日本全体を覆っている空気

確かに町内会 PTA役員のなり手がいない。みんな自分のことで精一杯
役員がいないと困ることはわかっているけれど…
こんな状況をどう考えていけばいいのか
具体的にその方策まで考えているので ぜひこの本を読んで欲しい



以下 抜粋

何もしないほうが得な日本
社会に広がる消極的利己主義の構造
  PHP新書1331 太田肇



何もしないほうが得では社会は消滅する。
 しないほうが得な組織、社会からする方が得、あるいはしないと損な組織。社会へと変えていくことが重要な課題にあるわけである。

 自由参加の原則

 最小負担の原則
 選択の原則
強制色をできる限り排除
組織を開かれたものとする

強制をやめたら参加者が増える金魚すくいの法則
参加する人が増えた 義務的でなく自己決定で参加しているという感覚
ボランティア

セーフティーネットを広く張り直す。
割り振りを小さくし、機会の平等を図ることが政策的に重要な課題となる
社会的なインフラも、セーフティーネットも、富の再分配も、これまでより射程を広げ、社会全体をカバーするように設計し直すことが求められている。

短期的な損得勘定を乗り越え、長期の利益を追求するような仕組みが必要である。

理不尽なしわ寄せを防ぐ仕組み。
自分に直接被害が及ばなければ、他人の自発的な行動を拒否しないばかりか、むしろ全体の視点から挑戦を歓迎するはずだ。だからこそ、一人ひとりにしわよせは来ない防波堤を作れば良いのである。競合改善や組織改革しても、個人への影響が及ぼさないよう、最大限に配慮し、あらかじめ確約しておけば、メンバーの協力を得やすくなる。

お願いより褒美が有効。
隠れた不利益を埋め合わせする。
例えば、集団で力合わせて行わなければならない仕事や活動の場合、メンバーが1人育児休業を取ったり、短時間勤務を選択したりすると、他のメンバーの負担が増える。しかし、それをカバーした人、もしくはカバーしたメンバー全員に手当を支給するとか、特別休暇を取るようにすると、不安や公平感は減少する。有形無形の報酬できめ細かく埋め合わせするようにすれば、陰で足を引っ張られたり。気兼ねしたりして行動を控えたりするケースが少なくなる。

人材が多様化すれば共同体の呪縛が解ける

共同体の空気や無用な規範に縛られない異質な人材は、損得の谷を渡る先導者の役割を果たすのである。