隊が、コンビナート地帯に上陸。無差別発砲を繰り返し、ラインバレルを呼び出そうとしていた。(道明寺って悪そうな生徒がいましたけど、今後どう絡んでくるのか?それに
刑事達が、捜査していたから彼らが浩一達とどう接触するのか。いろいろな謎が、まだまだ残されています。加藤機関との戦いだけではないですね。)
「ハインド・カインドとペインキラーを出す。九条君と山下君に連絡を。」ファクターである美海と
サトルに応戦するように命じた石神。浩一は、昨日のイダテンが襲撃したと知り、英明にラインバレルを見るように連絡して、絵美と力を合わせてラインバレルを召喚した。一方コンビナートでは
破壊活動を阻止するべくハインド・カインドとペインキラーが、イダテンを倒し沢渡の前に立ちはだかった。「待て待てこの街の正義は俺が守る。」正義の味方を自称する浩一が、ラインバレルと共に現れた。しかし何を思ったのか、沢渡ではなく美海とサトルに攻撃を仕掛けた浩一。彼にとって全てが、街を破壊する悪者なのだ。
「てめえの相手は、この俺だ!ラインバレルは加藤機関が戴くぜ!」背後から攻撃を仕掛けた
沢渡。ラインバレルを渡すまいと応戦した2人。ラインバレルを中心に3すくみの構図で、戦いは
繰り広げられた。「聞こえますか早瀬浩一君。僕達と一緒にJUDAに行こう。」自分達は味方だと呼びかけた2人。「俺が正義だ!だから俺以外のお前達は悪だ。」自分の名前を大声で叫んだ事を忘れサトルに「バカ」と罵られた浩一。自分の論理で、周りのマキナとアルマを悪だと決め付けたしまった。(周りが見えなくなっている正義バカ。力を謝って使えば、ただの破壊者となり
悪になってしまう。しかし力を手に入れ、それに取り込まれている気がします。これは非常にヤバイし利用される可能性があると思います。)
「悪者はくたばれ!」ただ自分の周りの存在を倒す。それに執着してしまい、自分の周りが見えなくなってしまった浩一。「ふざけるなガキが!昨日まで素人だったガキが、努力もしないで力を手に入れたつくづくムカつく存在だぜファクターって奴はよ。」いきなり力を手に入れた浩一に
敵意をむき出しにして挑んだ沢渡。しかしラインバレルは、傷をあっという間に回復させ、イダテンを海中に追い払った。「次はお前らの番だ!そして今度は、2人に攻撃目標を定めた。「山下君・九条君ここは一旦引こう。」撤退命令を出した石神。「今日の正義完了!」敵は逃げたと思い込み、自分の力を誇示したと思い高笑いをした浩一。しかし絵美や英明は、その光景を不安な思いで見つめているのだった。(力を手に入れ暴走して、自分の周りは全て敵だと認識していた浩一。確かに沢渡の言う通り、いきなり力を手に入れたのだから、ムカつく気持ちは分かります。それに正義の意味を間違って解釈しているのだから手に負えない。本当に最悪の主人公になりつつあります。)