自分の部屋に篭り、優姫と零の事を考える枢。「枢、ちゃんと眠りなよ。」心配して声を掛けた拓麻と集まって来たナイト・クラスの面々。「大丈夫心配無いから。僕達も早く休もう。」必要以上に心配をさせないように、声を掛けた拓麻。しかし枢の心中は、誰も分からなかった。(優姫が
零に血を与えている事をおそらく知っている枢様。しかし優姫は、隠している。それでも零に
裏切れないから優姫を守る。その代わりに処分しない。血を吸い続ける間は、レベルEにはならないみたいですけど。でもそれがいつ変身するか?)
その時ある手紙を受け取った拓麻。「嘘だ!何で?うちのお爺様がここに来るんだ!」いつもの冷静さを失い、大声を出した。それほどまでにさせる祖父とは、表の世界では商取引では
名前が絡まない一条グループを育てた、ビジネス界のトップ。闇の世界では、ヴァンパイア貴族における、筆頭の長である。別名「一翁」と呼ばれ、元老院と呼ばれる最高機関の最古参の1人なのだ。果たして突然の訪問の目的はいかに?(瑠佳様は、君主じゃないから恐れるに足らずと強気ですけど、拓麻君の様子が余りにも動揺してます。それは今の平和な月の寮の状態を
保ちたいから。一翁が平和を壊すのですか?)
ナイト・クラスの生徒達は、全員授業を休み。一翁を迎える準備が整った。「純血種の玖蘭寮長とどっちが、怖いかな?」モデルを兼業している千里がポツリと一言。「そんなの決まっているだろう。」枢が怖いと言わんばかりの英。そんな会話をしていると、挨拶をするという名目で枢が
姿を見せた。「一翁には、しばらく挨拶してなかったから駄目かな?」余り乗り気ではない、拓麻に確認した枢。「駄目じゃないけど・・・・・・・・」浮かない顔の拓麻。
「にぎやかな歓迎痛み入るな。私は、可愛い孫の顔を見に来ただけなのだよ。」ついに一翁が
やって来た。「やはり純血は違う。」枢の手を取った一翁。その目は首筋に向けられた。その
様子に衝撃が走ったナイト・クラスの面々。しかし瑠佳が、危機を察知して手を離した。「純血の
血を求める事は、最大の禁忌のはずです。僕はあなたを恐れは・・・・・・」一翁に抗議した英
だったが、枢は平手打ちを食らわせ「躾を怠ったようです。」英の態度を謝罪した。(ヴァンパイアの世界では、純血種は神同然。しかし一翁は重鎮中の重鎮。英の言葉は暴言になるので、
一翁を怒らせる結果になる。それを平手打ちという形で、収集を付けたそうです。)
「最近どこと無く、元気がありませんね。」枢の部屋の前にずっと立っていた瑠佳。中に
入り声を掛けた。「私の血が、少しでもあなたの糧になるならば・・・・」自ら首筋に傷を付け
血を差し出そうとした。「十分だよ瑠佳!心配しなくても、僕は元気だ!」気持ちだけを受け入れ
自分は元気だと答えた枢。それを聞いて部屋から出た瑠佳に暁が声を掛けた。「私は枢様に
血を吸ってもらえなかった。自ら望んで、でも叶わなかった。」愛する枢の為に、血を吸われようとしたが、それが実現しなかった。しかもたった1度、学園に来た頃求められただけ。想いが
伝わらない瑠佳は、暁に抱き付いた。「今のあの人にとって、お前の血は物足りないって事
だな。」血を吸う行為が、相手を求める事を意味するヴァンパイアの世界。枢は瑠佳を求めて
いないと告げた暁。(瑠佳様が、自分を愚か者と思う必要は無い。枢様の気持ちは、おそらく
優姫に向いている。しかし血は吸わない。求めているにも拘らず。)
「拓麻、お前はとても枢様に信頼されているみたいだな。これからもよくお使いし、あの方を
見張れ。この学園にいる事を認めているのは、その為だ。」枢に信頼されていると知った一翁。
その立場を利用し、監視するよう命じた。それが黒主学園にいられる理由だとダメを押し。「僕は
友人の不利益になる事はしませんよ。」枢の血を吸われる不利益になる行為をしないと命令を
拒否した拓麻。友情を信じる孫とまやかしだと断定する祖父。学園に対する考え方は、全く
異なっていた。(優姫と零が、一翁を理事長室までご案内。お金を寄付するのは、枢様の血の
為ですか?)
「玖蘭枢はお前をどうしたいんだろうな?」脱衣所にいた零。優姫に何気なく呟いた。本当は
狩られる方が普通だが、自分は優姫の為に生かされていると言われ、当人同士の問題で
あるが、それに口を出す枢の意図が分からなかった。「私枢先輩に血をあげたいって、思った事
無いからね。私は零に血を提供する義務があるの。押し付けボランティアみたいなものかもしれないけどさ!」運命に抗うべく、零に血を吸われる事を義務だと思う優姫。決して枢に血を提供
しようなど思わないと主張した。すると突然零が、優姫を壁に押し、血を吸う素振りをした。「バカじゃねえの?覚悟出来てないのは、そっちじゃねえの?」零は試したのだ。(2人の関係が幼馴染みから、血を吸う吸われるの関係に。でもそれが、運命に抗う事なのか?)
「ハンター協会から指令が出ている。連続殺人鬼のレベルEを狩って来いって。」理事長室に
呼ばれた零。黒主理事長から、指令書を渡された。それはハンターとしての実力を試すべく、零をハンターとして指名。相応しいかどうか見極める事が目的。「残念ながら零、君に拒否権は
無いよ!」指名を拒否する権利は無いと釘を差す黒主理事長。同様にナイト・クラスの千里・莉磨も元老院から、同じレベルEを狩る指令が下されていた。
翌日授業にも出ず、1人で校外に出発した零。「一体どこに行くんだろう?」不思議に思った
優姫が後を尾行を開始。そして辿り着いた場所は、誰も住んでいない廃墟の洋館。裏側から
千里・莉磨が、モデルの仕事を後回しにして待機していた。「今回の獲物は、レベルEに堕ちて
まだ日が浅いから、知恵が回るかもよ。」今回のターゲットの詳細を教える莉磨。一翁から拓麻が厳しく注意されたのがきっかけで、今回の指令が下った。(元老院もハンター協会もやってる
事一緒だけど、目的が違うのですよね。人間が被害に遭わないようにするのがハンター。レベルEに堕ちた責任を取るのがヴァンパイア!)
「10代の女子ばかり4人。命を奪ったのはお前か?」レベルEの男に銃を向け質問する零。「駄目だよハンター君、直ぐに撃たなきゃ。でも教えてあげる僕だよ。だってしょうがないじゃな
いかあの感覚が。忘れられないんだから。」また1人の少女を血を吸おうとしながら、本能で
殺した事実を認めた男。突然零に攻撃を仕掛け、姿を消した。「何で哀れみなんか・・・・俺が
終わらせてやるよ!」質問した時点で、哀れみの心を持っていた零。しかし攻撃を受け自ら
躊躇わずに始末する決意をした。
一方銃声を聞いた優姫。洋館の中に入ると、男が待ち構えていた。レベルEのヴァンパイア
だと気付き、身構えた優姫。しかし先に攻撃をしたのは千里!ただ男は、猛烈なスピードで
攻撃を交わし姿を消した。すると零もいると気付いた優姫が、後を追い掛けた。周囲を見渡し
ながら零を探していると、突然地面から男が現れ、足を取られ捕まってしまった。
「今日はついてる。君で2人目だ!」男は優姫の血を狙い魔の手伸ばした。その時銃声が
響き渡り、男の肩を弾丸が捕えた。「吸血行為目的の連続殺人の罪で粛清する。」ハンター協会
からの指令書を見せ「粛清」を宣言した零。「ああおしまいか。でもこれでもう人を殺さないで
済むか!」血を吸う欲望に駆り立てながら、理性が残っていた男。レベルEとはいえ、余りに悲
しくつらい末路だった。(レベルEになりたくて、なった訳じゃない。優姫の言葉を思い出します。
欲望と理性の間で、あの男も苦しんでいた事が、とてもつらく描かれました。)
無事任務を終えた零。その光景を見つめていたカラスがいた。「零ちゃん見つけーた!良い男に育ってくれて嬉しいわ。それにあんなおいしそうな娘も連れて。決めーた、あたしも黒主学園に
行くわ。」飼い主は、零の家族を皆殺しにした、純血種のヴァンパイア紅まり亜。平和が保たれていた黒主学園に新たな嵐が巻き起こる。
- ヴァンパイア騎士 2
- ¥4,507
- Amazon.co.jp
- ヴァンパイア騎士 1 (1) (花とゆめCOMICS)/樋野 まつり
- ¥410
- Amazon.co.jp
- ヴァンパイア騎士 2 (2) (花とゆめCOMICS)/樋野 まつり
- ¥410
- Amazon.co.jp
- ヴァンパイア騎士 3 (3) (花とゆめCOMICS)/樋野 まつり
- ¥410
- Amazon.co.jp
- ヴァンパイア騎士 6 (6) (花とゆめCOMICS)/樋野 まつり
- ¥410
- Amazon.co.jp
- ヴァンパイア騎士 7 (7) (花とゆめCOMICS)/樋野 まつり
- ¥410
- Amazon.co.jp
- ヴァンパイア騎士 憂氷の罪 (花とゆめCOMICSスペシャル)/樋野 まつり
- ¥680
- Amazon.co.jp