私は気がつかない、ある日、それに気がついて愕然とする。

どうして気づかなかったのか、激しい後悔に襲われる。


小さくなっている。

あんなに大きかったはずなのに。


母の終焉がそうであったように、その人も。


足の指の先を触れ合わせた記憶の、その甘さは、おのずと私を打ちのめす。


心が動く。

揺さぶられる。


それでも、私は進む。

前だろうと、後ろだろうと、わき道だろうと。

私は進むのだ。