悠二の体内にある零時迷子を狙い動き出すバル・マスケに対抗すべく、自ら新たな鍛錬を
シャナに申し出た。その理由は、ヘカテーの刻印によって、逃げも隠れも出来ない状況に陥った悠二が「自分が強くならなければならない。」と思ったからだ。そしてブルートザオラーを使いこなす厳しい鍛錬が始まった。その様子を見ていた一美は、悠二と同じ場所に居続ける為に力が
必要!それにはフィレスから渡された宝具「ヒラルダ」を使わなければならない。もし使えば
フィレスを呼ぶ代わりに、存在の力を失い命を落とすリスクを伴い苦悩するのだった。
同時期マージョリーはヴィルヘルミナにアウトローを通じての銀についての調査を依頼した。しかしバル・マスケのトリニティシュドナイが、輪廻を引き連れアウトローを襲撃してしまった!これにより銀についての調査は停滞してしまうのだった。(シュドナイは流石に凄い力の持ち主。あっという間に皆殺しにされました。アウトローはフレイムヘイズから支援施設です。)
学校でも清秋祭終了後から、悠二達と何も知らない速人や真竹との間に、気付かない内に
溝が出来始めていた。「別に大した事じゃないんだけどさ。この頃何だか皆変だと思わない?」悠二やシャナのいる世界とは無縁の真竹は、自分の感じている違和感について速人に
話した。「緒方さんもそう思う。そうなんだよな、別に余所余所しいというか・・・・・」同様の感じを
持っていた速人は、栄太と真竹の関係が良好だと告げた。(オガちゃん恋する乙女状態!でも
栄太は、封絶の中で見た光景が頭から離れない)
啓作は親友の栄太に距離を置かれ始めていた。自宅に帰るとヴィルヘルミナとマージョリーの会話を立ち聞きした。その内容は、アウトローからの銀などについての調査報告が無く、その代わりに関係の無い資料が多く送られてくる事。「何事か内部に乱れが生じている様なので
あります。」ヴィルヘルミナはアウトローに対して疑念を抱き始めた。アウトローについての話を
聞いていたマージョリーは、立ち聞きしている啓作に気付き、栄太の様子について報告を
求めた。しかし何も答えない啓作に「しばらく放っておきなさい。自分で結論を出すでしょう!」
と言ったマージョリーは、アウトローについての質問を受けると鋭い目つきで睨みつけ、啓作は
それ以上何も聞けずに部屋を出て行った。悔しさを感じながら!(マージョリーは啓作の今後に
ついても気にしているみたい。啓作がもし彼女に付いていこうとすれば、生半可な気持ちでは
それは出来ないのです。命を落とす危険も十二分にあるから)
封絶の中悠二はシャナとの鍛錬を続けていた。未だブルートザオラーは満足に使いこなせ
無い状況で、鍛錬は次の段階にステップアップした。シャナは打突の27回の内1度本気の
殺しを入れる。それをかわすのが目標だ。「もっとだ!もっと殺しの回数を増やしてくれていい。
バル・マスケに刻印の自在式を打ち込まれた以上、僕は逃げも隠れも出来ない。この街が
アラストールの言う闘争の渦だとしたら、僕はやれるだけ!そうだろアラストール。」悠二は
自分が追い込まれた中で、己を鍛え強くならなければならないという決意をしていた。「心
構えだけは出来ているな。判った行くわよ悠二!」シャナとアラストールは、悠二の決意を
認め、希望通りの鍛錬を開始した。(一美ちゃんは悠二と一緒にいる為に、本当に使って
しまうのか?でも気持ちが本物ならばしょうがないかも。)
翌日シャナを学校の屋上に呼び出した啓作。悠二には聞かれたくない「アウトロー」について
質問した。一方栄太は真竹と一緒にお昼ご飯を食べていた。「ねえわざとお弁当忘れて来て
いない?」真竹は悠二や啓作と距離を置いているから、1人で居る為わざとお弁当を忘れて
来ているのでないかと思い質問した。栄太は封絶内でだったが、マージョリーに真竹が
殺されてしまった光景が頭から離れず、真竹の話も上の空。挙句の果てに「今の田中らしく
無いよ。」と言われてしまった。(確かに1人でゲーセンに居る時もアンニュイな雰囲気だったし
栄太は、オガちゃんがあんな状況になってから、気持ちが揺らいでいます。関わるとやばい世界だからそうなるのもわかるけど。)
放課後啓作は帰る途中の栄太を待っていた。「フレイムヘイズ達の支援施設って奴さ。お前も
名前ぐらい聞き覚えあるだろう。世界中あちこちにあって、情報をやり取りしているらしい。何よりそこで働いているのは、フレイムヘイズだけじゃない。人間も居るって話だ!」啓作はシャナからアウトローについての情報を得て、自分にもやれる事があると知り、今後もマージョリーに付いて協力して行く決意をした。啓作は自分の道を見つけたのだ。「よかったじゃないか、自分の道が見つかって。」栄太は啓作に一言言っただけで、立ち去ろうとした。2人はマージョリーに付いて行く決心をしていたが、真竹の一件以降考え方の溝が出来ていたのだ。
後日アウトローから送られて来た調査資料を手分けして分別するシャナ達。ヴィルヘルミナは
もたらされる情報の精度が低い事実を嘆いていた。「零時迷子に打ち込まれた自在式(大命
詩篇)についての情報は無い?解禁を変質させるほどの自在式なら、情報があるはず。」
シャナが質問した。しかし「当面注意を払うべきは、自在式よりもそれを用いたサブラクの方で
ありましょう。」ヴィルヘルミナは、サブラクの襲来を気をつけるべきだと主張した。
壊刃サブラクはどの集団も属さず、依頼を受けた人物を狩る凄腕の殺し屋であり紅世の王。
かつてヴィルヘルミナも殺されかけたが、フィレスとヨーハンの出現により、命を助けられ、その後数年間旅程を共にし、執拗に追撃するサブラクを協力して追い払って来た。(ヨーハンはサブラクの追撃を逃れる為、フィレスによって零時迷子に封印されたんですよね。)「カルメルさん
でも太刀打ち出来なかった徒が、いつか僕を・・・・・」話を聞いた悠二は、いつかサブラクが
自分を狙って来るかもしれないという危機感を募らせた。
「マージョリーさん話があります。俺をアウトローで働かせて下さい。徒と戦う事が出来なくても
実戦で役に立てなくても俺は・・・・・・・」啓作は自分の思いを伝えた。しかしマージョリーと
マルコシアスはヴィルヘルミナからアウトローの重要拠点の1つが、徒(シュドナイ)に襲われ
フレイムヘイズも人間も関係無く、皆殺しにされた事実を知らされていた。「どうする啓作?」
話をした上でマルコシアスは、啓作の決意を改めて確かめようとした。
真竹の出場したバレーボールの試合当日、栄太は帰ろうとした時速人から呼び止められ、体育館に向かった。試合は御崎高校がリードされる展開。しかし真竹は栄太を見た瞬間、水を
得た魚の様に見違えた動きを披露、サーブ・レシーブ・スパイクに大活躍。見つめていた栄太は
ある決意を固めた。一方悠二は、シャナの殺しの気配を掴もうとしていた。存在の力が一点に
集中する瞬間を感じ、振り降ろされた木刀をはね返した。そしてこの感覚を忘れない為、悠二はシャナに更なる鍛錬を要求した。それは自らの身を守る為の強い決意だった。
夜栄太はコンビニに啓作を呼び出した。「寒いなあ俺の家に来いよ。」啓作は自宅に行こうと
誘った。しかし「俺は行かない。姉さんには会わない。」栄太はマージョリーと会おうとはしな
かった。封絶の中殺された真竹を見てしまったが、バレーボールの試合で生き生きしている
動きを見て、改めて生きている存在を確認した栄太は、これ以上非日常の世界に関わりたく
無くなったのだ。「いいんじゃね。よかったじゃないか自分の道が見つかって。」アウトローで
働く考えが甘かったと痛感した啓作は、栄太が真竹と一緒にいたいと決断を尊重した。そして
宝具を啓作に返却し「俺は腰抜けだって、根性無しの半端者だって。」マージョリーへの
メッセージを託した栄太に「お前は半端者を卒業したんだって。」啓作は最後に言葉を掛けると
2人は別々の道を歩み始めるのだった。
栄太はこれ以上マージョリーと関わる事を止めました。「姉さん!」と慕っていた人よりも
大切な人緒方真竹が現れたから。それも1つの決断!しかし悠二にはサブラクという強敵が
待ち受け、これからの展開が面白くなって来ました。