遅刻・エスケープの常習犯、不良少年のレッテルを貼られた岡崎朋也。そんな毎日を過ごす中
桜並木を残す為、生徒会長に立候補した坂上智代。対照的な２人が知り合い、仲良くなり気が付いたら恋人同士になっていた。「朋也起きろ！」違い世界でもおせっかいな智代。朋也の自宅に押しかけ、学校に連れて行こうとした。「腹が痛いから休む。わざわざ来なくてもいいだろ。」相変わらずサボろうとする朋也。「放って置く訳には行かない。私はお前の彼女なのだから。」だらしの無い彼氏を放っておけない智代。冗談で「別れよう」と言われ、本当に落ち込んでしまった。
（何か渚とは違うカップル構成なので、初々しいですね。これはどうしても観たかった。）
「そんな顔するなよ。今日は生徒会長選挙の日だろ。元気出して行こうぜ！」悲しそうな顔を
した智代。冗談を真に受けてしまったので、慌てて励ます朋也。「そうだな笑顔で行こう！」ぱっと明るい表情を取り戻し、智代は生徒会長選挙に挑んだ。投票終了後誰も居ない教室で、肩を
寄り添い結果を待つ２人。「お前と一緒だと落ち着くんだ。」付き合い始めて１ヵ月だが、智代にとって朋也は、既に安らぎを与える存在になっていた。（元々陽平が突っかけた事から智代と知り合ったのですよね。停学騒動もあったし、それを乗り越えて付き合うという設定の方が、私個人としては良かったと思います。）
間もなくして生徒会長選挙の投票結果が、校内放送で発表された。無事生徒会長に当選を果たし「お前が、応援してくれたおかげだ。」感謝の言葉を掛ける智代。「これからが本番だろ。お前のゴールは、桜並木を残す事なんだ！」改めて生徒会長になると決意した目的を告げた朋也。２人の関係はより親密になり、お互いに強い絆で結ばれた。（智代のデレが可愛い。本編では見られないストーリーですから。しかしファンの方には、嬉しいカットではないでしょうか？）
生徒会長になり、下級生達から祝福の言葉を掛けられる智代。その隣には、朋也と陽平の
姿があった。「あの人有名な不良でしょ？どうして坂上さんと一緒に居るのかしら？」生徒会長と
有名な不良。普段では関わりの無い２人が、一緒に居る事を懐疑的に思う生徒もいた。そんな
学校での立場は変わっても、智代は昼休み朋也達にお弁当を届けに来た。「今日はこれを置きに来ただけなんだ。生徒会の招集が掛かってなじゃあ。」今までは、結構長く教室に留まり話をしていた。しかし生徒会長になってから、急に忙しくなり時間が取れなくなった。立場の違いが
２人の時間を奪った事を、如実になった。（野菜王子陽平君。海苔弁じゃあ野菜は、食べられませんよ。ただいつも陽気な彼が、睨んだ時はちょっと凄みを感じました。立場が違っても陰口を
叩かれても智代は、お弁当を届けに来る。一緒の時間は、少なくなったが、気持ちは変わって
いない証拠ですね。）
放課後教室で智代を待つ朋也。その時事件が起きた。「朋也悪いが先に帰ってくれ。学園祭の打ち合わせがあるのを忘れていたんだ。」直接ではなく、校内放送を使って、朋也に先に帰るように連絡して来たのだ。これで関係が公になり、教師に呼び出され詰問される２人。「坂上君の前の学校の内申書を見た。色々問題を起こしているようだな。本校でも騒ぎの中心になって
いる。君達にどうしろと強制するつもりはない。ただ自覚と注意を促しておきたい。君は、本校の生徒会長なのだからな。」放送の一件で生徒会長としての自覚と責任を持つように、教師から
釘を刺された智代。「先生が気になさるのも分かる。陰で色々言われているのも知っている。でもそれも私達次第だ。なあ朋也！」付き合いに対して否定的な目で見る人を、覆すのは自分達の行動が大切だと訴えた。（不良と生徒会長しかも元は喧嘩屋智代ですから、そんな２人がお付き合いしているとばれたのですから、先生がやばいと思うのは、当然ですね。でもそれを乗り越えて行くのが、今回のテーマなのですよ。）
学園祭が近づき更に２人の時間は、より少なくなった。先頭に立って学園祭の中心メンバーと
して活躍する智代。陽平と２人で、暇を持て余す時間を過ごす朋也。対照的な時間が過ぎて行った。そして学園祭当日、智代に会えない時間が続き、寂しさを感じていると、熊のキグルミが
朋也に指示を出していた。中に入っていたのは、生徒会役員の目を掻い潜り、朋也に会いに
来た智代。「無理なんてしていない。私は朋也と一緒に居たいから、ここに来たんだ。」忙殺される日々に心配した朋也に対し、率直に会いたい気持ちを伝えた。しかし学園祭が終わると、今度は桜並木の保存運動に取り掛かろうとしており、更に会える時間が少なくなるのだ。そして互いに顔を向け合い、キスしようとした。（どちらかというと智代が、朋也にぞっこんラブですね。結構
一途だと改めて思いました。それにしてもアニメの女の子って、どうしていい娘ばっかりなんでしょうか？あっ別に普通の女の子が、駄目だと言っているわけじゃないですよ。）
「坂上、同窓会の会長達が挨拶に来ている。直ぐに戻ってくれ。」２年生の生徒会役員の男子
生徒が、ちょっとだけ待って欲しいと哀願した智代を連れ戻しにやって来た。「分かった済まない
行って来る。」同窓会の面々は、桜並木を残す運動の協力を申し出ている。反故にする訳には
行かない。仕方なく朋也の元を立ち去った。「あんた岡崎朋也だろ？前からあんたに言いたい事があったんだ。彼女にまとわり付くのは止めろ！」先輩に対しタメ口で、付き合うのを止めろと言い放った男子生徒。「なんだヤキモチかよ？」軽く受け流そうとする朋也。「違うね！興味があるって言うのかな。彼女高みに登って行く人間だから。真面目で努力家だ。これからもっと上を目指して行ける。そういう類の人間だ。あんたが足を引っ張ってるだよ。」智代が今後、より高い
レベルで活躍出来る人材であるが、朋也の存在が邪魔していると主張した男子生徒。「お前喧嘩売ってるのかよ？」胸グラを掴もうとした朋也。「あんたも分かってるんだろ？彼女に何もしてやれないって。」男子生徒の言葉は図星！朋也は何も反論出来なかった。（男子生徒ＣＶ福山
潤君が、思いっきり図星な事を言うから、朋也は何も反論出来なかった。どうせだったら取り合い
すればよかったと思いました。）
その後教師から智代の問題行動が、全て朋也が原因だと指摘された。更に「あんた桜並木を
残す運動は、知っているだろ？支援を頼んでいるＯＢが、よくない噂を耳にしたそうだ。坂上智代が朝彼氏の家から、出て来るのを見た者がいるってな。相手はあんただ。悪い噂にもなりうる。坂上は生徒会長！そんな人間が、問題を起こせば、運動に支障が出る。あんた分かってる？自分が、どういう人間と付き合っているのか！」不良の朋也の家から朝智代が、出て来たら、よくない噂が立つ。教師と同様な事を男子生徒から言われた。（全部自分のせいで、智代が悪い方向に行ったらと思えば、朋也の立場だったら答えは１つだと思いました。立場の違いが、このカップルを別れさせたらつらいですね。）
「智代別れよう！お前には目標があるだろ。俺と一緒なら、そこに辿り着かないかもしれない。だからな・・・」智代に対するＯＢ達の誤解は解けた。しかし目標ある智代にとって、自分は邪魔な存在だと思い、別れを告げた朋也。「嫌だ！嫌だ！私が居なかったら、お前が困る。誰が毎朝お前を起こす？弁当の支度は？テストの勉強は？私はお前が好きだ。一緒に居たいんだ。」純粋に朋也が好きな智代。はっきりと別れを断った。「大丈夫だ！俺は、お前無しでちゃんとやって行ける！お前が居たら、お前に頼りきりになっちまう。俺の想いは恋じゃない。俺は勝手な奴
なんだよ。智代お前は、沢山の人の期待に答えろ。俺ってすげえ奴と付き合っていたって思わせてくれ。」自分の存在が、悪影響を与えている。智代の想いに答えられないと思った朋也。本心は語らず別れを告げた。（智代の想いと朋也の存在。それがすれ違った結果ですね。こんな女と
自分を表現した智代。朋也に対しては、率直に思いをぶつけていました。しかし朋也は、別れ後に涙を流しました。自分に嘘を付いたのは、智代の為なんですよ。）
別れた後人が変わったように、朝ちゃんと起き授業に出席。課題もしっかり取り組むように
なった朋也。智代とすれ違っても、視線を合わさず声も掛けなかった。秋になると智代は、全国模試で４位に入り、ボランティア活動で表彰された。そして陽平と一緒に観たビデオに映し出されたのは、英会話のスピーチコンテストで、桜についてスピーチする、智代の輝いている姿。案の定新聞にも記事が、紹介されていた。互いの道を歩み始めた２人。季節は冬になり、朋也は
就職の道を選び試験に挑んだ。（陽平君の黒髪、違和感あって凄く似合わない。金髪じゃあ流石にホストでもなければ、就職は難しいですね。それにしても別れた結果大活躍の智代。朋也も一生懸命に頑張っている。ここまでは、別れた事がプラスになっていますね。）
最初は中々上手く行かなかったが、卒業式間近にようやく、同じ街の小さなリサイクルショップに就職が決まった。卒業式を終え２次会に参加する陽平。一方顔出さず１人下校する朋也。雪の降る中歩いて行くと、目の前には智代が立っていた。「ここにある桜は切られない。やっとそれが決まった。長かった。譲れない目標だった。それがようやく実現した。でも失った物がある。好きな人と過ごせるはずの時間だ。お前の事ずっと見ていた。遅刻しないで、ちゃんと授業に出て少しづつ頑張っていた。」念願だった桜並木の保護が、実現した事を報告した智代。別れた後も
ずっと朋也を見続け、見違えた姿に感心していた。
「俺とお前は、一緒に進めないよ。お前も来年卒業だ。きっとこの街を離れて、遠くに行くんだ。
ずっと遠くに行けるんだよ。でも俺は違う！ずっとこの街の中だよ。ずっと同じ所にいるんだ。そういう人間なんだよ。」朋也は同じ街に就職し、智代は卒業後旅立つ。未来に道がある智代と自分は違う事を自覚していた。しかし智代は、好きな男とともに過ごす事を選ぼうとした。「何で？
お前はもっと良い所にいけるんだぞ。いい大学に行けて、期待されて、沢山の出会いがあって
もっと高い所に行けるんだぞ！俺の傍なんかよりずっと！」将来希望に満ち溢れている智代。しかし何故自分を選ぶのか疑問をぶつけた。（別れたままなら、将来は嘱望されるはず。朋也にとってそう思うのは当然だと思います。）
「何かだなんて言うな！私が選んだんだ！先生の評価やテストの点数で、出来た高い所よりも
私には価値がある場所なんだ。私は朋也の傍に行く！全力でそこに行く！」社会的評価なんかより、朋也と一緒に居る時間を選んだ智代。その言葉を聞いて、朋也の迷いも吹っ切れた。「どっちが先輩だか分からないな。行くよ俺も、お前のところに！」改めて想いに答えた朋也。想いが伝わり涙を流す智代。２人は抱き合い想いが１つになったのだった。最後踏切が上がった瞬間、朋也の迷いが消えたと実感しました。立場ではなく、愛を貫いた智代と最後に受け入れた
朋也。「純愛」それが特別編のテーマだったと思いました。是非ＤＶＤでお楽しみ下さい。
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