閉じこもっていたことみは、朋也に心を救われた。そして両親が死の間際に残したプレゼントが
多くの人の手から手に渡りついに後見人である紳士の所に戻り、誕生日ことみの手に戻された。両親のことみを思う手紙に感動し「おかえりなさい。」と涙を流しながら語る、感動の1日
を過ぎ季節は衣替えの時期になった。(制服がとっても新鮮でした。AIRよりいいかも)
「名前を貸す?」陽平が演劇には興味が無いけど、渚の為に演劇部員として名前を貸そうと
朋也に相談した。しかしその考えは杏・椋・ことみも行おうとしており、気が引ける渚であったが
次の問題である、顧問探しをしようと公子の結婚式の時、世話になった幸村に依頼しようと
部屋を訪れた。(陽平の渚ゲット作戦は、杏達が同じ事考えていたから失敗しました)
「人数は揃えた!後は顧問がいれば生徒会に認めさせる事が出来るんだよ。」朋也が状況を
説明し、改めて顧問就任を要請した。「2年生の仁科りえという娘と話をしてくれますかな。」幸村はことみにバイオリンを貸したりえに、まず話を持ち掛ける事を提案した。再び皆でりえがいる
音楽室を訪ねると「私にも事情がわからないのですが・・・・・・」渚が演劇部設立の為幸村に
顧問就任を依頼した際、りえに話をして欲しいと言われた事実を説明した。
話を終えて演劇部の部室に戻った渚。「どうだった渚?」朋也の質問にも歯切れが悪い。実はりえ達は渚と同様合唱部を設立しようとし、幸村に顧問就任を先に依頼していたのだ。「元々幸村先生は演劇部の顧問だし。先輩方は今年1年しか活動出来る時間が無いし。」渚の説明を
聞いたりえは、合唱部設立を諦めようとした。「合唱部出来なくなるかもしれないんだよ。りえちゃんは、合唱諦めちゃってもいいの?」友人の女子生徒杉坂は、自ら身を引こうとしたりえに
疑問を投げかけた。(皆で良い方法考えようって、りえちゃんは凄く優しい女の子です)
「合唱部って普通は音楽の教師がやるもんだろ。」りえ達も自分達と同様、顧問就任を依頼
していた事実を知った朋也は納得が出来なかった。現在光坂高校で部活の顧問で無いのは
幸村ただ1人!「渚まさかここで引く訳じゃないでしょうね?」杏は優しい渚が、りえの為身を
引くのではないかと思った。(渚ちゃんもりえちゃんも同じタイプの人間。こういう人必要!)
夜陽平の部屋に来ていた朋也。「ねえ春原の妹から電話が来てるんだけど、代わりに出て
くれない?」寮母の美佐枝に不在の陽平に代わり電話に出るように頼まれた。「実は明後日
そっちに行こうと思うだけど。」妹の春原芽衣が光坂高校寮に来ると言い出した。「俺今ムショ
にいるんだ。ちょっとへまして捕まっちまったんだ。」代わりに出た朋也が冗談で返答すると、
簡単に受け流された。(土偶を持って来いなんて、芽衣ちゃんはマジに持ってくるぞ。まあいっかではすまない事になってしまう。陽平のリアクションが気になります。)
翌朝陽平が学校に取り残され、帰れなかった愚痴を聞かされていた朋也は、1人座っている
渚を見つけ「渚ちゃん何読んでるの?」陽平が悪戯半分で、読んでいた手紙を取り上げた。それ
には「演劇部を諦めろ!さもなくば痛い目に遭うぞ!」という脅迫的な内容が書かれ、体育の時間が終わり、渚の机の中に入っていたが、全く心当たりが無い。陽平は幸村の取り合いをしているりえ達が、犯人であると決め付けた。「証拠も無いのに、そんな風に決め付けたら駄目
です!あの娘達はそんな事しないです。真剣に歌おうとしてるんです。そんな事するはずが
無いです。」座っていた渚は、急に立ち上がり、りえ達が犯人だという説を完全否定した。(珍しい渚がこんなにむきなって怒るなんて)「僕なりに調べてみる。放課後までには報告する
からね。大丈夫手荒らな真似はしない。僕は女の子に甘いから。」陽平は渚の言葉を鵜呑みに
せず、自分で真相を突き止めようと調査を開始した。(こいつ普段馬鹿だけど、核心を突いた
風子時の例がありますから。)
夕方になり陽平は、杉坂が3年の教室に入り、机に何かを入れていた。その瞬間をクラスメイトが目撃していた情報を掴んだ。(ヤッパリ凄いなこいつの行動力)そして説明させようと杉坂を
呼び出していた。「手紙を出したのは、私1人の考えです。仁科さん達には関係ありません。」
杉坂はあくまでも単独で脅迫文を出したと主張した。「そんなの通ると思うのかね。考えが甘いんじゃないの!」陽平は全く主張を聞き入れず「甘い!」と一刀両断し、詰め寄ろうとした。
「待って下さい春原さん。昨日音楽室でお会いしましたよね。ちゃんとお話しましょ!」渚が
割って入り、杉坂と1対1で話を始めた。杉坂によると、りえは幼い頃からヴァイオリンの才能に
恵まれ、コンクールに入賞し将来を嘱望され、留学もするつもりだった。しかし事故に遭ってしまい握力が弱くなり、依然と同様にヴァイオリンが演奏出来なくなってしまった。結局普通の高校生として光坂高校に入学したがずっと寂しそうだった。そこで杉坂達が合唱部を作り、歌も上手なりえを励まそうとしたのだ。「お願いですりえちゃんの邪魔をしないで下さい。」頭を下げ渚に
諦める様に哀願する杉坂。しかし「そんな奴の言う事を聞くな!そんな風に人の同情を誘う奴は
卑怯者だ!そんな考えは甘すぎるんだよ。」動揺する渚に、陽平が真顔で怒鳴り持って来た
飲み物を叩き付けた。(一体陽平の言うハンデって何でしょうか?)
「私仁科さん達の邪魔は出来ないです。知ってしまいました。合唱部の人達が本気で音楽を
やろうとしているのに演劇部は・・・・・・ 杉坂さん演劇部は諦めます。素敵な合唱部を作って
下さい!」渚は演劇部を諦めると宣言し、杉坂の言葉に同情した渚の態度が気に入らない陽平は走り去って行った。(過去に何かあった秘密があるみたいですね)
話が付いた後朋也は、陽平がスポーツ推薦で入学しサッカー部に所属。しかし先輩と衝突し
大喧嘩した挙句退部させられ、自分が怪我でバスケットを諦め目的を失ったのと同様、だらだらと生活をしている。そんな境遇が甘えるのが許せないのだ。「なあ本当によかっのか?」陽平の過去を語った朋也は、渚の意志を確かめた。「岡崎さん、とても楽しかったです。今まで一緒に
頑張る事が出来て。演劇部は再建出来なかったけど、もっと大切な物沢山見つける事が出来
ました。岡崎さんとも仲良くなれました。杏ちゃんや椋ちゃんやことみちゃんや春原さんとも!
こんな私でも頑張ってこられたのは、岡崎さんのおかげです。」渚は演劇部再建は諦めたものの
沢山の友人が出来、今まで得られなかった経験をし、協力してくれた朋也に感謝した。
「お前が強くなったんだよ。あの坂の下で悩んでいた頃より。不器用で泣き虫でもお前はここ
まで頑張って来た。」朋也は自分のおかげでは無く、渚が成長した成果だと答えた。そして座っていた渚は立ち上がり涙を流すと、朋也が後ろから慰めようとした瞬間「どうしていつもそうなのよ。人に遠慮ばっかしていたら夢なんか叶えられないわよ。」陽平から事情を聞いた杏は、朋也の胸倉を掴みながら渚に忠告した。
「ああ面白くない。こうなったら僕が合唱部を潰してやる。」ハンデを理由に同情した渚が、演劇部を諦めたのが面白くない陽平は、ウサ晴らしに朋也を遊びに誘う。しかしお金が無いので
訪れた場所は、有紀寧が上手いコーヒーを入れる資料室だった。詰まらなそうな陽平に、占いの本を紹介した有紀寧。そこには「ラッキーワードはバスケットボール!」と紹介され、説明には
「友達を心配する優しいあなた。真剣に頑張る姿勢を見せれば、周りの人は感動します。不可能に挑むあなたの姿は、人々の心を動かすのです。」と書かれてあった。単純な陽平はすぐに
真に受けて、急に立ち上がると1人で資料室を飛び出して行った。
1人突っ走る陽平に呆れる朋也は、柔道部のしつこい勧誘に困っている智代に出会う。「行くぞ智代!」柔道部の男子主将を睨み付けると、智代の手を引きさっさと帰宅した。(何故か風子が登場しました。皆記憶は無いけど、風子は覚えているみたいです。でも呆気にとられいる光景がとっても面白かったです。)「お前やる時はやるんだな。」柔道部主将にも臆する事が無かった
朋也の態度が意外で、思ったより良い奴だと、智代は驚いていた。(不良ですから。やっぱり学校では有名人でガン付けるのは専売特許。)
翌朝陽平はバスケットボールを持って朋也の前に現れた。今まで他人の為に何かした事が
無く、意外に思う朋也であったが、渚の為バスケット部のレギュラーと試合をし、感動させ観戦していた合唱部を諦めさせようという陽平の狙いにはさすがに付いて行けなかった。(どっか勘違いしてるよ。でもとってもいい奴だと思います)それでもしつこく授業中や食事中も、バスケットを
やろうと誘う陽平がうざくなった朋也は、逃げる様に渚を連れて下校した。(渚を騙す為に陽平が
ホモだという嘘を付く朋也。もっとまともな嘘は無いのでしょうか・・・・・・・・しかも渚はそれを
信じ込んじゃって。そこが良い所なんですけどね!)
その後必死で走って来た陽平に対し渚が腕を掴み「いくら仲良しでも、超えてはならない
一線があると思います。だって私は岡崎さんの恋人なんですよ。」渚は嘘を信じ、朋也を庇おうと恋人であると言ってしまった。「バカ野郎!」当然自分が朋也が好きだと、吹き込まれた事実を知らない陽平は大ショック!泣きながら走り去った。そこに「今走って行ったのは、春原陽平
ですか?私は妹の春原芽衣です。」約束通り芽衣が光坂高校にやって来た!
今回は振り回される渚と陽平が面白かった。ただいつも以上に真顔で怒鳴った陽平は、普段のふざけた態度とは違いました。それにはびっくりしました。果たして演劇部は再建出来るの
だろうか?それともこのまま再建出来ないのか?もしかして渚の恋人宣言は、ガチだと思ったのは私だけでしょうか?