沖縄の思い出つづり。


朝イチの飛行機で飛んだのだけど、小さくなってく町々を見てるうちに爆睡。

気づいてみればすでに沖縄へ着陸のアナウンスが流れてて、すんごい胃の痛みで目が覚める。

とりあえずさっくりと薬に頼り、めんそーれ沖縄の文字をくぐって外へ。


わー、寒くない。


これが最初の感想。

べつに暑くはなかった。けど、翌日はウソみたいに暑かったよ。

秋口の暑さに似てたなー

陽射しが真夏並みに痛かった。紫外線って、肌に刺さるように痛い。


レンタカーの会社がすごく不手際なので、ぼんやりと見守る。

沖縄にもいろんな色々が棲んでいるらしい。

人の暮らしというものを感じた。

若いおねーさん達が、こぞってエキゾチック&無愛想なのに感心などする。

ぜんいん、あむろナミエのどっかどうかの改造版に見える。

風土を感じました。うむ。


特に何も考えていなかったのと、相方が小うるさいのとが手伝って、適当にレンタカーで繰り出した先がパイナップルハウス。

モズクを練りこんだお蕎麦が美味しかったです。

お二階の食堂はソーキ蕎麦が有名とかで、ちょっと出かけてみたけど予約満席でありました。

とりあえずホテルに荷物を預かってもらって国際通りへ。


面白い通りです。

もっと色々見ると、ほんと飽きないと思うんだけど、なにしろ一泊二日だったので端折って眺めました。

外国の方も多かったです。

あとハブが幅を利かせてました。

ほんとにそこかしこにシーサーがちょこんといて、その合間にハブがいるといった具合。

街並みは朱というよりはレッドな赤に塗られており、歩行者天国になっています。

道の真ん中で大きなシャボン玉を作ってはしゃぐ子供達と、その子らを遊ばせている、のんびりとした大人たちの姿が、なんともリゾティでありました。


途中から道を外れて壷屋やちむん通りへ。


やち=焼き

むん=物


っていう意味なんだと思う。

荒焼きと上焼きっていうのに分かれるんだけど、体調不良が手伝って、あんまり真剣には見られなかった。

ちなみに発音は

アラヤチ

ジョーヤチ

であります。


この通りは、すごく昔の沖縄の佇まいが楽しめるところで、いたるところにバナナの木や、椰子や、ポインセチアの大きな木が茂っていて、それらが昔ながらの沖縄の家並みをいっそう情緒豊かにしています。

色彩が鮮烈で、それなのに空気がほんとうにゆっくりで、ゆっくりで、止まってしまいそうなのです。

とても不思議な空間です。

沖縄という島は、人を選ぶと何かで読みましたが、そんなことを思い出しました。

島は、その受け入れた人を全身全霊で愛すし、その人も、島を心の中の何物にも変えがたい存在として愛すのだそうです。


わたしはどっちだったのかなー

どっちだったんだろうなあ。


私の心は疲れきっていて、なんくるないさ、と打ち寄せる新原ビーチの波に、応えられなかったかもしれません。

新原。

みーばるって読むんだね。可愛い響きだなあって、ほんのり口元がゆるみました。


その後は、モノレールのゆいレールを使って首里城へ。

やちむん通りを抜けると、少し行った中空に安里駅があります。

そこから終点の首里駅まで、確か290円。一日フリーパス券は600円です。

遊園地の乗り物さながらに空中の線路をごとごと走って、首里へ。

日曜日だったこともあって、学生さんからツアーの皆さん、家族旅行中の皆さんで、ごったがえしていました。

その隙間を縫うように、ぐんぐん観光タクシーが入り込んできます。

実際、移動に時間をかけたくない場合はタクシーが便利だと思いました。

基本料金500円という破格のお値段です。

わたしの地域は650円だったと思うので、わー安い、というのがその印象です。


移動の足は、まずレンタカーは必須。

沖縄のあちこちに行きたいなら、あった方がいいと思う。

特にビーチに行きたい場合は必要。

ゆいレールは、沖縄の町々を巡りたいときにはいいと思います。

博物館とか、カルチャー施設、名所巡りとか。

タクシーは時間のないときに、ちょこっと使うのにはいいかなー

でも、沖縄の街中にはたくさんの有料駐車場があるし、上限が1000円までなど、決まっている物も多いので、それらを見つけて歩く時間さえあれば、もちろんレンタカーだけでも全然OKだと思います。


なにしろ、あんまり急ぐ人には向かない土地です。


ゆっくりゆっくり、時の流れに自分を任せる過ごし方が出来る人にいいかも。

あたしは今回、それはできなかったかも。


そうそう、首里城を出たときに乗ったタクシー屋さんが言ってたことが印象的でした。


『首里城はどうでした。変わってると思いませんでしたか』


何を聞かれているか分からなかった私は、門が一つ塗り替えられて、綺麗になっていました。と答えたのだけど、タクシーのおじさんの言葉は印象的でした。


『首里城は、無防備だったでしょう。壁にも、鉄砲穴の一つだってあいてないんです。攻め込まれたら、”さあどうぞ”って状態の、無抵抗主義の城なんです』


無防備の城。


それはもうすでに、城ではないと、私は思いました。

そしてそれは、すでに、文化、人種、思想、すべてが、私の知っている日本ではないとも感じました。

とうぜん、それは沖縄が日本以外のものであるという意味ではありません。


わたしにとっての、城という概念が、無きにも等しかった。

わたしにはわからなかった。

もしくは、分からなくなっている。


自分を守る、ということをしないとは、どういうことなんだろうって。


城は、権力の誇示、外敵からの護身、自らの化身。

そんな風に思っていた。

もしそうならば、化身でしかない。

少なくとも、いまのわたしにとっては、そうだということだ。


それでは、なんのためにあんなに立派な城を?


わからない、と感じるのと同時に、なんとも言えない自分への寂しさ、動揺、駆り立てられるような感動、衝撃、みえないものを手探りで探すような、焦りや、その先に感じるかすかな希、それらのものがいっぺんにわたしを取り囲みました。


無防備の城。


首里城は、無抵抗の城。


切り出した珊瑚で築かれた、白く、美しい城壁は、物言わぬおおらかさで、島の暮らしとと共にあったのでしょうか。

わたしには、わかりませんでした。




その後は、ゆいレールに乗って旭橋まで。


この旭橋は、どこに行くのにも起点として使いました。

明治橋、旭橋、県庁前。

沖縄の中心街は、とても分かりやすいと思います。

いちど車で走れば、ちょっと勘のいい人なら、すぐ覚えるんじゃないかなあ。

だって、私みたいな道オンチでも、なんとかなっちゃったんだもん。


旭橋からのんびり歩いてホテルまで。

ホテルはゆいレールに近いところがいいな、と思いました。

ゆったり泊まるのではない限り、オーシャンビューじゃなくても全然OKだと思います。

逆に、オーシャンビューを望むなら、沖縄本土じゃない時の法がいいんじゃないかなー

国際通り近かったり、行きたいゴハン屋さんに近かったり、交通の便がよかったり。なんてのを基準にホテルを選んだ方が間違いないかも。


そのあとはふらりと沖縄のアウトレットまで。

特に行きたいわけじゃなかったんだけど、相方さんがワイワイ言うもんだから、頭痛を押して外出。

でもわたしも、せっかく来たのにねーって思うから頑張りました。

ふらふらしながらアウターをうっかり購入。

でもこれが役立った。

気に入ってます。


そのあと、ヤギ料理の店を目指して、てんてんとしました。

日曜日なので、ちょっと奥まったお店はお休みのところが多かったです。

ゴハン屋さんだけは、しっかりチェックしておくことが必要だなーと思いました。

ヤギ料理二十番というお店で、ヤギの炒め物。ヤギの刺身。ヤギのスープを頂きました。

うむ。

好みの分かれるところだと思います。

沖縄のおしょうゆは、酢を入れることが多いみたい。

でも、さっぱりして美味しい。

ちなみにヤギの刺身は、その酢醤油と、生姜でいただきます。

スープは少し苦手かも。


そうそう、書き忘れたけど、国際通りでは「波照間」というお店でソーキソバを頂きました。

美味しかったです。

炊き込みご飯は、ジューシーって言うんだね。

知らなかったよ。

夜には、サンシンや、沖縄民謡でライブを見せてくれるお店だったみたいです。


その日は泥のように寝ました。


翌日、みーばるビーチへグラスボートに乗りに出発。

海が透明で、うすーい水色でグラデーションされている、白い景色が望めます。

白い。

なにもかもが白い。

空だけが青い。


時間が止まります。


波打ちぎわで、ちゃぷん、と靴の先をぬらしては引いていく波に、今の自分が、沖縄の風と程遠いところにいることを感じて、少し寂しかったのを覚えています。


きっと、沖縄を、私は好きになるのだけれど。

今もすきなのだけれど。

でも、今の私は。


うん、でも、きっと沖縄は、私を好きになってくれたのだろう。

そして待ってくれているのを、とても感じました。


待っててね。

元気になるから。

いつもの私になるから。

そしたら、

それまで、


それまで、もう少し待っててね。。


みーばるを離れて、沖縄ワールドへ。

エイサーとサンシンの音を聞きながら、民芸品、工芸品、飲み物、食べ物、お土産、景色、鍾乳洞まで見てきた。

ハブの館には入らなかったなー

シーサーの可愛いのは、みんな高かったよ。

2000円なんて、安い方なのだ。


沖縄の紋様の、代表的なものに、五つの四角と、四つの四角を交互に模様にしていくデザインがあるんだけど、それはちゃんと意味があるんだって。


「いつ(五)までも、し(四)――」


あれ?


忘れちゃった。。




(だめじゃないか)






いつまでも一緒、っていうような意味でした。

それを、数字の四と、五にこめているデザインなのね。

忘れちゃいかんだろ、ってはなしです。


そしてパイナップルハウスへ戻って、ちょろっと見てから帰途へ。


飛行機ギリギリ猛ダッシュ。






でも楽しかった。


沖縄は、年に数回行きたいと思いました。

きっと、その時の自分と、しっかり見つめ合わせてくれる場所なのだと思うのです。

だから、その時の自分が、どんな自分なのかで、沖縄も、景色が違って見えるのだと思うのです。

自分をしっかりと見つめたくなったら、沖縄に行けばいいのだと。

なにか、そんな風に思いました。






また遊びに行くね。

ありがとう、沖縄。