清秋祭を境にシャナ達のまわりに変化が現れた。バル・マスケに対抗すべくブルートザオガーを使いこなすべく、鍛錬を始めた悠二。封絶の中だったが、好きな真竹が殺され恐れを抱き
始めた栄太。マージョリーに付いて行くと決し、フレイムヘイズのサポートをするアウトローの
一員を目指す啓作。悠二と同じ場所に立ち続けたいと願う一美。絶対に悠二を守り切ると
改めて誓うシャナ。それぞれの進むべく道が、明確になり始めた。
しかし栄太は啓作と距離を取り始め、ついにマージョリーとの決別を決め、啓作を呼び出し
宝具を返した。「自分は臆病者で半端な奴だ。」と言いながら。しかし自分の道を見つけたと
思った啓作は、栄太に「お前は半端者を卒業したんだ。」と言葉を送った。その頃バル・マスケから新たな刺客が送り込まれた。偵察や調査が得意な聚散の丁ザロービ。交戦的な性格の
吼号呀”ビフロンスだ。彼らは零時迷子を持つ悠二の奪取。邪魔をするフレイムヘイズの抹殺を
目的に御崎市に現れ、暗躍を開始した。
悠二は大量の存在の力を身体に保持している。更に研ぎ澄まされた感覚と優れた状況判断
能力を併せ持っていた。「僕に自在師の適正が?」ヴィルヘルミナは、悠二の能力を見抜き
自在師の適性があると判断。シャナも「炎弾などを習得しておいて損は無い。」と攻撃の自在法を習得すべきだと進言した。但しそれには優秀な自在師の指導を受け、適性や力の加減の
調節を学ぶ必要があるのだ。そこで白羽の矢が立ったのが、マージョリーだった。
「カルメルさんから、頼んで貰えませんか?僕出来る様になりたいんですお願いします。それに僕の使う力は、銀の力ですから、マージョリーさんも監視していたいんじゃないですか?」悠二はヴィルヘルミナに、マージョリーへの協力を依頼。普通は拒否するだろうと思われる依頼だが
「銀」について知りたいマージョリーの心まで読んでいた。(ガキのくせに、こいつ頭いいな)
思惑通りマージョリーは鍛錬の指導を承諾。存在の力で炎弾を作るべく、封絶の中で鍛錬を
行っていた。少しの存在の力を手に集め、炎として具現化すると、予想通り銀の炎弾が現れ
「悠二その炎を切り離してあれにぶつけるのよ。」マージョリーが出した的に、炎弾をぶつける
様に言われた悠二。成功したかに思われたが、少し残ってしまい自らの体を傷つけ、ゲンコツを
食らってしまった。最初は失敗したが、言われた通り炎弾を作り、的を狙う悠二。その様子を見ていたシャナは、熱心に鍛錬していると評価した。それは己の立場を理解しているのが理由だ。
ついにマージョリーに出された課題をクリアーした悠二は「もっと大きな的を攻撃出来る炎弾を
作るには、どうしたらいいですか?」更なる鍛錬に挑もうとした。「何調子に乗ってるのよ。」デコピンを食らわせ、焦る悠二をたしなめるマージョリーは、ブルートザオガーを持ち運べる宝具を
渡しそして「悠二覚悟を決めるのは、頭じゃなくて腹で決めるものよ。」と言い残し去って
行った。(完全に冷静さを失っている悠二は焦っています。覚悟って頭の中では決めるなんて
出来ない。腹を据えるという言葉があるのだから。)
「悠二どうかしたの?鍛錬の時とか、何かいつもと違う。」シャナは悠二の様子に違和感を
感じ、わざわざ付いて来て尋ねた。「坂井悠二としてここに居られると思っていたけど、そうじゃ
なかった。僕はフレイムヘイズと同じ、シャナと同じ場所に居るんだ。そのためにもっと強く
ならなければ。シャナが言ってくれた様に。」普通の人間とは違う存在の悠二。フレイムヘイズや紅世の徒が存在する世界に居る以上、もっと強くならなればならないと考え、自分の考えを
伝え、2人は別れた。しかしシャナは「一緒に居る。」という言葉は嬉しいが、何故か今のれてしまっていますから。悲壮感漂わせる悠二は、何だかいつもとは違う。だからシャナは嬉しくないのだと思いました。)
悠二に対して違和感を持ち、嬉しさを感じていなかった。(悠二はもっと強くならないと自覚したのですね。バル・マスケにも狙わ
帰宅した悠二は、千草が過労で倒れてしまった場面に遭遇した。翌日姿を現さない悠二を
心配する一美とそれを聞いて驚くシャナは、千草の看病で悠二が欠席した事を知った。(未だに
栄太は、わだかまりがあるけど、啓作は気にしていない。まだ2人の心の溝は埋まっていない。
結構ずぼらそうに見えて、センチメンタルな栄太。明るい性格の真竹がぴったりです。)
放課後シャナは千草の元に急行した。しかし一美は病気にかこつけて、悠二に会おうとする
行為に引け目を感じていた。その時「そんな事誰も思わないよ。吉田さんが坂井を助けたいと
思えば、そうすればいい。大事なのはそこでしょ。」校門の前で速人に出会い、自分の思い通りに行動すればいいとアドバイスを受けた。(一美ちゃんの一歩引いている姿。なんだかとっても
好きですね。人がとても良いのが現れています。速人はライバルをフォローしちゃった形に
なっちゃったけど、そこが彼の性格の良さじゃないでしょうか。)アドバイスを受けた一美は、改
めて「悠二を助けたい。」と思い、ヒラルダを使うのも悠二を助ける為だと理解。「使いたいと思ったら使う。ただそれだけ。」と割り切った。
坂井家に到着した早々千草の容態が気になり、シャナは部屋に向かった。「千草大丈夫?
何か欲しい物があるなら言って。」心配するシャナに気を使い、千草は「シャナちゃんが会いに
来てくれただけ十分。」と答えた。シャナは自分が風邪を引いた時にヴィルヘルミナから受けた看病のエピソードを紹介し、2人は笑顔で笑い合った。
千草の元気な様子を見た後帰宅するシャナは「今回はちょっと考えたかな。僕が居なく
なった後の事。父さんはあんな風で帰って来ないし、親戚付き合いも無い。母さん1人残して
行くのはどうかと思った。でも母さんの友達に看護士さんがいるし大丈夫かなって。」送って
貰う悠二から今後の千草1人残しても、大丈夫だと思っている考えを伝えた。もう自分は傍に
居られない。だからこれはどうしようも無いと考えているのだ。
夜シャナはヴィルヘルミナに千草が倒れた事を報告した。「合っているんだけど、何か違う。」
シャナは悠二の考えは正しいのだが、違和感を感じていた。(無理矢理責任感持ってやって
いるからじゃないでしょうか?)そして悠二は一美から夕食を渡され受け取った。しかし「これ
以上吉田さんに甘える訳にはいかない。」と心の中で誓っていた。
翌日もう1日身体を休める千草に、ヴィルヘルミナから貰った薬を渡すべく坂井家に向かう
シャナ。その途中同じく坂井家に向かう一美を目撃。玄関前で隠れて様子を見ていた。
「吉田さんも見ていたでしょ。僕は吉田さんと同じ側の人間じゃないんだ。僕がここにいると
街も巻き込まれる。僕はシャナと一緒に行かなければならない。その僕がこれ以上吉田さんに
甘えたり、迷惑を掛けられない。本当にごめん!」悠二は街から出て行くと決意したので、一美のお弁当の差し入れの受け取りを拒否した。
「どうして謝るんですか?私が坂井君の事好きなのが、迷惑ならば納得します。それが私の気持ちに対する坂井君の答えだから。でも今の坂井君の答えはそうじゃない。私の坂井君への
気持ちに悪いとか、謝って欲しくなんてなかったです。」一美は悠二が自分の気持ちに対する
行為に対して謝った事が許せず、初めて怒りを露にしお弁当を置いて走り去った。
追いかける悠二にシャナが「今の悠二の気持ちは全部嘘!そんな悠二と一緒に行きたく
無い。」と言い切り走り去って行った。自分の立場を考えた言動や行動が、逆に相手を傷付ける
皮肉な結果になったのだ。「何で2人ともあんなに。僕はやっと本当の自分がわかったんだ。」
自分の思いとは裏腹に、2人が自分を理解してくれない理由が判らない悠二。その前に紅世の
徒ザロービが姿を現した。
今回は悠二の気持ちと、すれ違うシャナと一美の思いが描かれました。自分は御崎市から
旅立ちバル・マスケに立ち向かおうとする。その為に全てを払拭しようとした。私には独りよがりの様子にしか見えなかった。だからシャナには違和感を与えていたのだと感じました。