11:五手先女 | おち語録~あずあずは見た!~

11:五手先女

今日の語録:「五手先女(男)」


発言者:ボス


今日は、ボスが、仕事を一緒にする人に求めている心がけを、端的にあらわす言葉をご紹介。


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ボスがこの言葉を例に出すとき、引き合いに出されるのは、


映画「プラダを着た悪魔」のAndy(アン・ハサウェイ)。


仕事に慣れたAndyは、常にミランダ(メリル・ストリープ)が求めることの先読み、先読みを重ね。。。


一手先どころか、五手くらい先を読んで、恐らく本人よりもミランダの欲求を的確に理解し、そして満たす。


秘書さんや、(業界的)マネージャーをはじめ、「誰かをサポートすること」が仕事の人は、


ただの「お手伝い」的に思ってしまったり、代替可能な仕事に思えてしまったりするけれど。


実は、依頼主がその時点で期待している以上のことを、想像力を働かせながらやれると、


それは、付加価値を生むこととイコールだし、その人自身の希少価値も高まっていく。


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Andyは、たまたま、編集長をサポートするアシスタント、いわば秘書的な役割だったのだけれど。


どんな職業の人でも、この、五手先想像力、は、実は必要とされている、と思う。


例えば、上司だったり、取引先だったり、消費者だったり、その相手は違うかもしれないけど。


自分が誰のために仕事をしているかを考えたとき、その人の期待値を上回るためには、


相手が望んでいることの五手先までを読んで、長期的なアクションを取る必要があることが多い、はず。


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この映画を観てから、五手先を意識するようにした私。なかなかうまくいかないけれど。


それでも、その後、嬉しい副産物が。それは、「目線が上がった」こと。


五手先を読むためには、常に相手の立場に立ち、相手よりもシミュレーションが必要。


そうすると、自分の中に、徐々に「相手目線の人格」が出てくるようになる。


何故かは分からないが、自分の中でその人格が、勝手に相手の言いそうなことを言ってくるのだ。


その結果、自分の中での思考のキャッチボールが格段に早くなり、思考の幅も広がるため、


相手に提案する第一案のレベルが飛躍的に上がる。


最初の2,3個の質問はすぐにクリアでき、その先から検討も進められるから、時間も効率的だ。


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この五手先マインド。意識するだけで、仕事のやり方まで変わってくるので。


騙されたと思って、一つ一つの仕事について、半歩先ではなく、五手先を行こうと、思ってみてください。


絶対、仕事の内容が変わってくるはず。


さらに、それでも結局、相手には、十手先のことを指摘されたりして、


そこで、その相手への「リスペクト」の念は、一層強まるはず。前よりも、難しさが分かるから。