草太といばら

 キュピと合流しフェレナンドが囚われているサンドリヨン城に向かう赤ずきん達3銃士と草太・りんご

だったが、自由奔放に動き回るキュピを捕まえる為に赤ずきんと白雪はスウィートフォンで連絡を取り

ながらヴァル共に行動していた。そして「見つけた!」と思いタイミングを合わせて飛びかかるが、それは

キュピではなく寝ているいばらだった。

 赤ずきんと白雪は、共にターゲットを確認せずに飛びかかりいばらに攻撃された事を後悔していた。ただ

ヴァルはいばらに「キュピを探しに草原に入って行ったのに寝ているとはどういうことだ?」と苦言を呈する。

しかしそんな言葉にも「自分の失態を他人のミスに置き換えて誤魔化すつもり怪我は己の未熟さの

為だ。」と主張するいばらに対し怒り心頭のヴァル。ここは赤ずきんが2人に割って入り事なきを得る。

 そんないばらの様子を見ていた草太は「どうしていばらは、起きている時と寝ぼけている時の性格が

変わっちゃうの、なんでいつもなんで眠そうなの?」という以前から思っていた疑問を赤ずきん達に投げ

かける。しかしあまり自分の事を話さないいばらの事は、3銃士の仲間である赤ずきん達にもよくわかって

いなかった。そこで草太は、直接いばらに「いつも眠そうにしているけど本当に眠いの?実は眠いふり

をしているとか?もしかして僕達が眠っている時に守ってくれているから眠たいの?」と思うままに質問

するが、いばらは「男は寡黙であるべきた!」と一言語るのみで質問に答えてくれなかった。(厳しい)

 夕方になりさびれたテンテ村に到着した赤ずきん達は、リリという名の少女が声を掛けて自分の家に

招待すると話を持ちかけた。(3銃士とその他大勢だそうですよ)まあごはんという言葉についつい魅力を

感じてリリの家に宿泊する事になった赤ずきん達だったが、村の様子を見て来たヴァルが、他の村人達は

豆のスープのみのわびしい食事で、自分達の為に必死で作ってくれた料理だった事を告げると自分達だけ

が豪華な食事を食べる事を辞退し、村人達皆でパーティ形式で豪華な食事を食べる事になった。(うんうん

教育的要素ですね)

 食事中リリは、千年蕾という千年間蕾のままの植物に水を与える。そこに赤ずきん達も同行し千年蕾が

花が咲くと幸せを呼ぶと言われる植物である事を教えられ、現在は守り神という形で村人の信仰を集めて

いるのだった。かつての戦火の中で草木が枯れてしまった中でも残っている千年蕾を咲かす事で村の人

達の優しい心遣いが残って欲しいと思っているリリ。そして草太は千年蕾に触れると心を閉ざしている

みたいで、悲しそうだ!」直感で感じるのだった。

 後半サンドリヨンは、腹心のトゥルーデから抵抗を続けていた騎士団全滅させたという報告を受ける。

一方でトゥルーデは「三銃士とエルデの鍵は?」という事を質問されると「結界によって魔法で位置を

把握出来ないので、足で探させている。」と教える。その足というのが失態続きのランダージョだった。

山道を登ってようやくテンテ村にやって来た。

 翌日ご馳走のお礼という事で白雪が、千年蕾の花を咲かせると宣言すると村人達から歓声が上がる。

そして水魔法を使って蕾に花を咲かせようとするが、また眠ろうとしていたいばらが白雪にぶつかり

折角集めた魔法の水が台無しになってしまった。服が汚れてしまって怒る白雪に変わって、赤ずきんに

指名された草木に対する魔法が得意ないばらが魔法を使おうとしたが眠ってしまいました。夜になり

リリと草太は、千年蕾の事を語り合った。リリにとっては、千年蕾は大切な友達で自分の願いを叶えて

くれる花なのだが、どうしても草太は「千年蕾が悲しそうなのは何故だろう?」と思っていた。その時

歩き疲れたランダージョがテンテ村にやって来た。その時リリが「早く私達の願いを叶えて下さい。」と

いう祈りの言葉を聞いて、千年蕾が「願いを叶える花」だと勘違いしたランダージョは栄養剤を掛けて

花を咲かせようとする。(色が毒の沼地と同じでやばいだろ)

 そこにリリが戻って来て、見られたランダージョはリリに危害を加えようとする。そこに三銃士と草太

達がやって来た。自分のターゲットを発見したランダージョは大喜びだったが「3対1とは卑怯にゃ」と

言い残し怪物化した千年蕾によって空の彼方に飛ばされた。怪物化した千年蕾は、1000年前に

サンドリヨンの魔力を受けた怪物になった花だった。それがランダージョによって花が咲いてしまい

怪物としてよみがえってしまった。必死に止めようとする赤ずきん達三銃士だが簡単に弾き飛ばされて

手も足も出ない。更に村人達がたいまつを持ち出し、千年蕾を燃やそうとする。しかしリリは体を張って

「千年蕾は私達の友達でしょ!」と訴えると、怪物化したのに千年蕾はリリを襲う事はなかった。

 草太は、千年蕾は自分が怪物になってしまう事を認知していたので必死に咲かない様に頑張ってと

考えた。(草太は草木と話が出来る。悲しいと感じたのはつらい運命を背負っていたからなんですね)

しかし怪物化した千年蕾には、理性がなくなってしまい無差別攻撃をしようとすると、三銃士は災いを

もたらす千年蕾を退治しようとするが、ここでいばらが赤ずきんと白雪を制して自分が千年蕾と戦い

消滅させる事が出来た。(いばらは一言「ごめんね」といい残した。このシーンはとてもよかったです)

 消滅した千年蕾は、沢山の種を残したがまた怪物が誕生するのではないかと危惧する村人達が

燃やそうとするが、いばらの「村人達から愛された千年蕾の育んだ達が怪物になる訳が無い。」

実はいばらは、草太より先に千年蕾が怪物になる事を知っていて白雪の魔法をわざと邪魔したと

ヴァルは考えていた。(草太には男は寡黙であれと突っ込まれていましたがいばらはただ寝ている

だけではなくちゃんと本質をつかんでいたのでしょうね。)

リリ