水泳大会が終わりまたいつもの日常が戻った香月達は、普通に登校する。しかし香月の前には
多くの男子生徒が「香月さん命!」の看板を持って現れた。彼らは、香月の水泳大会時に勇治が
撮った校内新聞の写真が引き金でファンクラブを設立したのだった。しかもテンションの高いファンクラブ
メンバーの様子に困惑する香月の一方で勇治は「なんかうぜーお前。香月が困っているのがわからない
のかよ。」と体当たりしながらクレームをつける。
教室に行った勇治は、机の上で不機嫌な顔をしながら座っていると学級委員の洸介と美宇が、朝の
様子を見ていたと勇治に言って来た。(「誰」っていう突っ込み中々面白かった)美宇は勇治の大勢に
対して一人で立ち向かう様子を見て「格好よかったよ、たった一人で大勢に立ち向かうなんて彼女の
為よね。愛の力じゃなければ。」なんてときめきながら言っていたけれども、勇治は「意味わかんない」と
一蹴した。洸介と美宇は、香月と勇治が付き合っているという前提で話していたのだが、付き合って
いない事を知ると「えー付き合っていないの。」と驚く。実は2人も学級委員でありながら幼馴染みで
お付き合いしていて、美宇 「隣に住んでいるのに好きじゃないの?」と不思議に思っていた。ただ勇治に
とっては知り合いの女の子が皆好きで、香月はその1人にしか過ぎなかった。
その後美宇は「じゃあ有坂さんの好きな人って誰なのかな?」という事をいうと、ぐだぐだしていた勇治も
飛び起きた。時間は中学時代に遡り、香月・ちはや・美宇3人は3年間クラスメートだった。特に香月は
男子生徒からモテモテで告白した生徒もいたのだが、ことごとく断ってきた。理由は忘れられない人が
いるからで洸介は「忘れられない人ってお前じゃないのか?」と聞いてきた。しかし勇治は「それはあり得
ねえだろう。あいつは俺に愛想ゼロだしなあ。」と自分は香月の好きな人間ではないと感じていた。
(やっぱり人間は気持ちをはっきりさせないと相手に伝わりませんよ。)
そこで香月の忘れられない人という事で浮上してきたのが、中学1年生の時に教育実習生として
中等部にやって来た、ちはやの遠い親戚結城小五郎である。香月は、ちはやとずっと仲がよかったので
小五郎も含めて教育実習が終わるまで遊んでいた。それを聞いた勇治は、香月と一緒に帰る時「お前
ずっと好きな人がいるんだってなあ。」と話を振るとドキッとした香月は、小さい頃の勇治の話をしたのが
ちはやと小五郎だけなのに何故美宇達に漏れたのか判らなかった。一方で勇治もいつもの様にからかう
ようにしたのだが、自分でも理解できない感情に襲われる。(やっぱりヤキモチだな)
互いのドキドキした気持ちが内面でうずく中で、タイミングが良いのか悪いのかちはやがやって来て
「親戚が車で送ってくれるんや、香月も知ってる奴やしユーチンも来いや!」と誘う。遠慮する香月だったが
現れたのは小五郎だった。小五郎は久し振りに会った香月に挨拶をしてから、勇治に「初めまして結城
小五郎です。君の事は香月ちゃんから聞いているよ。」と自己紹介してから握手をする。勇治はどうして
香月が小五郎に自分の事を言っていたのか不思議に思った。それを聞いていた香月は「先生には昔の
勇治の事を話しちゃったんだ。しかも今勇治がエッチになっている事は、知られたくない。」と思いながら
車に乗り込み香月の家に向かう。
小五郎は、中等部の教師になる為にまた戻って来た。会話の中で勇治がカメラが趣味だという話題が
出て来て、感心する小五郎は「ねえどんな写真を撮っているの?」と質問すると勇治は「もっぱら女の子
の・・・・」と言おうとしたけれども、香月に足を踏まれて阻止された。理由は本性を知られたくないからで
その行為を勇治は「好きな人の前で猫かぶっているな。」と思い、香月の本性を暴いてやると考える。
(あーあすれ違いだ)
有坂家に到着した香月達をフラメンゴでお出迎えする初音とまりえは、夕食の材料が足りないから
買出しに出かけ、その間に着替えるという部屋に向かう香月はちはやを呼んで状況を説明するが
支離滅裂な言葉に困惑するちはやは、何とか香月の目的が勇治のHな性格を小五郎に知られたく
ないという事を聞かせれる。(ただちはやが勇治が、Hな事を電話で話していたそうで取り越し苦労の
ようですね。)ただ勇治はちはやの言っている「忘れられない人」というのが、誰を指しているのかは
わかっていないが、気になっているのではないか指摘するちはやは「あの子あんたの事好きやで。」
と言い、朝のファンクラブメンバーとのいざこざもヤキモチを焼いているからの行動で、小五郎にも
ちょっとヤキモチ焼いているはずだと想像していて香月に「ねえ勇治ひょっとしてヤキモチ焼いてるの?」
と猫なで声でつぶやけば男は落ちるとアドバイスする。(恥かしがりやの香月に出来るわけ無い)
着替えてから中学時代の思い出話に盛り上がる香月達だが、勇治は面白くなく家に戻る。香月は
食事だからと勇治を呼びに行くが「部外者だから俺がいない方がいいだろう。」と言って拒否する。更に
「あの先生そんなに格好いいか?性格もなんか抜けてるし。」と小五郎の悪口をいい始める。香月は
ちはやの言った事を思い出し、勇治が小五郎に対し自分の事でヤキモチを焼いていると思い始める。
するとちはやがやった男を落とす言葉を実践しようとする香月は、喧嘩をしない為と言い訳しながらも
「小五郎先生と話している私が嫌なんて、それってヤキモツ!」と言ってしまう。
意図が勇治には当然伝わらないので「やっぱりお前猫被ってるんだろ。」といわれてしまう香月は
また勇治に抱きつかれていつもの様に蹴りを入れる。ただ香月の心は、やっぱり勇治が好きなんですよ。
でも勇治に素直になれないから伝わらない。すごくまどろっこしい展開です。

