私は祖父母に育てられた
祖父母が暮らす家の離れで育った
祖父母は私の事を可愛がってくれた
父はいないし母親という人はずっと水商売、義兄弟からは蔑まれていた孫が可哀想だったのだろう
私はほうじ茶が好きだ
祖母がいつも飲ませてくれた冷ましたほうじ茶
苺を潰して牛乳砂糖を入れた苺ミルクも大好物だ
苺ミルクを作ってくれた入れ物も覚えている
ちょっとくすんだ透明なプラスチックの入れ物も目に浮かぶ様に
駅前の煎餅屋で買って来る手焼き煎餅
ほうじ茶と一緒におやつで出してくれた
「近所の駄菓子さんに行っておいで」
ってお小遣いをくれて麸菓子や紐付き飴なんかを買い祖父母の部屋で食べる
猫のひたい程の小さい庭にブランコを置いてくれた
母という人の義長兄家族との同居
祖父母の住む離れだけが私の居場所だ